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鼓膜は半透明も膜ですので、透けて中耳腔が観察できます。ここでは中耳腔になにも溜まっていませんので奥の壁が見えています。右鼓膜の2時・左鼓膜の10時にある線はツチ骨の付着部で、白いポッチは短突起(たんとっき)といって鼓膜の凹み具合を見る上で重要です。右鼓膜でいうと、2時から12時くらいの部分(透明感のあるところ)を緊張部といい、ピンと張ってる部分で、上部の少しくもって見えるところは弛緩部といって、ダルッとしています。この弛緩部がけっこう重要なんです。 鼓膜の奥には鼓室(こしつ)があり、鼓膜には3つの耳小骨(鼓膜に“ツチ骨”・次に“キヌタ骨”・最後に“アブミ骨”)がつながっています。鼓膜に音が当たって振動すると、鼓膜に付着している耳小骨を経由して内耳に伝わります。耳小骨は、てこの原理で鼓膜の振動を約3倍にして内耳に伝えます。増幅器の働きですね。 中耳は空洞になっていて、内腔は粘膜で裏打されてい
これも耳管狭窄・中耳炎などでも見られる症状です。耳閉感も重要な症状ですが、この自声強調はかなり苦痛度が高いものです。 自分の声を聞く時、骨伝導で内耳に直接音が伝わりますが、伝音系(中耳・外耳)を介してある程度音が逃げてくれます。ところが、耳管狭窄・中耳炎では伝音障害があるために、音が逃げにくくなり自声強調が起きます。 一方、耳管開放では自分の声が、開いた耳管を通して直接中耳に響いて来ます。耳元で話掛けられているのと同じと考えてください。『こもる』と言うよりは『響く』と言う感じでしょうか。 録音した自分の声を聞くと、とても変な感じがしますよね。『オレの声はこんなん違う!』って思いますよね。でも友達は『いつものお前の声やぞ』って…これは気導で自分の声を聞いているからなんです。骨伝導と干渉するのでもっとややこしいですね。 カルテには“autophony”と書くことが多いのですが、“Tympano
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