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アーサー・ショウクロス 「じゃ、これが地獄なのか……。こうだとは思わなかった。 硫黄の匂い、火あぶり台、焼き網など要るものか。 地獄とは他人のことだ。」 ――ジャン・ポール・サルトル『出口なし』より―― アーサー・ショウクロスは1946年6月6日、メイン州に生まれた。 幼児の頃から空想癖があり、内向的な性格だった。弟妹が生まれてからは特に夜尿症、言語発達の遅れ、家出などの問題行動が多く見られるようになったという。 だがやはり彼の一生の性質を決定付けたのは、九歳のときに始まった両親の不和と、それによる家庭の崩壊だったと言えるだろう。 きっかけは、軍人であったショウクロスの父が赴任先のオーストラリアにも妻子を持っているのが発覚したことである。 この一件により両親の仲は冷え、母親は夫の子供たちに対する愛情を完全に捨て去った。幼いショウクロスには事情はわからなかったが、「パパとママの間にな
エドワード・ゲイン 「サイコ」や「悪魔のいけにえ」のモデルとしてその名を馳せたエド・ゲインは、まさに 「スター級の怪物」である。あまつさえ彼は1990年代に入ってさえ、「羊たちの沈黙」の バッファロー・ビルのモデルとして再復活を果たしている。 「アメリカン・ドリーム」というフレーズが死語になって最早久しい現代でさえ、ゲインはその 「アメリカン・ナイトメア」ぶりを健在としているのだ。 彼はあらゆる意味での「オリジナル」であり、「イド」であり 「サイコそのもの」だ。 エドワード・ゲインの姓は、本人いわく実は「ギーン」と発音するものであるらしい。 しかし彼ほどの立場ともなると「現実」よりも「伝説」的存在のほうが肥大していると言えるから、ここではより広く知られた「エド・ゲイン」で押し通させていただく。 ゲインの母、オーガスタは狂信的なルター派信者だった。 彼女はふしだらな女を憎み、性
エドマンド・エミール・ケンパー ぞっとするステュクス、死のような憎しみの流れ 黒く深い悲哀の河、いたましいアケローン 恨めしい流れのほとりに聞こえる高声の 悲鳴からその名を得たコーキュートス ほとばしる火の滝が怒りに燃えるプレゲトーン この水を飲むものは前世の様も存在も一瞬にして忘れ 喜びも悲しみも、楽しみも苦しみもすべて忘却の彼方へ消しさってゆく ――ロングフェロー『オリオーンの掩蔽』より エドマンド・エミール・ケンパーは、体格的にも知能的にも、並外れた男だった。もし彼の人生がわずか違う方向に向かっていたら、彼はひとかどの人物になれたに違いない――。 だが現実には彼は社会的負け犬だった。死体としか交われない、連続殺人者だった。 ケンパーが自首した時点で年齢は24歳。 身長は206センチ、体重は127キロあった。しかし彼の父も母も大柄だった(父は203センチ、母は183セン
Lady Killers 主、男の肋骨にて1人の女を造り給い、男に見合わせり。 男、言いて―― 「これぞ、私の肉の肉。私の骨の骨。男より取りたる故に是を女と名づけん」 ●アルバート・デサルヴォ デサルヴォは1931年、イタリア系移民の息子として生まれた。6人兄弟の3番目で、父親は前科2犯の大酒飲みで、たまに思い出したように帰ってきては妻や子供を殴った。子供の目の前で妻を強姦することもしょっちゅうで、デサルヴォはそんな父親を恐れ、憎んでいたが、かといって積極的に母をかばうこともしなかった。 彼の母は意趣返しででもあるかのように家事のいっさいを放棄し、家をゴミと腐った食べ物の山にしていた。おまけに摂食障害で、つねに絶えず食べつづけており、太って醜かった。 犯罪者の父と無気力な母のもと、ネグレクト気味に育ったデサルヴォは、飢えないためには自分で食料や金を調達するしかなかった。すなわち万引
BOOKS&MOVIES 管理人・好事家のオススメを紹介させて頂くコーナー。(サイトの性質上黒い系に限定です) おそろしく読みにくくて、申し訳ありません。 完全に独断と偏見で薦めていますので、趣味に合わない可能性・大につきご注意を。 あとはこのサイトを運営するにあたっての引用・参考文献の紹介も兼ねております。 §ノンフィクション系(BOOK) まずはいわずと知れたコリン・ウィルソンの著作を筆頭に。 『殺人百科』、『現代殺人百科』は必読でしょう。 前者は完全版の邦訳を長年待ってたんですが、もう無理っぽいですね(訳者の独断で「日本人に興味ありそうな話」だけにしてくれたんだそうです。そんな余計なことしなくても、全部訳してくれればいいのに)。 『世界犯罪百科』、『世界残酷物語』、『殺人ケースブック』、『連続殺人の心理』は、ウィルソンの文体が肌に合うようでしたらどうぞ読み進めていって下さ
いなか、の、じけん この項では「牧歌的な、だが閉鎖的」な田舎で起こった小品ふうの ケースを集めてみた。だが小品だからといって、つまらない事件というわけではない。 ●加藤キヨ 昭和11年、ある村で起こった事件である。 63歳になる三原マサという老女が、頭を鈍器で殴られ死んでいるのが発見された。しかも死体の裾は大きくまくりあげられ、局部がえぐり取られていた。 ちょうど、前年に「阿部定事件」が起きたばかりのころである。当然のことながら警察は痴情のもつれとみて犯人は男だろうと目星をつけた。 聞き込みの結果、マサの年齢に似合わぬ男関係の激しさが判明し、捜査員は驚いた。村の長老から、はたちそこそこの若者まで、マサが「手をつけて」いた男は村中で10数人に及んだ。 ところが事件発覚後、意外な展開が起こる。マサ宅の井戸に、えぐりとられた局部が浮かんだのである。 「保管せず捨てたというなら、これは犯人
テッド・バンディ 彼について、同僚の一人はこう語っている。 「正直言って、彼は若い男がこうありたいと思うすべてを身に付けていた。ハンサムで魅力的で、頭が良く、ウィットもあって、切れ者。しかも年齢不相応な落ち着きと自信に満ち、洗練されていた――。たぶんオフィスの半分以上の人間が彼に嫉妬してたんじゃないかな。彼に欠点があったとすれば、完璧すぎたってことぐらいだ」 だがそう評された男の正体は、現代アメリカ史上最悪のセックス・キラーであった。 セオドア(テッド)・ロバート・バンディは私生児として誕生した。父親は今もって不明である。 生物学的には、生後数日間に愛情を受けなかった個体は、他の個体と愛情関係を結べなくなることが立証されている。バンディの場合、若い母親は彼を里子に出すかどうかの相談を両親とするため、生後まもない彼をホームに預けて帰省している。ほぼ2ヵ月後、母親の両親(つまりテッドにとっ
フレデリック・ウェスト 魂の本物の闇夜では、時計はいつも明け方の3時だ ――F・スコット・フィッツジェラルド「崩壊」より フレデリック・ウェストはまさに「セックス・キラー」の名にふさわしい男だった。 キュルテンと同様、性的に混乱した家庭に育ち、人生を性への妄念に注ぎきったといっても過言ではない。 ロバート・サイモン博士はジェフリー・ダーマーについて語った際、「脳はもっとも重要なセックス器官だ」と述べたが、それはウェストの場合にもそっくりあてはまる。 彼には飽くなき妄想があり、しかも他の殺人者たちとは違い、それを完璧に支持する得がたいパートナーを持っていた。彼自身の妻である。 彼の妻ローズマリーは彼の犯行に加担しただけでなく、彼の妄念にぴったりと寄り添うかたちで加速し、彼とともに――いや、ときには彼以上に――年々その性癖をエスカレートさせていった。
ヘンリー・リー・ルーカス おお、これまで人間の悪行について 平衝を失った裁決を許したことのない復讐の女神よ! 人道にそむいた報復ゆえに その罪を責めさせた女神よ、 以前あなたの領土であったこの地に わたしはあなたを塵の中から呼びいだそう! ――バイロン『ハロルド卿の巡遊』より ヘンリー・リー・ルーカスは1936年8月16日に、その望まれない生を受けた。 母親のヴァイオラはありとあらゆる変態行為をよろこんで請け負うことで有名な売春婦で、12歳のときからこの稼業をやっており、ルーカスは彼女にとって11番目の子であった。 彼女は非常に商売熱心な女で、ルーカスが生まれる直前まで「妊婦の腹を蹴りとばしてみたいサド男」を募集していたし、新たな子供が生まれて、それがもし女の子だったら母娘で共稼ぎするつもりで、 「娘が生まれたらよろしくね。ふたりでいっぱいサーヴィスするわ」 などと顔見知りにふれまわっ
脳障害 ――ご存知の方も多いだろうが、脳髄は脂肪の塊である。その柔らかさは、洋菓子の ブラマンジェに例えられる。―― 連続殺人者に、事故や虐待等で脳に損傷を負った人々が多いというのは余りにも有名な話だ。 だがもちろん頭を打ったすべての人々が殺人を犯すわけではない。また、過去に虐待を受けた ほとんどの人は、今犯罪とは関係なくまっとうに生活しているはずだ。 では一体、「境目」は何処にあるのだろうか? †アール・ネルソン <赤ん坊から老婆まで、女なら選り好みせず殺した「人間ゴリラ」の異名で有名な殺人者。手口はいわゆる強姦殺人で、被害者は10代から60代までと幅広いが、主に60歳前後を好んだ模様。少なくとも22人を殺害。> 彼は6歳のとき、市街電車にはねられてコメカミに穴があき、6日間も意識不明だった。 おまけに母親は彼を生んだ直後に、夫から伝染された性病(おそらく梅毒)がもとで死ん
同性愛殺人者 女性編 ◆ルース・ジュッド 事件が発覚したのは、駅に置き去られた2つの巨大なトランクのゆえである。 トランクはあきらかに異臭を放っていた。駅員があやしんでそれを開けてみたところ――中から出てきたのは、2人の女性のばらばら死体であった。ひとりは若い美人、もう1人は肥満ぎみの中年女。 またトランクの中からは、おそらくこの2人を写したのだろう写真が数枚見つかった。どれも仲よさげで、写真の裏には「サミイとアン」と書かれていた。若いほうがサミイ、中年女がアンであった。 トランクを遺棄した犯人は容易に知れた。27歳のブロンド美女、ルース・ジュッド夫人である。犯行が発覚したのちも、彼女の夫に「あれはそんなだいそれた真似などできるはずのない、おとなしく、しとやかな女です」と言わせたほどの模範的なレディであった。 ルースとアンは、ある療養院での同僚だった。サミイはその患者だったが、ほとん
一 家 惨 殺 ◆関 光彦(市川一家四人殺人事件) 1992年の事件である。 2月12日深夜、千葉県市川市でコンビニへの道を自転車で急ぐ少女がいた。少女は15歳で、勉強中にシャープペンシルの芯が切れたためコンビニへ買いに出たのである。クラスの副委員長をつとめ、演劇部と美術部をかけもちする真面目な生徒であった。 しかし帰宅途中、自転車は背後から走ってきた車に追突され、少女が転んで膝に擦過傷を負った。 車からおりてきた男は彼女を救急病院へ連れていき、手当てを受けさせた。そのまま自宅まで送り届けてもらえるものと少女は思っていたが、しかし突如男は豹変し、ナイフを突きつけてきたのである。 頬を切られて怯える少女を男はアパートへ連れ込み、2度犯した。そして現金を奪い、生徒手帳を出させて住所と名前を控えた。 男の名は関光彦。まだ19歳になったばかりで、余談だがこの22時間前にも24歳のOL
LYNCH LAW −リンチ殺人− パブロ・ピカソ『ゲルニカ』 リンチとは本来、法の手を借りぬ私的制裁のことを指した。 だが昨今は、ただ多勢で無勢をいたぶる暴力を指すことの方が多いようだ。 人が多勢での拳を己の力と過信するさまは愚かしいが、 それが殺人に至るとなれば、そのものたちは最早「愚者」と呼ばれるに値しない。 彼らは憎むべき、呪わしい怪物どもと成り果てる。 「御婦人たちよ、これから地獄めぐりをするのだ。 ドレスの裾をからげなさい――」 ――アレン・ギンズバーグ『吠える』より―― † クー・クラックス・クラン(K・K・K) この団体は、アメリカ南北戦争直後の1866年に発足した。南部軍の敗北により黒人奴隷の解放が認められ、市民権が与えられたことを不満に思う南部連盟の旧軍人の一部が、白人優位の社会をもう一度取り戻すべく組織した秘密結社、それがこの悪名高きクー・クラックス・クラ
―昭和残酷史― 画像:米倉斉加年 「昭和」は西暦で言うなら1925年から1989年まで、 64年もの長きに渡って続いた。 そしてそれは日本史においてもまさに「激動の時代」と 呼ぶべき大いなる変換のときであった。 戦時体制へと向かう陰鬱な戦前期、 焼け野原の中、飢えと貧困、敗戦の脱力感にまみれた戦後期、 そして民主化、高度成長期を経て 「バブル経済」を生むまでに膨れあがっていった昭和末期。 そのすべてが一つの元号でくくられて、のちに語られることになるのである。 犯罪は時代を映す鏡であると言うが、 ではこの激流のような時代を駆け抜けた事件群とは如何なるものだったのか――。 昭和 7年 増渕倉吉事件 ――「愛欲殺人」参照。 昭和10年 徳田事件 ――「MURDER IN THE FAMILY」参照。 昭和11年 阿部定事件 ――「愛欲殺人」参照。 昭和1
NEO LOMBROSIAN ネオ・ロンブロジアン チェザーレ・ロンブロオゾ【Cesare Lombroso】(1835〜1909)は、多くの才能ある学者がそうであったように、彼もまたユダヤ系商人の子として生まれた。 12歳でギリシャ語、ラテン語をマスターし、14歳で「ローマ帝国の興亡」という本を書いた。ヘブライ語、中国語も取得したが、18歳で医学に転じ、28歳で講師、30歳で教授となり精神病院長を併任した。 40歳でトリノ大学教授に就任。研究業績はクレチン病、ペラグラ、天才論、筆跡学、催眠術、法医学、そして特に犯罪医学である。 彼は『犯罪人論』という著書の中で、「犯罪者は一種の“先祖返り”であり、“原始食人種の本能や猛獣の残酷さを備えた人間”である」という「生来犯罪者説」を唱えた。 そして監獄へ赴き、多数の囚人たちを面接・検査し、彼らの中に多くの肉体的、精神的な「変質兆候」を発見
UNSOLVED MURDER CASE ――未解決事件―― 殺人が発覚しないことは滅多にないが、真犯人がいまだ不明、という 事件は意外なほど多いものだ。 だが答えのわかってしまったクイズがもう無価値であるように、 これらの事件もまた、謎だからこそ我々を惹きつけてやまないのではなかろうか? ◆ゾディアック 最初に、連続殺人犯「ゾディアック」の書いた犯行文を掲げよう。 これは警察に届いた時点では暗号文だったが、解読マニアの一教師が解いてみせたものである。 「オレは人殺しがすきだすごく楽しいからだ森でけものを殺すより楽しい人間はもっとも危険な動物だからだ殺しはオレには最高のスリルだ女とセックスするより気持ちいいとりわけいいのはオレが死んで楽園で生まれ変わったときオレが殺した連中はみんなオレの奴隷になるからだオレの名前は教えないなぜならおまえたちは来世のためのオレの奴隷狩りを邪魔するか
GOD FORSAKEN WRETCH ―宗教の狂気― † ジム・ジョーンズ(人民寺院) ジム・ジョーンズことジェームズ・ウォレン・ジョーンズは1931年にインディアナ州郊外で生まれた。一人っ子だったこともあって母親のリネッタは彼を溺愛し、「生まれながらの聖職者」だと周囲に得々として語った。 母親の期待どおり、彼は幼くして宗教家への道を歩みはじめる。8歳にして聖書をそらんじ、12歳にして近所の子供たちに「怒りの説教」を行い、もっともらしい洗礼を施した。ジムのポケットはそうしてせしめた小銭でいつもぱんぱんだった。 また彼は異様なほどの動物好きで、しゅっちゅう野良猫や野良犬を拾って帰った。が、不思議なことに彼が拾って帰ったそれらの動物は、どれもじきに不審な突然死を遂げてしまうのだった。ジムはそのたび涙を流し、死骸をうやうやしく埋葬して、見よう見まねの葬儀を執り行なった。 ジムは17
白鳥由栄 僕の青春は悲惨な嵐に終始した 時たま明るい陽射しも見たが 雷雨にひどく荒らされて 赤い木の実は僅かしか僕の庭には残っていない シャルル・ボオドレール『敵』より―― ここに記す「白鳥由栄」という男は、けして怪物的連続殺人者というわけではない。 しかし犯罪者であり、異端児であることは間違いなく、番外編としてここに紹介させて頂くことにした。 しかしこれは殺人者・犯罪者の半生というよりも一種の「超人伝」であることを最初にお断りしておく。 白鳥由栄は明治40年青森に生まれ、25歳で強盗殺人を犯した。 昭和11年、青森刑務所を脱走。 昭和17年、秋田刑務所を脱走。 昭和19年、網走刑務所を脱走。 昭和22年、札幌刑務所を脱走。 その後、府中刑務所に移送されてからは脱獄を試みることをやめ、模範囚として過ごし、のちに仮釈放となった。 26年の獄中生活、4回の脱獄、合計3年余の逃避
【ソース】 「O町百年史」 【主な人物】 高木昭一:生き残った子供の父 高木リョウ:昭一の妻 高木ツネ:昭一の母 長井貞治、タエ:昭一宅の隣人とその妻 【地名など】 O町:事件の起こった町の名前 O警察署:O町にある警察署 N川、K川:O町を流れる川で、N川の川幅は広く、K川は狭い 河口付近で2つの川がつながっている T村:N川、K川をはさんで、O町の向こう側にある村 (O町とT村の間に2つの川が流れている) T橋:N川にかかる長い木造の橋、 K川には当時橋がかかっていたかどうか不明 ※人物は全て仮名、地名のイニシャルも実際の名前とは関係ないものにしています 明治39年(1906)2月12日午前5時頃、N川河口にかかるT橋(当時は木橋)は、昨夜来の吹雪によって新雪で覆われていた。寒中とはいえ、朝起きの早いT村の大工が、対岸のO町で建設中の仕事を片づけるため、まだ誰も通って
商業高校生の強盗殺人(昭和21年) 私立商業高校2年生(16)は、いつもかわいがってくれる隣家の歯科医夫婦を映画見物に誘い出し、自分だけこっそり戻って歯科医宅に侵入。留守番の義母(70)を殺し、衣類30数点3万円相当を盗む。小遣い銭欲しさの犯行だったという。 教師に毒饅頭食わせ、放火(昭和23年) 工業高校3年生(18)が、深夜、教師に実験室の毒薬を入れた饅頭を贈り、学校に放火した。学校は焼失したが、教師は毒饅頭の味がおかしいことに気づき、食べなかったため被害はなかった。 少年は「下級生までが自分を泥棒呼ばわりしたので、学校全体が呪わしくなりやった」と供述。この少年は窃盗詐欺罪で、不起訴になったばかりだった。 隣人を青酸カリで毒殺(昭和23年) 16歳の少年が、隣人(24)が本の間に一万円札を隠しているのを知り、中退した中学校の実験室から青酸カリを盗み、それを隣人の酒瓶に混入し
SKELETON IN THE CLOSET [skeleton in the closet]とは 直訳すれば“箪笥の中の骸骨”であるが 成句としては“外聞をはばかる家庭内の秘密”という意味になる。 家族内の秘密の共有は、それがどんなささやかなものでも 良かれ悪しかれ結託を強くする作用があるものだ。 だが、その秘密が「殺人」である場合はどうだろう? ◆メットヤード母娘 18世紀中頃、仕立て屋を営むセアラ・メットヤード母娘が奉公娘2人を殺害したかどで告発された。 この仕立て屋に職を世話されてくる女の子はほとんどが孤児で、どんな仕打ちをされても逃げ帰る家もなければ、訴え出る親族もなかった。メットヤード母娘はそれを承知の上で、奉公人たちを虐待した。 奉公娘のひとりに、アンという病身の少女がいた。彼女は妹とともに住み込みでこの仕立て屋で働いていたが、知能に少し問題があり物覚え
PSYCHO ――サイコ殺人―― 画像:フランシスコ・デ・ゴヤ『我が子を食らうサテュルヌス』 辞書をひいてみたならば、「psych」とは」精神、霊魂の意であり、 「psycho」は精神病患者の俗称である。 洋画の字幕で異常者に対する呼称として「サイコ野郎」という言葉が使われるのを、 目にしたことのある方も多いだろう。 やはりロバート・ブロックの古典的名著『サイコ』がこの名称の一般化に 深く影響したというのは言うまでもない話だ。 しかし『サイコ』が書かれて数十年経つ今日でさえ、 我々はまだ精神の奥底を知り得ない。 ●ルイジ・ロンギ ロンギは1954年、イタリア系移民の息子としてスイスで生まれた。 彼は正常な男子が性への目覚めを感じはじめる10歳の頃、シャンプーの瓶とカツラを盗んで逮捕された。その時点ですでに、彼の性的嗜好は「女性の髪の毛」一点に集中しており、思春期の彼は女性の
MONSTERS シリアル・キラーたちの多くは、「怪物的」な異名をもって呼ばれている。 「デュッセルドルフの吸血鬼」ことペーター・キュルテン。「ハノーヴァーの食人鬼」ことフリッツ・ハールマン。 「ロストフの赤い悪魔」アンドレイ・チカチーロ。「ミルウォーキーの怪物」ことジェフリー・ダーマー。…… この頁で紹介するのは、シリアル・キラーの中でも、管理人がもっとも「怪物に近いかもしれない人間のサンプル」として認識する人々である。 さて、怪物と人間の境はどこなのか。いやそもそも、境界線など初めからあるのだろうか? エドワード・ゲイン (女の死体を掘り起こし乳房付きチョッキを作って着た「月夜の狂人」) アルバート・フィッシュ (子供を殺してシチューにして食った老人。別名「変態のデパート」) ヘンリー・リー・ルーカス (別名「360人殺しのルーカス」) ペーター・キュルテン (老若男女すべてを対
徒然日記 主な登場人物 好事家(♀) (わたくしこと、管理人) ハニー (♀) (中学からの友人。苦労しているらしい) ペリー(♂) (一応、脱ぷーした模様) 加治子(♀) (高校からの友人。年々色々悪化している) チロル(♀) (大学からの友人。最近地元に戻ってきた) 10月11日(土) 友達から「世間は三連休なのに一日も休みがとれそうにない。せつないので何か笑える楽しいことを教えてくれ」とメールが届いたので、ひとまず以下のURLを送りました。有名だから知ってるかもしれないけど……。 ・ウィキのラルクの項にハイドの身長は156cmと書くと数時間以内に消される http://www013.upp.so-net.ne.jp/uehiders/log/156.htm ・偶像、新沼謙治さん http://niinumakenji.at.infoseek.co.jp/
MURDER IN THE FAMILY ――家庭内殺人・または親殺し/子殺し―― 夫婦は「一番近い他人」とされ、妻が殺されれば夫が、夫が殺されれば妻が第一容疑者 となるのは世の常である。しかし親子の場合はどうか? そこには夫婦間よりなお濃い 愛憎があってしかるべきではないのか? しかし「親を殺す子供」と「子供を殺す親」では大きな違いがある。 現に日本にはつい最近まで尊属殺の重罰規定があったのだ。 ここではその対比の意味もこめて、子殺し・親殺しをそれぞれ国内外とりまぜて 挙げてみようと思う。どう思われるかは、もちろん読み手の自由だ。 ● 子殺し ● ◆ドニ・ラベ ドニは29歳のフランス人の秘書であった。彼女の恋人は、娘が産まれた直後に彼女を捨てたようだ。だがドニは娘のカトリーヌを愛していた。 あるダンスパーティで、ドニは士官候補生のジャック・アルジャロンに一目ぼれする。4つ年下のアル
ーLOVE YOU TO DEATHー ここでは、世間一般で「痴情のもつれ」「愛欲の果てに」などと 形容される殺人事件を、国内外別に取りあげてみた。 さて貴方は、「殺したいほど、誰かを」愛したことがあるだろうか? ●国外編 ◆アンジェラ・マリー・トラスク 1986年11月、ブロンクス地区で、夜勤のパトロール警官が通報を受けてトラスク家に踏み込んだ。 家中がおびただしい血にまみれていた。部屋は荒らされ放題に荒らされ、居間の真ん中ではその家の主である38歳のマイケル・トラスクが頭を切断された死体となって転がっていた。 捜査員のひとりがうめき声を聞きつけ、ベッドの下を覗くと、そこには素っ裸で胎児のように丸くなった女が、すすり泣いていた。体中打撲と擦り傷だらけで、あきらかにレイプされており、体内の奥深くには異物(スカッシュのボール)が無理に押し込まれていた。トラスクの妻、アンジーであった。
+ M O N S T E R S + 殺人が人類の犯した、もっとも極端な形での「存在否定」であると定義し、 自己・他者破壊こそが頽廃の最たるものであるとの視点から、猟奇事件を紹介し考察することを 目的としたサイトです。ご了承の上、お入り下さい。 ※2003年10月号「日経ネットナビ」に紹介記事が載りました。
CHILDREN KILLERS 画像:ルネ・マグリット「共同発明」 刑務所内のリンチ、というのは好ましい話ではないが、現実には日常茶飯事である。 中でも狙われるのはこども殺し、レイプ犯など、「弱者を襲った者」であるという。 犯罪者内ですら軽蔑され、忌み嫌われる「こども殺し」の常習者とは、では いったいどんな衝動に取りつかれているのか。 ただ弱いから獲物にするのか、こどもでないと性的に興奮できないのか、 こどもを憎んでいるのか、過度に愛着しているのか? ひとまずいくつかの事例をあげてみよう。 ◆メアリ・フローラ・ベル 1968年5月、ニューキャッスル。 スラム街のとある無人の家で、子供の死体が発見された。 被害者はマーティン・ジョージ・ブラウンという4歳の男の子で、遺体の周辺には錠剤が散らばっていた。当初は誤って薬を口にし、中毒死したのだろうと思われたが、検死の結果、脳内に微量の出血
VENGEANCE −復讐− 人間が他の動物と一線を画していられる要素のひとつに、想像力がある。 我々は他者の思いを想像することができる。 他者の感情を、環境を、苦しみを、痛みを想像することができる。 いわば我々は己の想像力をもってして初めて、他者と繋がることができるのだ。 しかし、その力は同時に諸刃の剣でもある。 我々は自分の想像する枠内でしか、実は正義も悪も常識も推し量れはしない。 ここに紹介するのは「正義の殺人者」――いや、 「正義は法になく神になく、我の手にあり」と決め込んでしまった人々の物語だ。 † アルフォンソ・エルバ 1966年、北イタリア、ベルガモ市。 それはいかにも奇妙な連続殺人であった。4件の殺人で、被害者はすべて男。警察が最初に気づいた共通点は、全員が殺される数日前に刑務所から釈放されていたことであった。 しかしそれぞれが別の刑務所から、別の日に釈放され
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