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ノーベル賞
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(1) 新人監督相米慎二―私生活も人生もない人間です。はじめまして。 長谷川 相米(そうまい)さん、いよいよ一本立ちで、これからは俺も前より威張れるな。俺の助監督であったといっても、俺は全然尊敬されてなかったですからね。 相米 そんなことはない。ちゃんと立ててましたよ。今日は僕の映画の為にすみませんね、忙しいところを。 長谷川 本業の方がね。本業は四人でやってるからね(笑)。ところで、幾つになった? 相米 三十二歳ですよ。原作者、ライター、監督が同い年なわけ、こんどの映画は。 長谷川 ああ、子供がたくさん、どうでもいいのがゴロゴロ生まれた年なんだな。戦後ベビーブームの。2個上の俺の年は少ないわけだ、昭和二十年、二十一年っていうのは。俺が三年で五クラスあった時、一年は十二クラスあったからな。緑中学ってな、あの優秀な不良学絞では。拓郎くんが一級下におったな。 相米 ゴジ(長谷川氏の愛称)との最
「太陽を盗んだ男」はとにかくヤマが多いシャシンなんだ。 ....デビュー作の「青春の殺人者」から3年が経ち、その間、いろいろな雑誌・テレビに出て対談をやったり、麻雀の雑誌にも顔を出したりしてましたね。映画の企画もずい分あったようでしたが ……。 長谷川 人と会うのは嫌いじゃないし麻雀も嫌いじゃないからね。(笑)映画の話もいろいろあったよ。龍(村上)と4稿、5稿まで行ったけれど“よし行こう”というところまで結局行かなかった。他にネタも3本くらいあったんだけれど、企画としてはこの「太陽を盗んだ男」が一番気に入っていたんだ。「青春の殺人者」を持ってカンヌに行った直後に、レナード・シュレーダー(原案・共同脚本) からこういう話を考えたんだけれど、どうだろうといってきたのがはじまりなんだけどね。 ....あの時は、「コインロッカー・ベビー」という企画もありましたね。 長谷川 それは龍が3稿ま
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