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アメリカ大統領選
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「日経ビジネスアソシエ」の反響大きく、じゃあ、スーツにボタンダウンを合わせるのはありかなしか、とか、シャツの下にアンダーシャツを着るのはありかなしか、とか、その他もろもろ、ご質問をいただいたりしています。 興味深いのは、そういう質問やコメントなどを寄せてくる方は、必ず「起源」を書き添えていらっしゃるのですね。たとえばビジネスシャツといえどシャツはもともとアンダーウエアだったものだから(その話は私の『モードの方程式』で読んで知った、と^_^;)、その下にさらに下着を着るのは間違いではないか、とか。 理にかなったご質問をいただくのは、たいへん、ありがたいことと感謝しています。でも、いい機会なので、私のおおよその立ち位置を、書いておこうと思います。服飾評論家ではなく、ましてやスタイリストでもないので、服を実際どう着るのが「正しい」かなんて、指南できるような立場ではないと思っています。 エッセイス
1994年にスタートした「D&G」が、今シーズン(2012 春夏)をもって17年の歴史の幕を閉じる。今後は、メインブランドである「ドルチェ&ガッバーナ」に一本化していくようだ。「ハイ・キャンプ」なイメージを強く帯びるD&Gのロゴは、今後、メンズのベルトやTシャツに使われていくという。 "All good things come to an end"(あらゆる良きものは終わりを迎える)と題された英「インデペンデント」の記事。1月30日付。 http://www.independent.co.uk/life-style/fashion/features/all-good-things-come-to-an-end-6296402.html このD&G終焉の理由に関しては、昨日付「WWD」vol.1672 の巻頭、編集長の山室一幸さんによる記事で、衝撃をより深くした。「ファッションと出版物の類似
夏のブランメル倶楽部のイベントで、お仕事をご一緒したテイラー、鈴木健次郎さんのミニトークショウつき受注会@銀座和光。 日本にパリのテイラー文化を伝えたい、という熱い志のもと、少しずつ仕事の重点を日本へ移していきたいとのこと。 いつもながら感心するのだが、鈴木さんの、自分のヴィジョンを伝える表現力というのはとても高い。「黙っててもわかるだろう」なんて甘いことが通用しない異国で鍛えられたのか、あるいは元々表現力が豊かであったのか、いずれにせよ、メッセージがブレず正確に、しかも熱を帯びて、きちんと伝わってくる。 以下、かなりランダムだが、彼の話の中からなるほど、と感じた点。 ・フランスは階級社会であるから、日本のように「好きだから」語るとか、「好きだから」こんな服を買う、という発想があまりない。語るスポーツひとつとっても、階級によって異なる。当然、階級によって、作るスーツも違う。 ・パリのスタイ
4日付朝日新聞夕刊「彩・美・風」欄、市川亀治郎さん「異界を住処とするもの」、呪縛力の強い文章に目が釘付けになる。以下その一部をメモ。 「美も醜悪さも、こちらの度肝を抜くくらいのインパクトで迫り来る、それでなくてはならない。此の岸に立つ者の魂を奪い取り、彼岸の果てにある混沌の極みへ連れ去ったとき、はじめて美は、醜悪は、ひとつの真の美へと昇華する」 きわめて下世話な例だが、ベス・ディットーの「美」もこの類の美かもしれない、とつらつら連想する。たぶん、女性誌的な「キレイ」界の基準からみれば「醜」に属するのだろうが、存在の迫力に度肝を抜かれ、混沌の極みへ連れ去られる。そこらへんの「キレイ」など蹴散らしてしまう生命力は、やはり「美」だ。だれがだれだか区別がつかない「キレイ」よりも、一段つきぬけたこっちのほうが、かっこいい。 「美を発見するには、見えぬものを幻視する目、異界の匂いを嗅ぎ分ける鼻、あの世
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