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１０月３日わたくしが小学生くらいの頃、修学旅行や林間学校など、そうしたいわゆる泊まりがけの行事の際、夜になると必ず誰からともなく怪談話というやつを始めたものでした。 尤も、怪談話といってもそれは小学生が話すものなわけですから、内容はいまさっきその場で即席で思いついたような、いい加減なものばかりだったと記憶していますが、その中でも定番だったのが、「この（宿泊先）旅館ではむかし殺人事件があって・・・」とかいうやつでした。そして、壁のシミとか、布団の枕カバーやシーツの些細な汚れを目ざとく見つけては、これがその時の血の痕だ・・・！ とか勿体ぶって語っていたのです。で、聞いてる側は、そんなのあるわけないだろう、とか笑っていつつも、だけどもしかしたら・・・みたいな不安げな表情を一様に覗かせていたりして、また話してる側も即興で捏造した話のくせに、話している内に本人もだんだんそれを本気で信じているような真