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パリ五輪
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スラムドッグ あるSF小説を読んでいる。 実は中学生の頃に一度読んだ本なのだけど、確認したいことがあり、再読中。 一度読んだ本だし、一日で再読できるだろう…しかも中学生の頃に読んだ本だし…と高をくくっていたのだが。 読めない…。読んでも読んでもまったく頭に入らない。気がつくとなんのことやら分からなくなっていて、何度もページを戻って読み直す。 苦痛だ。 なぜ? 記憶だと中学生の頃は、数日で読めたはずなのに。 はたと気がつく。 作品のテーマが「ボーイ・ミーツ・ガール」なのだ。これか、これで読みづらいのだ。 中学生の頃、窮屈な自分の現実を一時忘れる為に、果てなく広い宇宙とボーイ・ミーツ・ガールは読書という行為の重大なモチベーションだった。 読書という行為は現在の自分を照らす。 もう自分の人生には、果てなく広い宇宙とか、ボーイ・ミーツ・ガールは要らないってことのようだ。 大人になるってことは“可能
川上とも子さんのこと New! 9日、このブログのタイトルでもお名前をお借りしている、川上とも子さんが天に召されました。 14日の告別式、対面してくれた彼女は多くの花と薔薇に囲まれて、とても美しかったです。 「出会ってくれてありがとう」と声をかけてお別れをしてきました。 でも、まだ僕は心の整理がつきません。 とても混乱しています。 近く、改めてここに彼女のことを記そうと思っています。 それまでは、このページもこのままにさせてください。 彼女のブログのみをご覧になりたい方はこちらへ。最後の書き込みは僕への誕生日おめでとうメッセージと、皆さんへの言葉でした。 川上とも子さんの安らかなお眠りをお祈りします。 2011年06月17日(金) イクニ
青い花 担当したOPは『青い花』でした。 スタッフに聴いた話だと各方面に「評判がよい」とのことで何よりです。 実は。 絵コンテでウテナの副監督の金子君にネタ出し協力してもらっています。数日、僕の部屋に通ってもらって、内容について話し合いました。 クライマックス、寝そべったふみを見下ろすあきら、という絵があります。 僕はふみの足は「方足は折り曲げて、片足は伸ばす」つもりだったのですが、彼は「両足を折り曲げる」という意見でした。 ちょっと「ほっとらかし」な感じがして、僕は「絵として美しくなるのか?」と思ったのですが、やってみると「崩れた美しさ」のような「儚さ」が表現できました。なるほど。 女性のアニメーターに描いてもらえたことも良かったのだと思います。作画は冷水さん。ラストカットで小指がこそっと動くところも彼女のアイデアです。コンテでは動かす指示はなかったですが、動かしてくれました。ちょっと
幸福とは幸福を探すことである 戦後、経済成長を経て日本は近代化した----。 そんな論調をメディアで見たり読んだりするたびに奇妙な違和感があった。 “何か”が抜け落ちているような気がしていた。 100年に一度の不況だと言う。 お金が無くなって、日本人もようやく分かっただろう。 近代化とは“幸せの価値”が人それぞれになることだって。 なんだ、そんなことか。 いやいや、結構、それって難しいんだ。 古いメディアは、相変わらず「格差」だと「婚活」とか言ってるけど、みんなそんなことはどうでもいいって分かっている。 いい学歴を得たって、高い収入を得たって、大きな家を買ったって、そんなことで幸せになれないってことは、みんなとっくに知ってる。 幸せの価値がひとそれぞれってことだとすると、そこで最も大切なのは“想像力”だ。 メディアに“幸せ”を教えてもらわないと不安な人には難しい。 他の誰にも、それが分か
長い道のり New! 後編のCMを作りました。 30秒用、15秒用と二種類あります。年内にテレビ放送が始まるかも。 ようやくテレビシリーズの画面修正に目処が立ちました。長い道のりだったな~。 前にも書いたけど。 HDリマスターって「見えすぎて修正が大変」なのです。 昨今、ウテナに限らず、昔のフィルム作品がHDリマスターされて発売されることがありますが。 他の作品のことを書くのは何ですが、大抵が、フィルムのアナログノイズ、セル傷、ゴミ、をほったらかしにしていて、「きたないなー」という印象のものになっちゃっているのです。 昔のものだけじゃないのですよ。現在、テレビで放送中の国民的なアニメ、海の家の家族の話。あの作品は35ミリのフィルムをハイビジョンで放送しているのです(あの作品は今でもフィルムなのです)。よーく見てください。例えば、ワ○メちゃんの黒髪の中、セリフのたびに白いゴミが動いています
黒薔薇編 中学生の頃、あるホラー映画を観た。 生と死。 映画の内容は荒唐無稽だったが、世界が「生者と死者」に二極化しているのは、どことなくリアルに感じた。 もうずっと、僕たちの世界は二極で語られている。 僕が学生のころ「富める者」と「そうでない者」を比較し、それを「○金(まるきん)、○貧(まるび)」という単語でカテゴリー別けした本が売れた。 バブルの時代、本の趣旨は「お金持ちと言っても、そのライフスタイルはこんなにくだらないですよ」という笑いだったのだろうが、なぜか僕は笑えなかった。 ウテナを放映中、「勝ち組」という言葉がメディアで流行った。 嫌な言葉だと思った。 案の定、対比として「負け組」という言葉が自虐的な笑いのワードとして使われるようになった。 しかし、やっぱり笑えなかった。 あるとき、テレビで見た少女が言った。 「世界は「選ばれる人」と「選ばれない人」の二種類しかいない」 ドキッ
メリークリスマス10周年 今日は『少女革命ウテナ』テレビシリーズの放送終了10周年(多分)。 しばらく“某作”とか書いていましたが、トピックスでもお知らせしたように、現在『少女革命ウテナ』をリニューアル中です。仕様や詳細に関しては、おいおいブログでメイキングやら告知が出来ればと思っています。 (…っていうか、まだハッキリと言えないことが多い) さて。 先日、高円寺の某ビデオスタジオに行ってきました。ウテナのビデオ編集です。 第25話 「ふたりの永遠黙示録」 第27話 「七実の卵」 24話、26話は、段取り的な事情で作業は後日となる。 25話。夜の車のシーンはセルの重ねも多く、猛烈にフィルムの汚れが目立つ。後の話数でバンクとして使っているカットも多々あるので修正作業は大変だ。 26話。突然思い出した。途中、ヘタな歌声で「夜明けのスキャット」がかかるが、これもしかしたらオレの声かも?ラストカ
やってもうた 友人がメールで『「テンテコ舞い」の「テンテコ」は、太鼓の音を意味しています』と教えてくれました。 またひとつ賢くなりました。ありがとー。 さて。 今日はいきなり大寝坊してしまいました。 待ち合わせが10:50。 目覚めたのが11:20。 起きた瞬間 「やってもうた…」 あー。目覚ましかけるのを忘れてたよー。 慌てて担当Pに電話。作業の開始時刻を2:00に変更してもらうことに。 今日の作業は某作をHD化したデータのカラー・チェック。 これまでのLDやビデオやDVDで使用されていたテレシネ素材があり、「それを参考にして色を決めればいいじゃん」と軽く考えていたのですが。。。 甘かった。 こんなに難しいとは。 HDデータの画像は背景の紙の質感が解るぐらいクッキリです。 それを、色調トーンカーブをコントロールして、以前のテレシネ素材に色を合わせようと試みたのだが…。 出来ない…。 い
NOW ON SALE! かなーり疲れてます。もうヨボヨボです。 下巻の作業を続けています。 やっぱ大変です(弱音)。 説明が難しいのですが画像修正はホントーに大変なのですよ。 例えば。 「うーん、なんか画面が汚れてるなあー」とか「画面が揺れてるなー」とか、そんな場合は。 デジタル補正やスタビライザー(画面を安定させる)処理をするのですが、HDだとその作業も大変なのです。これまでの技術が通用しない。綺麗すぎて、下手に触ると「ビデオ処理したな」って感じになってしまうのです。あくまでフィルム作品なので、フィルムの質感を維持しつつデジタル補正、というのは果てしのない作業です。 ああ。。。。 (遠くを見る) 今日も某スタジオには3時半に入ったのに、終わりは終電間際。しかも作業は一話分の補正指示。。。吐血しそうだ。。。 いや、オペレーターのT村さんの方が大変なのだけど。オレは指示するだけだし。。。
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