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パリ五輪
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TBSラジオで荻上チキ Session-22という番組がある。 荻上チキ・Session-22 http://www.tbsradio.jp/ss954/ 荻上チキ・Session-22|TBSラジオCLOUD https://radiocloud.jp/archive/ss954 評論家の荻上チキ氏が毎回テーマを設定し、専門家を招きながらディスカッションしたり、レクチャーを受けたりするというスタイルの番組。Podcast時代から通勤時にはほぼこの番組のアーカイブを聞いているのだが(いまはWebベースのTBSラジオクラウドサービスを経て専用アプリもしくはRadikoから聞ける)、この番組は優れたインフォメーションアーキテクトとしての仕事であると受け止めている。 この番組は、番組内で「探求モード」「レクチャーモード」「わいわいモード」などテーマがわかれており、特に探求モードやレクチャーモード
オリンピックロゴ騒動に関連して、なぜかうちにもテレビ番組から取材依頼がきた。 デザインの現場での著作権管理についての状況を聞きたいという。 金曜の午後に月曜の放送の取材の依頼ってのも急なので、実現するかどうかは未定だが、一応論点を整理してみたので、blogにもあげておく。 今回の件、論点は3つと思っている。 1.オリンピックロゴの件と、トートバッグの件は文脈が別 個人的に佐野さんと直接の面識はないが、まず結果的に似てしまったオリンピックロゴと、手抜きでネットから画像を拾ってきたトートバッグとは全く文脈は異なる。 トートバッグについてはまったく弁護の余地はないが、これは察するにバイトに数を作らせて、よさげなものにOKを出した結果であろう。しかしながなら、佐野事務所への依頼は、誰が作ろうと佐野さんが責任を負う必要があり、その意味でパクリの責任は佐野さんのもとにある。この問題は、佐野さんの本人の
Apple Watchを購入観点でじっくり見てみたら、ぐっときたのは無印ではあるものの13万円もするリンクブレスレットモデルではないか。さすがにちょっと、と躊躇して、会社で試験機として買った無印38mmスポーツバンドモデルでGW中に試用。以下ファーストインプレッション。 (上野学さんからご指摘いただき一部修正しました) 1. Apple Watchでなにをすべきかの期待値 こういったウォッチデバイスへの世の期待値が形成されていくことに伴って解決されることと思われるが、いまのところはApple Watchでなにをやるべきかについて迷ってしまう。これは、ユーザーサイドもだけど、サプライサイドも迷いが見られる。 ユーザー側には、まずはApple Watchで何ができて何ができないかの想像がつかないという問題がある。たとえば、ダイエットアプリのNoomは入力した結果を見るだけ(なのであまり使う必要
コロラド州ボルダーにて、去る9月8日、9日にユーザーエクスペリエンス戦略(UX戦略)に関する国際会議、UX STRAT 2014が開催された。昨年の第1回に引き続き、今年が2回目の開催となる。 この会議は、米国でコンサルタント/講師をしている、Paul Bryan氏が、LinkedInのUX Strategy and Planningというグループを立ち上げ、そこでの議論をもとに主催したカンファレンス。通常こういったカンファレンスは特定の話題に対して学会や団体、もしくはセミナー会社などが会を主催することが多く、このように個人が主催するというケースは珍しいのではないかと思う。 この会議は250名程度の参加者、シングルトラック(=すべてのプレゼンテーションを全員が聴講する)というポリシーを持っており、2日にわたって計18本のプレゼンテーションを聞くことができた。 参加者、スピーカーは、私の主領
ユーザー体験(ユーザーエクスペリエンス/User Experience: UX)という言葉が広く聞かれるようになってきた。半ばバズワードのように、特にウェブデザインやマーケティングの記事などの中では、この言葉を見ない日はない。しかしながら、多くの場合、UXという言葉の真意や可能性を取り違えてしまっている。本稿では、いくつかの観点からUXの本質を考えてみる。 1.UI/UXという誤用 1.1. UIとUX まず、多くの記事や講演などで見られる「UI/UX」という表現からとりあげてみたい。 UI/UXとは、もちろん、User Interface / User Experience(ユーザーインターフェイス/ユーザーエクスペリエンス)の省略形であるが、多くの記事などで「すぐれたUI/UXデザイン事例」、「UI/UX講座」などの表現が用いられている。 「ユーザー」という共通項があるため、共通でくく
理事を務めているHCD-Net(人間中心設計推進機構)の会員向けコラムとして書いた文章。 ローレンス・レッシグは、書籍「CODE」の中で、現在抜け穴だらけの「建前」の制度は、将来的にはコードの形でアプリケーションに埋め込まれ、意図的な例外を除いて原則取り締まられる未来を指摘した。わかりやすく言えば、PCの中で、大きな黒丸の右上と左上に小さな黒丸を描けば、常駐している著作権侵害監視ソフトが自動的にディズニーに報告を行う状況が我々が向かっている未来であるということだ。彼はそこに「部分的に利用を許容する」という意図的な例外を作るために、クリエイティブコモンズ(CC)という制度をデザインした。当然ながらCCには、人がそれを識別するためのロゴマーク、既存の法制度と対応させるための文章に加えて、マシンリーダブルなソースが付属している。そしてこれこそが、CODE時代に体験をデザインする行為となる。「もの
去る9月10日、11日の2日間、米ジョージア州アトランタにおいて、はじめてのUX戦略(ユーザーエクスペリエンス戦略)についてのカンファレンス、UX STRAT 2013が開催された。 このカンファレンスは、LinkedInのUX Strategy & Planingディスカッショングループでの議論が発端となり開催されたもので、同グループの発起人でもある米Retail UXのUXディレクターであるPaul Bryanが主催を務めている。 UX Strategy and Planning | LinkedIn http://www.linkedin.com/groups/UX-Strategy-Planning-3735935 上記グループにて議論が盛り上がり、これをテーマに企画されたカンファレンがUX STRATとなる。 初回となる今回は、約200人の参加者が集まり、2日間に渡るシングルトラ
Facebook上で井庭くん(@takashiiba)に問いかけたら、面白い議論ができたのでここに残しておく: 長谷川 敦士たしかこの間 Takashi Ibaくんがつぶやいていた、クックパッドのユーザー参加アーキテクチャのWikipedia型との違いがずっと気になっている。 Takashi Iba どう思う? 長谷川 敦士 親情報(レシピ)に対して、子情報(つくれぽ)という関係になっちゃうと、そこで主従ができちゃうんだよね。つくれぽのその先になにがつながるか、があり得るのかを考えてる。つくれぽ自体を参照して作る人もでてもいいと思うし、本歌取としての創造を推奨する環境になっていくともっと面白いと思ってる。 Takashi Iba そうだね。そこは、まだまだいろいろ可能性があると思う。僕がいいたかったことは2つ。 Takashi Iba (1)単なるコメントではなく、つくるという行為(その証
去る5/11、リクルートアカデミーホールを会場として、Service Design Network Japan Chapter(SDN日本支部)主催で、第1回SDN Japan Conference(以下SDNCj)が開催されました。 Service Design Network Japan Conference 2013 http://service-design-network.org/sdnc/jp13/ja/ 私長谷川は、慶應義塾大学の武山先生、リクルートテクノロジーズの岩佐さんと共に、SDN Japan Chapterの共同発起人/共同代表をさせていただいております。 カンファレンスは約200人の参加者のもと、日本において「サービスデザイン」を育んでいくための場となったと思っております。どの講演も刺激的で、かつ可能性を感じさせられるものでした。 講演者のみなさま、参加者のみなさま
IA Summit 2013(IAS13)が、米メリーランド州ボルチモアにて開催された。 今年のIASはひとことでいうと、「IAのDisciplineの再確認 Re-confirm the discipline of IA」であった。 昨年までのジャーニーマップ、クロスチャネルなどの「UXデザイン時代のIA」から比べると、テーマとしてはわかりにくいところもあるが、これはIAの新しい時代の始まりともいえる。 例年のIAサミットの特徴として、前年度サミットでトレンドだったテーマは、翌年度には一般化しているということがある。 ビジュアルシンキング、コンテンツストラテジー、クロスチャネルプラニングとこれまでのテーマとなっていた内容は、今年のIASではことごとく内容に溶け込んでおり、そういった意味では順調な進化を遂げてきているといえる。 たとえば、クロスチャネルにおけるメタデータのあり方、クロスチャ
(2012/7/24 修正・追記しました) さて、さっそく期待のkoboを使ってみた。 表現についてのレビューは、コンセント伝わるしくみ室シツチョーのレビューを参照ください: koboが会社にとどきましたよ|サストコ http://sustoco.concentinc.jp/from-editors/2012/07/kobo-first-impression/ UIのレビューは、以前もやったので、ここではIA観点からのレビュー。 Kindleのユーザー体験|underconcept http://www.underconcept.com/blog/archives/415 koboの功績の一つは、日本においておそらくはじめてちゃんと読みたいコンテンツを当初から用意したこと。つまり、つまり書店で平積みされている小説やマンガがオフィシャルコンテンツとしてある。 これまでのこういったデバイスやプ
ユーザーエクスペリエンスデザインという言葉も多く聞かれるようになってきた。ユーザーインターフェイスやらユーザビリティと「ユーザー」が似ているので、議論になったりもしているが、根本的にユーザーエクスペリエンスはブランドといっしょで、結果的に得られるものであり、個別の施策ひとつひとつは構成要素ではあるけれどだからといってそれがユーザーエクスペリエンスかというと、あるケースではそうかもしれないが、普遍的観点で言えばちがうことになる。それは、ブランドが品質によって支えられていることもあれば、接客によって支えられていることもあれば、テレビCMに出てくるタレントによって支えられていることもあれば、あるいはそれらすべての組み合わせであることもあるようなもので、仕掛け側が意図しているものと、実際に顧客が感じている部分とがずれていることも含めてブランドとユーザーエクスペリエンスデザインは近いものだ。 ユーザ
あけましておめでとうございます。 さて、昨年は二人目の子供(女児)が生まれ、家族4人でわいわいやっています。 長女は、大晦日に3才の誕生日を迎え、いっちょうまえに会話が成立するようになってきました。 そういった中で興味深いのが、言葉の誤用です。 たいていの誤用は面倒でも言い直してあげることで驚くほど精度が上がっていくのですが、なかなか説明が難しいのが「無」の概念伝達です。 具体的には、「なんでもない」を「誰もない」とよく間違えます(本人はまだ間違えたことに気付いていない)。 「どうしたの?」 「誰もいない」 という会話が日に数回は交わされます。 まだ、抽象概念はわかってるのかわかっていないのかという状態なのですが、 「そういう時は、『なんでもない』って言うんだよ。」って言っていますが、本人的にはぴんと来ていない様子。 ニコニコしながら「誰もいな〜い」って応えます。 ちょっと近い概念で、「謝
気がつけば最後の書き込みから2ヶ月も空いてしまった。 やはりblogはためちゃうとだめね。 で、重い腰をあげたのはここ数ヶ月でKindleを使った感触が思いのほかよかったことを書き記そうと思い立ったからとなる。 Kindleは初代をeBayで買って、米国出張の際にサンプルをわさわさとダウンロードしたりして使い勝手は試していたのだが、その本当の威力がわかったのは国際版がリリースされ、かつiPhone版もでたつい最近となる。 もう各所で言われていることだが、Kindleがこれまでの電子ブックリーダーと異なるのは、通信機能が内蔵されており、書籍のブラウジング、購入を本体だけで行うことにある。 このとき、Kindleでは通信業者と契約して、とかけちくさいことは言わないで、買ったらすぐにどっかもよりの通信業者とさくっとつながってくれる。 (ちなみに日本での購入には国際ローミングが使われているようで、
さて、このたび、本を出版しました。 IA100 —ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計 情報アーキテクチャ、すなわちIAについて、その概要、前提となる分析、構成と3部構成で、100のトピックに分けて解説しています。IAについて100のトピックなのでIA100です。 企画からほぼ2年かかってしまいましたが、ようやく発刊にこぎつけることができました。 僕自身、「情報アーキテクチャ」「インフォメーションアーキテクト」というキーワードで活動をはじめて、この12月でちょうど10年になります(2000年1月からIAだから、その計算で合ってる?)。 IAの本家である米国のIA Institute、その前身のAIfIAでも、「IAの定義」は「無理」という合意が作られており、実際僕自身も自分で思っているIA像と、業務でやっている、あるいは求められているIAの姿、というもの違い、ギャ
HCII09にて。 HCD-Netでオーガナイズドセッションを担当した「Persona and Scenario-based Design in Asia」にて、かねてから疑問だったらシナリオ法についての疑問が明確になった。 結論から言うと、シナリオ法とは「デザイン過程において、自然言語で記述するようなシナリオを用いること全般」を指す。 ペルソナ法といっしょに語られることが多い、シナリオ(シナリオ法)であるが、現場でシナリオを用いる場合、大きく二通りの用途があるのが気になっていた。 ケース1:シナリオを調査結果モデル化の表現に用いる場合 わかりにくいが、前者はあくまでファクトベースのシナリオ、後者は問題を解決するためのソリューションととしてのシナリオ、ということができる。 どっちでも大差ないよ、という方も多いと思うが、書籍やら事例やらを見ているとどっちのケースも見受けられ、また、デザインプ
引き続き、HCD-Net Tourの一環で、スタンフォード大のd.schoolに訪問。 d.schoolは正式には、スタンフォード大学のInstitute of Designという学科で、もともと人工知能の研究で有名なTerry Winogradが設立した広義のデザイン教育を行う機関。 ここでいうデザインとは、「革新的な問題解決」とでも訳した方が良さそうな、かなり広義の意味。もちろん造形もともなうが、それは必然ではない。 ここは、そういったアイデアをふくらませるためのトレーニング機関とも言える。 スタジオ IDEOとは線路を挟んでお向かいで(とはいえ数キロ離れているが)、人材の交流も盛んとのことで、IDEOの教育機関とも言える。 施設内は、パーティションで自由に区切れるスタジオ、工房、ブレストルーム、プロジェクトルームなどで構成されている。 訪れたのは夏休みに入っていた時期なので学生は少な
去る7/20、HCD-Net Tourとして、シリコンバレーのIDEOを訪問した。 IDEOはいわずと知れた世界最大規模の「デザイン会社」。 コンセントも会社の方向性や運営方法などについて大きく影響を受けている。 IDEO社の正面玄関 もともと先日IDEOを訪問したカヤックのやなさわさんに、スタッフの方を紹介してもらったのが(IDEOではオフィシャルツアーはなくて、スタッフがボランティアでツアーしてくれる)、事前に僕があまりにもいろいろ質問したからか、特別に(?)IDEO FellowというポジションのBarry Katz博士にに案内してもらえることになった。 (ちなみに玄関を入ったら、ファウンダーのBill Moggridge氏がたまたま歩いていた!) Dr. Barry Katz 一通りのツアーと、会議室でのQ&Aでおもてなしいただいた。 なかでも大変有意義だったのはQ&Aのセッション
去る7/20、HCD-Net Tourの一貫として、デザインストラテジストであるNathan Shedroff氏に案内してもらい、California College of Artsと、そのなかにもうけられたDesign MBAプログラムを紹介してもらった。 メインのDesign MBA(D-MBA)の話は、カンファレンスルーム的なところでNathanから講義をしてもらった。D-MBAの授業もここで行っているとのこと。 D-MBAでは、2年間 4セメスターで授業が実施されている。基本的に、毎週週末に講義がある。 受講生は、デザイン出身とビジネス出身が半々。学生は主に西海岸在住だが、全米中に受講生がおり、遠隔の学生は月1度の出席と電話会議、メール等での参加とのこと。 コースは、企業のスタートアップ、コンサルタント、企業内でのコンサルティングをゴールにしている。 こういった、具体的な目標やそこ
プロダクトデザイン 商品開発に関わるすべての人へ 「よいもの」を作りたいとみんな思っている。 それはそうで、でなければこういう仕事にはついていないわけだが、しかしながら、「どうやってよいものを作るのか」は意外と知られていない。 特に、複雑だったり、長期に使ってもらうようなものの場合、ユーザー観察、モデル化などの部分はやるのとやらないのとで、クオリティに大きな差が出る。 Jump Associatesのプロセスにならうとすれば、左側の部分。 上記の本は、トピックを自分のなかでつなぐ必要はあるが、そういった意味でどういった素材を使えばいいか、を提供してくれる貴重な書籍。 問題解決としてのデザインプロセスは、「デザインの思考過程」が僕の中ではヒットだった。 デザインの思考過程 (SDライブラリー) デザインするときのメンタルもでるに興味のある人にはこちらもおすすめ。
「Webデザイン」というのは画面だけのデザインではなく、どちらかといえば長期にわたってじっくり使われるプロダクトデザインの領域に入る。 プロダクトデザインといっても狭義では外形の造形をさすだけのこともあるが、もちろん広義では「いかに人の生活に役立つか」という観点でのトータルなデザインをさす。 ここでいっているのはプロジェクトマネージメントやチーム構成、クライアントへの説明、といった話は抜きにした、本質的な意味でのデザインのことだ。 つまり、一人で、自分のためにやるとしても有効な手法でなければならない。 ただがむしゃらに絵を描いてもグラフィックデザインとして成立しないように(アートにはなるかもしれないが)、デザインの領域というのは過去の先例が理論として蓄積されている。 グラフィックデザインがそのよい例で、もちろん理論を学んだだけでよいデザインつくれるわけでは全くないが、理論を知ることで他人も
5/28-29に、札幌市にてHCD-Netシンポジウムが開催されました。 HCD-Net|HCD-Netシンポジウム2009 http://www.hcdnet.org/event/seminar/hcd-net_2009.php 初日に開催されたセミナーでは、長谷川もHCD-Netサイトリニューアルプロジェクトを題材にして、3時間にわたってデザインプロセスについて講義をさせていただきました。 この模様は、後日ビデオにて公開予定です。 いやー、3時間しゃべる続けると声が枯れますね。 さて、二日目は、HCD-Netセミナーと、札幌市円山動物園のサービスエンジニアリングのケース紹介が行われました。 HCD-Netセミナーでは、HCD-Netで主催した地方自治体ウェブサイトのユーザビリティ評価と、来春から施行される電子政府ユーザビリティガイドラインの概要とHCD-Netの活動について講演がありま
James Kalbach氏による「デザイニング・ウェブナビゲーション(原題:Designing Web Navigation)」が刊行されます。 デザイニング・ウェブナビゲーション ―最適なユーザーエクスペリエンスの設計 ハセガワが監訳で携わらせていただいたのですが、白クマ本(Web情報アーキテクチャ)とこの本とで「情報アーキテクチャ」について知っておくべきことが網羅できていると思います。 白クマ本は(特に初版が)図書館情報学的な情報の整理からスタートしているので、Webサイトのある意味で本質である、「ナビゲーション(=リンク)」については手薄でした。 この本では現状、およびこれからのWebサイトで扱われているナビゲーションを機構(メカニズム)、表現型の両面から取り扱っています。 情報アーキテクチャに関わる人におすすめ。 Jamesとハセガワ(短髪だったころ)、IA Summit 09に
独立団体であるREG-iA(Research & Education Group in Information Architecture)が、IA Instituteにスポンサーを受ける形で、Journal of Information Architectureが創刊されました。 Journal of Information Architecture http://journalofia.org/ Volume 1, Issue 1の内容と、次号のCall for Paperが公開されています。 本誌内容は直接ダウンロード可能となっています。むしろ、紙の雑誌は作らないのかな? Issue 1, Vol. 1 Spring 2009 Dorte Madsen Editorial: Shall We Dance? シャル・ウィ・ダンス? Gianluca Brugnoli Connecting
毎年春の恒例となったIAサミットが閉幕した。 今年は10回目という節目の開催ながら、不況の影響もあり参加者は昨年の600人超から400人弱へと減少、一回り小さくなった開催だった。 今年はネットイヤーの坂本くん、コンセントの河内さんと共に渡米となり、現地で西海岸に留学しているでソニーの佐藤大輔氏夫妻と合流した。 行われたセッションの内容は、より横断的な内容が増え、またIAの将来や今後のあり方を議論するようなセッションも多く開催されていた。 これまでより、パネル形式での議論が多くなり、また数人で議論を行うようなセッションもいくつか開かれていた。 通常の(概念的な)セッションとしては、メディアの変革に伴う利用者の変容、優れたユーザー体験の提供のためのポイント、段階的なサイトリニューアルのための戦略、といったようなテーマ。 また、ファセット分類検討のケースじれや、おなじみeightshapesによ
便利なのにあまり誰も使っていない出入国自動化ゲート 自動化ゲートの運用について(お知らせ) http://www.moj.go.jp/NYUKAN/nyukan63.html これは、出入国ゲート(一人一人パスポートを見せるやつ)で、人と対話することなく指紋認識と顔認識で通過できるようになるシステム。 対人ゲートが10個くらいあっと、自動化ゲートは一つしかないのだが、認知度の低さからか誰も使っていないので全く並ばないでよい。 その場で申請して、というかその場で申請しかできないのだが、その場で使えるようになるので、海外へ行かれる方はぜひお試しください。
ユーザーインターフェイス、情報アーキテクチャ設計において、ここのところ機会損失の影響について考えさせられることが続いている。 一般に、ユーザーインターフェイスは必要な要件を積んでいっただけでは、いっぱいいっぱいになってしまい、飛行機の操縦席のようになってしまう。 最近では飛行機の操縦席も統合化されているようだが、とはいえ、エキスパートにはやはり物理的に計器が並んでいる方が「使いやすい」ことが多い。 しかしながら、初めて使う人、長期間にわたって使っているがコミットが低い人、などには、そういったいっぱいいっぱいインターフェイスは、どれからつかってよいかわからない、なにがなにかわからない、といった結果となってしまう。 ちなみにこれを最近「インターフェイスの共倒れ問題」と呼んでいる。 この問題自体はかれこれもう20年くらい語られてきていると思うが、じゃあ、どこまで単純化すればいいの、というポイント
浅野さんのblogにて、最近AdamがAdobe Design Center – Think Tankに寄稿した内容の抄訳が掲載されていた。 IA Spectrum: Adam Greenfield、エクスペリエンス・デザインの教訓を語る。 内容は、浅野さんのblogおよびオリジナルのAdamのblogを参照してもらうとして、いくつか思ったことなど。 このエントリでAdamはUser Experience Designのやりすぎによる状況の変化に対応できない弊害、を指摘している(浅野さんの訳を転用させてもらっています)。 001年にAIGAは、エクスペリエンス・デザインとは「顧客がその製品へのニーズを感じた時点に始まり、それを捨てる時点に終わる、製品のライフサイク ル全体」を手がけるものだと定義した。また、デザインを学ぶ人々にとっては、「何かをデザインするには、必ず“一回り大きなコンテクス
WebサイトはHTMLで記述されたドキュメントで各ページのソースコードはHTMLタグで記述されている。もともとウェブ黎明期においては各ページの内容はそれぞれ独立したドキュメントで、それらのページがハイパーリンクと呼ばれるページ間リンクによって接続されていることがウェブの大きな特長としてなっていた。CSS、XHTML等によってページ内の論理構造、意味の定義がなされるようになった今も、リンクがリンク表現というフォーマットで記載されるというルールは変わっていない。このことは、Webサイトのソースをぱっと見てそれぞれのリンクを区別できないということだ。このため、サイトのHTML一式があっても、意図した動線計画を正確には抽出することはできないことを意味する。これは設計→実装において情報が失われたり、あるいは新しい情報が付加されたりしてしまっていることを意味する。 実装されたものから設計時の意図を抽出
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