7〜8月の山岳遭難事故は530件で、前年同期より121件多かった。警察庁が10日発表した。遭難者は611人(前年同期比107人増)で、いずれも統計を取り始めた1968年以降で最多だった。死者・行方不明者は77人で前年同期より12人多く、過去最多の2008年より2人少なかった。 遭難者は40歳以上が469人で、全体の8割弱。北アルプス149件、富士山42件、秩父山系29件だった。救助活動での警察などのヘリコプター出動回数は420回で前年同期よりも122回増え、過去最多だった。警察庁は「ちょっとした不注意や安易な行動が原因の場合が多い。体力や経験に合った服装、装備、食料を準備し、余裕ある計画を立ててほしい」と話している。