洋上での不審船への対処を想定し、日本とインドネシア、そしてインドの3か国の海上保安機関の艦艇が参加した合同訓練がインドネシアで行われ、日本政府は海洋進出を加速させる中国を念頭に、訓練などを通じてアジア各国の海上警備能力の向上を支援していく考えです。 訓練は、インドネシアの海上保安機関が放射性物質を積んだ不審船を発見したという想定で行われ、情報を受けた「えちご」とインドの巡視船が洋上で船を発見し、汽笛や旗を使って停船命令を出しました。そして、インドネシアの海上保安機関の取締官が不審船に乗り込んで船員を拘束したあと、「えちご」の甲板で、取締官らを除染する訓練が行われ、それぞれの海上保安機関が互いの連携を確認していました。 海洋進出を加速させている中国を念頭に、日本政府はアジア各国の海上保安機関との連携強化を目指しており、今後も訓練や巡視船の供与などを通じて各国の海上警備能力の向上を支援していく