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アメリカ大統領選
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2009_日本代表・・交替をキッカケに、意志のパワーによる本物の組織プレーが機能しはじめた・・(南アvs日本、0-0)・・(2009年11月14日、土曜日) 日本代表のサッカーは、後半には、とても良い流れを演出できるようになったネ。 いや、後半・・というよりも、その14分に、中村俊輔と松井大輔が、交替でグラウンドに登場し、そして、俊輔とヤット、長谷部で構成する「中盤のトライアングル」が機能しはじめてから・・と表現した方がいいかな。いや、もっと突っ込んだら、稲本潤一と本田圭佑が抜けてからと言った方が正解かも・・ やはりサッカーは、攻守にわたる仕掛けの姿勢(意志のエネルギーレベル)こそがメインテーマだということです。何せ、この「意志のトライアングル」が(いつものように!)機能しはじめてから、攻撃の危険度が大幅にアップしたことは明白な事実だからね。 彼らが中心になってリードし、加速させる様々な「
2009_ナビスコ決勝・・自分たち主体の仕掛けサッカーvsゲーム戦術サッカー・・(FCTvsFR, 2-0)・・(2009年11月3日、火曜日) あ~らら・・あの強いフロンターレが、FC東京にうっちゃられてしまった。 まあ、自業自得というニュアンスも強かったけれど、 全般的に支配したゲーム内容からすれば、フロンターレにとってかなりショッキングな敗戦だったに違いない。彼らにとっての初戴冠になるはずだった(それも二つ目の!)タイトルを取りそこなってしまったことも含めてね。 ということで、この試合の構図だけれど、それは、まさに明白でした。 組織プレーと個人勝負プレーが高次元でバランスする「自分たちの」サッカーを貫き通すことでタイトル奪取を目指すフロンターレ。それに対し、カボレ、石川直宏、はたまた長友佑都といった主力を、移籍やケガで欠いたこともあって、様々なニュアンスを内包する「ゲーム戦術」をもっ
2009_日本代表・・「彼ら」には、日本代表が志向するベクトルを知らなかったとは言わせない!・・(日本vsスコットランド、2-0)・・(2009年10月10日、土曜日) まあ、今日はあまり書くことがないから、短くまとめましょうかね。 それにしても、81分に、稲本潤一が抜け(駒野友一との交代)、それまで左サイドバックで「悶々(もんもん)」としていた今野泰幸が、牛若丸(=中村憲剛)と守備的ハーフコンビに収まってから、日本代表のサッカーが、俄然ダイナミックに変身したよな~~・・ それまで、稲本潤一、本田圭佑、そして前田遼一といった中盤からトップにかけての三人が、まさに「組織プレーのフタ」になっていたわけだからネ。 それじゃ、いくら牛若丸が(あっと・・石川直宏も忘れちゃいけない!)テンポを上げようと、チェイス&チェックや、(攻撃では)ボールがないところで動き回っても、うまく組織プレーを加速させられ
2009_「J1」_第25節(最終決戦)・・アントラーズの見事な超パワープレー・・様々な視点で(守)プレーのメリハリを欠いたフロンターレ・・(AvsFR、最終結果=2-3)・・(2009年10月7日、水曜日) 凄かったですね~、アントラーズが魅せつづけた超パワープレー。それを何と表現したらいいものやら・・。失うモノがない吹っ切れた極限のプレッシング!? いやいや、そんな陳腐なものじゃ言い表せそうにないね。まあ、極限の「仕掛けイメージ統一サッカー」ってなところですかネ。 シンプルな「アーリークロス」を、ダイナミックに送り込みつづけるアントラーズ。その状況やタイミングについては、もう、一人の例外もなく全員が、完璧にイメージを共有していると感じる。そんなだから、どこでアーリークロス(アバウトなロングボール)が飛ばされるか明確にイメージしている三人目、四人目、五人目、六人目・・といった、超のつくス
2009年Jリーグの各ラウンドレビュー 第27節(2009年9月26日、土曜日) それにしても、FC東京が魅せた吹っ切れた仕掛けは素晴らしく魅力的だった・・(FCTvsJU, 3-2) レビュー 「まだまだ目標を見失っていないという姿勢を示し、それに結果も出すことができて良かった・・」 劇的な勝利を収めたFC東京、城福浩監督が記者会見でしみじみと語っていた。 エキサイティングな、逆転&再逆転ドラマ・・ そんな城福浩監督の言葉を聞きながら、こちらは、やっぱり、ゴールにまさる刺激はないよな~~・・なんてことを思っていた。何せ(そのままだったら)勝負が決まっちゃうわけだから、何も失うモノがなくなった方の(要は、負けている方の)チームは、そりゃ、全てを賭して攻め上がっていくのも当然だよ。 最後の20分間は、そんな、失うモノがなくなったFC東京が、人数を掛けて(城福浩監督の表現では、自ら積極的にバラ
2009年Jリーグの各ラウンドレビュー 第25節(2009年9月12日、土曜日) ノーゲームの「想像的・創造的な後始末」について・・そして牛若丸!・・(AvsFR、途中経過で、1-3) レビュー アリャ~・・岡田レフェリーが中止にしちゃった(もちろんマッチコミッショナーの判断もあった!?)・・それも、雷による被害の危険性があるとかではなく、ピッチコンディションが不良になったからとのこと・・要は、水たまりが多く、ボールがバウンドしないし転がらない・・だから選手にとっても危険!?・・フムフム・・ ・・そして「ノーゲーム」ということになったけれど、ホントに、最初からゲームをやり直すのかい??・・それじゃフロンターレが納得できないでしょう・・何せ、今シーズンの優勝争いにとって、とても大事なゲームだし、リーグトップを突っ走るアントラーズを追いかける2位のフロンターレが、残り20分というタイミングで「
2009_日本代表(オランダ戦その2)・・日本代表が志向する、究極の組織サッカー!?・・(オランダvs日本、3-0)・・(2009年9月6日、日曜日) 何となく、(ネガティブに過ぎる、昨日アップしたコラムのニュアンスが!?)気になって眠れなくなってしまった。ということで、日本代表チームに、より明確なスポットを当てたコラムを書き足すことにしました。 気になったメインテーマ? そりゃ、岡田武史監督が志向するサッカーのやり方だよね。色々な表現が出来るだろうけれど、やっぱり(トータルフットボールという王道ベクトル上にある!?)究極の組織サッカー・・っちゅうのが私は気に入っていますね。 だから、本田圭佑は(彼の不遜な自意識が!?)ネガティブな存在ということになってしまう。そりゃ、本田圭佑が所属するチームでのように、彼の「もっとも良いところ」を最大限に活かすようなチーム戦術を立てられるのだったら、ちょ
2009_日本代表・・中盤では立派なプレーを魅せた日本代表・・でも最終勝負では「世界との最後の僅差」が見え隠れする・・(オランダvs日本、3-0)・・(2009年9月5日、土曜日) フ~~ム・・相手よりも動けている時間帯までは、ある程度「互角かそれ以上」のサッカーを展開できるけれど、結局は、体力の限界に近づく時間帯になったら(チェイス&チェックと、次のディフェンスがうまく連係しなくなり、相手の仕掛けフローを効果的に抑えきれなくなることで!?)勝負を決められてしまう・・。 そのポイントにこそ、世界トップとの「最後の僅差」の本質が内包されている!? まあ、そのように分析するのが自然だよな・・ 要は、勝負所でゴールを奪えるか・・ということが大事なポイントになってくるということです。日本は、中盤で、あれだけゲームを支配し、オランダ陣内の深いゾーンまで攻め込みながら、結局は、決定的なチャンスの量と質
2009年Jリーグの各ラウンドレビュー 第23節(2009年8月23日、日曜日) フロンターレ完勝のバックボーンに、牛若丸あり・・(FRvs山形、2-0) レビュー 「中盤でミスが多かった・・ボールを奪い返して、さて攻めようかというタイミングで、ボールホルダーが、しっかりとボールを持てないし、周りも見えていない・・そのことを、フロンターレ守備に見透かされ、すぐに取り囲まれてボールを奪い返されてしまう・・苦しいなか、一点は取るつもりで選手たちを送り出したが、うまくいかなかった・・とにかく、完敗です・・」 小林伸二監督が、冷静に分析していた。その発言のなかでは、ボールホルダーがしっかりとボールをキープできない(周りも見えていない!?)というクダリが興味深い。もちろん「その現象」は、数的に優位なカタチを作り出せなかったからに他ならない。 要は、運動量が足りなかったということに尽きる。ボールを奪い
2009年Jリーグの各ラウンドレビュー 第23節(2009年8月22日、土曜日) それにしても山瀬功治の退場劇は、いただけなかった・・(RSvsM、1-1) レビュー 最後は、両チームがまさに全員守備&全員攻撃というダイナミックサッカーを展開する、素晴らしくエキサイティングな攻め合いになった。観ていて、ホントに、手に汗にぎっていた。 エキサイティングな仕掛け合い・・!? まあ、とはいっても、山瀬功治が(レフェリーが下した信じられないジャッジで!)退場させられたことでマリノスは!0人で戦っていたし(マリノスが一点リードしていたこともあって)降格圏内のレイソルも必死に攻め上がっていたから、基本的にイニシアチブはレイソルが握ってはいたけれど・・ネ。 「わたしは、レフェリングについて文句を言ったことはない・・ただ、この試合についてだけは、非常に憤っている・・」 そんな木村浩吉監督のコメントがあった
2009年Jリーグの各ラウンドレビュー 第17節(2009年7月12日、日曜日) ブレイクスルー真っ只なかの城福FCと、組織プレーのマインドに欠けたグランパス・・(FC東京vsグランパス, 3-0) レビュー オレのチームには『ピクシー』がいない・・ FC東京が完勝したゲームの記者会見で、グランパスのストイコビッチ監督が、私の質問に答えて、そんなニュアンスのことを言った。もちろん、実際の表現はまったく違ったモノだったけれどネ・・あははっ。 「昨シーズンのグランパスは、素晴らしい組織的守備をベースに、攻撃となったら、徹底的にサイドから仕掛け、センターのヨーンセンへ効果的なクロスを供給することで素晴らしい成果を残した・・ただ今シーズンは、特に攻めのやり方に関して、そのイメージがうまく定まっていないように感じるが・・」 そんな私の質問に対し、ストイコビッチ監督が、真摯に応えてくれたというわけです
2009年Jリーグの各ラウンドレビュー 第16節(2009年7月5日、日曜日) さまざまな思いがアタマを駆けめぐる、高質なエキサイティングマッチだった・・(フロンターレvsアントラーズ, 1-1) レビュー 「レフェリングに対する質問がかなったから、こちらからコメントさせてもらう」 試合後の監督記者会見。ひとしきり質問に答えたアントラーズのオズワルド・オリヴェイラ監督が、最後にそう切り出した。そして・・ ・・内田が一発でレッドカードをもらったシーン・・彼にとっては生まれて初めての退場処分ということになった・・彼自身は、更衣室のなかで(わたしの質問に答えて)本当は手ではなく腹に当たったと涙を流しながら言っていた・・もし本当にハンドだったら、フロンターレの選手が黙っていない・・血相を変えて抗議したに違いない・・でも彼らは、レフェリーがレッドカードを出したのを見て逆にビックリしていた・・ ・・た
2009年Jリーグの各ラウンドレビュー 第15節(2009年6月28日、日曜日) ガンバが抱える「諸刃の剣」という脅威・・そして進化しつづける木村浩吉マリノスの組織プレー・・(マリノスvsガンバ, 1-2) レビュー 「レアンドロとチョ・ジェジンは、彼らなりの強み(ストロングポイント)を持っている・・例えば、ボックス内での(他の選手には出来ないような)仕事とか・・たしかに彼らの運動量は足りないわけだが、中盤が昨シーズンのように機能しはじめれば(彼ら二人の特異な能力によって!?)もっと攻撃力が上がってくるだろうし、色々なスタイルにもトライすることが出来るようになるばずだ・・」 わたしが投げかけた質問に対して、西野朗監督が、真摯に答えてくれた。 その質問は、こんな感じ。「今シーズンから加入したレアンドロとチョ・ジェジンだが、たしかに彼らは個の能力では長(た)けたモノを持っている・・ただ、まだま
2009_日本代表・・本当の意味で「世界と互角に対峙する」ために・・(ウズベキスタンvs日本、0-1)・・(2009年6月6日、土曜日) 何やってんダ、オマエ~~~ッ! 本田圭佑のプレー「姿勢」を見ながら、ホントにアタマにきていました。彼は、全体的には良いプレーを魅せた(こちらも彼に対する期待値を高めることができた)チリ戦の後で、「日本代表は本当によく走る・・驚いた・・オレも(チームにとって価値ある選手になるために!?)守備も含めてもっと動かなければ・・」なんて、殊勝なことを言っていたのに、その反省が、この試合では、まったくと言っていいほど「プレー意志」に反映されていなかった。 交替出場した本田圭佑は(それも、攻守にわたって大車輪の活躍を魅せつづけていた中村憲剛との交替だったのに!!)攻守にわたって存在感を示すことはなかった。 彼は、まず何といっても、守備で、全力のチェイス&チェックを魅せ
2009_日本代表・・前半に2点目を奪うまでのサッカーには、本当に素晴らしいコンテンツが満載だった・・(日本vsベルギー、4-0)・・(2009年5月31日、日曜日) 「前半も20分を過ぎたあたりからベースダウンしてしまった・・そんなサッカーをやっているようでは、決して我々が目指す目標に到達できるばすがない・・」 岡田武史監督が、語気を強めていた。たしかに、前半24分に二点目を奪ってからは、攻守にわたって、ボールがないところでのアクションの量と質が「ちょっと」減退したと思う。 まあ、相手の(明らかに自分たちよりも劣る)チカラを体感しただけではなく、(守りを固めるベルギーから)2ゴールも奪えたことで、ちょっと日本代表の「意志」のポテンシャルが「落ち着く」のも分かる気がするけれどネ。 ただ、『世界に抗していく絶対的な目標イメージ』を持ち、それに向けてストイックに突き進んでいる岡田監督にとっては
2009_ナビスコ・・「様々な変化」のなかでポジティブな発展ベクトルに乗りつつある二チームの対戦・・ということで、とても面白かった・・(マリノスvsレッズ、0-1)・・(2009年3月29日、日曜日) 「なんか、こう、盛り上がりに欠ける試合だったよな~~」。試合後に、コンファレンスルーム(プレス会見場)へ向かう記者の間からそんな声が聞こえてきました。 まあ、ゴールはポンテのPKだけだったし、後半残り10分くらいの時間帯には、最終ラインから金根煥を前戦へ上げるなど(この時点でマリノス最終ラインはツーバック)レッズを押し込み、何度もスペースを攻略してチャンスを作り出したマリノスだったけれど、結局は同点ゴールを奪えずに(=ゲームを盛り上げることができずに)逃げ切られてしまったという展開だったから、たしかに「ゴールをコアにした」勝負ドラマとしては盛り上がりに欠けたと言えるかもしれないね。でも、サッ
2009_日本代表・・「まともな映像」じゃなかったけれど・・(バーレーンvs日本、1-0)・・(2009年1月29日、木曜日) こりゃ、イカン。無理矢理、保証されていない「アップル・マッキントッシュ」でネット配信を観ているのですが(マック用のプラグインをインストールすることで観られる)頻繁に映像が止まってしまったり、ギザギザの残像が残ったり、途中でダウンロードが止まって最初の国歌吹奏シーンまでもどってしまったりと、まともに観戦できないのですよ。こりゃ、ダメだ・・この現象って、本当にマックだからなのだろうか?? とはいっても、活気のない雰囲気だけは伝わってきます。活きの良かったイエメン戦とは、うって変わった動きのない鈍重なサッカー。中盤守備で、まったくプレスを掛けられていないことだけは明確に伝わってくるのですよ。だから次の攻撃も、個の勝負ばかりが目立つ「単発」になってしまう・・。 要は、攻守
2008年Jリーグの各ラウンドレビュー 第34節(2008年12月6日、土曜日) ジェフ千葉ミラー監督にとっても10年は寿命が縮まるドラマだった!?・・(ジェフvsFC東京, 4-2) レビュー 正直、信じられませんでした。 私は、入れ替え戦も含め、ジェフが「残る」と思っていたし、自身の学習機会としても大いに期待していたからこそジェフ対FC東京の勝負マッチを選びました。これは事実です。でも、後半に二点リードを許したところで、そんな期待も完全に萎えてしまったことも本当のところでした。 たしかにジェフは、全身全霊でゲームに入っていった。そのことは、チェイス&チェックや忠実マーキングなど、ボールがないところでの汗かきディフェンスの量と質に如実に現れていたし、それによって全体的なゲームの流れも掌握できていた。期待が高まる・・ それでも、カボレの一発ヘディングシュート(セットプレー)で先制ゴールを奪
2008_こんな文章をプリントメディアで発表しました・・二面性パーソナリティー!?・・(2008年12月3日、水曜日) 唐突ですが・・ 拙著「日本人はなぜシュートを打たないのか?」の主要テーマである「日本人のリスクチャレンジ姿勢」について、それを部分的に深めた文章をプリントメディアで発表したので、メモ倉庫である私のHPにも載せておくことにしました。 拙著「日本人はなぜシュートを打たないのか?」については、このコラムの最後を参照してください。 文章の締めは、どうしても「だからコーチは・・」というニュアンスにならざるを得ないわけだけれど、そこでは、コーチが、ターゲットイメージとして目指していけそうな「コンセプト・キーワード」を編み出しました。 一つは、サッカー的な「二重人格プレイヤー」の育成。そしてもう一つが、ある意味で背反する「性質」を高い次元でバランスさせられるような「二面性パーソナリティ
2008_天皇杯5回戦・・「組織vs個」という構図(サンフレッチェ対フロンターレ、2-0)・・また、岸野靖之が率いる鳥栖についても・・(2008年11月16日、日曜日) 本当にサンフレッチェのペトロヴィッチ監督は良い仕事をしている。 チーム戦術マネージメントのベーシックなコンセプトは(彼のイメージリーダーである!?)イビツァ・オシムの発想に準ずるだろうし、それに、ペトロヴィッチ自身の戦術イメージとパーソナリティーという「塩とコショウ」が効果的に反映されているということですかね。 考えてみれば、昨シーズンの「降格監督」が、そのままJ2でも指揮を執りつづけ、ダントツ首位の成績でJ1に返り咲いたことになったわけだけれど、ペトロヴィッチ監督の「確かなウデ」を見込んで長期政権を支持したサンフレッチェのクラブマネージメントも確かなウデ(判断と決断の能力)を持っているということだね。 とにかく、良いサッ
2008_ナビスコ決勝・・内容でも結果でもエスパルスを凌駕したトリニータ・・彼らには「意志のチーム」という称号が相応しい!・・(トリニータvsエスパルス、2-0)・・(2008年11月1日、土曜日) オオ~~ッ!! そのとき、トリニータの素晴らしいプレーに対し、思わず感嘆の声が出た。それも、三度もつづけて。 まず、前半17分から18分にかけての一連のプレー。トリニータが、右サイドでボールを回す。その流れのなかで最後にボールを持った右サイドバック高橋大輔が、間髪を入れずに、センターゾーン前気味にポジション取っていたエジミウソンへ「ワンのパス」を出し、脇目もふらずに全力でタテの決定的スペースへ飛び出していく。そう、爆発的な「ワンツー」コンビネーション・・ ここでのキーワードは、何といっても、高橋大輔が魅せた「最後まで走り切るフリーランニング」。その勢いがあったからこそ、エジミウソンの「ツーのス
2008_日本代表・・優れた守備意識こそが(日本的な)組織サッカーの絶対的ベース・・(日本vsウズベキスタン、1-1)・・(2008年10月15日、水曜日) 「結果が出なかったからといって、コンセプト(志向するチーム戦術)が悪いということではない・・我々がやろうとしていることは間違っていないと思っているし、それをつづけていくことが大事なのだ・・」 結果が出てこそのコンセプトだと思うが・・という質問に対し、岡田監督が、例によってポーカーフェイスでそう答えていました(その質問に対しては、ちょっと語気が強まったですかネ!?)。 そう、まさにおっしゃる通り。たしかに前半の立ち上がりは積極性が高揚していかなかったけれど、日本代表のサッカーは、全体的には決して悪いものではなかったし、勝ち切れるだけのチャンスも十分に作り出した。だからこそ(またウズベキスタンの時間稼ぎに対するフラストレーションもあって)
2008年Jリーグの各ラウンドレビュー 第28節(2008年10月5日、日曜日) ジェフが魅せつづけたダイナミックな徹底サッカーと、思うように実力を発揮できないレッズ・・(ジェフvsレッズ、3-2) レビュー 「一緒に旅へ出よう・・」 ジェフの監督に就任した際、アレックス・ミラー監督が、選手に対してそう語りかけたということです。期待感・・ この試合は、たしかにシュート数ではレッズに分があったけれど、広く深い戦術ニュアンスも含む実質的なゲーム内容という視点では、ジェフの堂々たる勝利というのがフェアな評価だと思います。実質的なチャンスの量と質だけではなく、勝負の流れを掴むという視点でも、ジェフが優るとも劣らないサッカーを展開したわけだからね。 それにしてもジェフは、最後の最後まで、素晴らしく忠実で「ダイナミック」な守備を魅せつづけた。チェイス&チェック・・ボールがないところでの忠実マーキング・
2008年Jリーグの各ラウンドレビュー 第28節(2008年10月4日、土曜日) ウェズレイ不在の意味・・リーグ随一のフロンターレ攻撃力のバックボーン・・(フロンターレvsトリニータ、3-0) レビュー 「この試合のキーポイントは、何といっても、トリニータのウェズレイが出場できなかったことだね・・そのことで、前戦でボールをキープしたりタメを演出できないから、まったくといっていいほど攻撃の起点が出来なかったし、確信が持てないから、後方からのサポートも中途半端になっちゃった・・それがフロンターレにとっての大きなアドバンテージになったからね・・」 試合後の記者会見がはじまるまえ、ジャーナリスト仲間の方とそんなハナシをしていました。そうしたら(シャムスカ監督が出場停止ということで)前節のマリノス戦と同様に会見に臨んだマルセロヘッドコーチが、まさにそのポイントについて言及したのですよ。 「前節までの
2008_日本代表_W杯最終予選・・意志の内容こそが評価基準・・(バーレーンvs日本、2-3)・・(2008年9月7日、日曜日) たしかに「あの」2失点は余計だったけれど、内容的には、チーム戦術的な「レベルの差」を明確に感じさせてくれた日本の順当勝利といえるものでした。 たしかに、流れのなかでのチャンスメイク(決定的スペースを突いていく)という視点では課題もあったけれど、守備を固めてカウンターを狙う(個のチカラでは勝るとも劣らない)バーレーンとの勝負マッチでは、いつもこんなギリギリの展開になるからね。 岡田武史は、自分が志向するコンセプトにこだわりつつ、勝負に「も」徹したサッカーをしっかりと表現できていたと思います。彼は、よい仕事をしている。 この試合でのポイントは、何といっても暑さという厳しい気候条件でした。もちろんそれは、全体的な「運動量」の減退を意味します。そのなかで日本代表は、素早
2008_日本代表・・世界との「最後の僅差」を本当の意味で体感させてくれた(素晴らしい学習機会を提供してくれた)ウルグアイ代表に乾杯!・・(日本vsウルグアイ、1-3)・・(2008年8月20日、水曜日) 「たぶんそれは、攻撃と守備にいかに人数を掛けていくべきなのかということに関する質問だと思う・・攻撃に人数を掛ければ、次の守備で問題が出てくるだろうし、逆のケースでは攻撃に問題が出てくるだろう・・攻守両面で、常にしっかりと人数を掛けられることが理想だが・・とにかく日本は(その意味でも!?)良いチームだよ・・」 ウルグアイのタバレス監督が、私の質問に対し、そんなニュアンスのことを言っていた。ちなみに、ちょっと意図して「漠然」とさせた私の質問の骨子はこうです。 「いまタバレス監督は、日本が、攻撃にしっかりと人数を掛ける(ダイナミックな)良いチームだと言われたが、ウルグアイと違って、日本には個の
2008_北京オリンピック_その4・・結局このゲームは「世界との距離を測るうえでの本物の学習機会」にはならなかった・・(オランダvs日本、1-0)・・(2008年8月13日、水曜日) このゲームからピックアップするテーマは、大きなところでは、世界との「最後の僅差」・・そして、日本A代表へつながる「個の意志」・・ってなところだろうか。 この試合では、決勝トーナメントへ駒を進めるために絶対に勝たなければならないオランダと意地の日本代表が、エキサイティングなガチンコ勝負を展開するハズでした。だから、世界との最後の僅差の内容(≒世界との本当の距離)を分析するための格好の勝負マッチになると思っていた。こんな試合はめったにない・・とね。 でも実際には、グラウンド状態と自然条件が悪すぎたことで、期待したほど明確に「最後の僅差のコンテンツ」が見えてきたワケじゃなかった。高温多湿の気候と、デコボコのグラウン
2008_ドイツ報告、その5・・さて、やっと「コーチ国際会議」の話題に入れます・・(2008年7月31日、木曜日) 「我々は、独立した国内コーチ連盟として世界最大規模の組織であることを誇りに思うとともに、ドイツサッカー協会やヨーロッパ各国コーチ協会同盟(AEFCA=Alliance of European Football Coaches' Associations)との密接な協力関係をベースに、これからもサッカー発展のために大いに貢献していかなければならない・・etc」 2008年7月28日午前0900時。ドイツ(プロ)サッカーコーチ連盟のツィングラーフ会長が高らかに開会を宣言しました。開催地は、ドイツの空の玄関口であるフランクフルトの隣町で、ヘッセン州の州都でもあるヴィースバーデン。古代ローマ時代から質の高い「温泉」で知られる、緑に囲まれた閑静な保養地です。 今回も、参会者は1000人
雑誌『Japan Soccer(コスミック出版)』の企画で、元ジェフユナイテッド監督アマル・オシムとディベートする機会がありました。彼とは波長が合うから、数時間にわたった話し合いは、興味深く、刺激的なものでした。 そこでのテーマは広範にわたったわけですが、『Japan Soccer』で発表した文章を、わたしのHPでも(もちろん私自身のデータベースとして)公開することにした次第です。 とても長い文章だから「分割」しようかなとも思ったけれど、まあ、いいか・・ということで、「エイヤッ!」っと一挙に掲載しました。休みながらお読みいただければ幸いです。 この対談は、アウェーでのバーレーン戦(3月27日)の後というタイミングで行われました。それでは・・ ============== 「日本サッカーは、かなりのスピードで進歩しているよ。でも、世界のトップネーションを本当の意味でキャッチアップするためには
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