【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領が米韓合同の大規模軍事演習について「費用が莫大(ばくだい)で、北朝鮮に挑発的だ」として中止を決め、在韓米軍の撤収にまで言及していることに関し、米国内では民主的価値観を共有する同盟諸国をコスト判断で見捨てる行為だとして、保守系メディアや与党・共和党議員から続々と批判が出ている。このまま演習の中止が長期化すれば、朝鮮半島有事での米韓の即応態勢に重大な支障が生じかねない。 「トランプ氏が朝鮮半島での挑発をなくしたいのなら、金正恩(朝鮮労働党委員長)に南北軍事境界線に配置された北朝鮮軍砲兵部隊を、ソウルが射程に入らない場所まで後退させるよう頼んではどうなのか」 米紙ウォールストリート・ジャーナル(18日付)は社説で、米韓演習の中止を一方的に表明したトランプ氏を痛烈に批判した。 在韓米軍は北朝鮮の南侵を抑止するだけでなく、北朝鮮の後ろ盾である中国が韓国にまで政