新生銀行は18日、都内2カ所の現金自動預払機(ATM)で利用者のキャッシュカード情報が盗み出され、カンボジアで不正に現金を引き出されたと発表した。同日までに新生銀の顧客30人が計641万円の被害を受けており、いずれも偽造カードが使われた。新生銀は被害に遭った顧客には全額補償し、カードを再発行する。 新生銀によると、10月に目黒区自由が丘のATM1台、11月に台東区上野にあるATM1台にそれぞれカード情報を抜き取る「スキミング」機器や小型カメラが不正に設置され、新生銀や他の金融機関のカードの利用者計130人の暗証番号などが漏れた可能性がある。 利用者の内訳は、新生銀のキャッシュカードが71人、他行のキャッシュカードが54人、クレジットカードが5人。新生銀のカード利用者以外の被害は不明だ。他社カードの被害者には、カード発行金融機関に補償内容を問い合わせるよう求めている。 新生銀は「再発防