シンガポール、マレーシア、スリランカ、ミャンマー、カンボジア、パキスタン、タンザニア、ジブチ、エジプト、イスラエル、ギリシャ、イタリア、ベルギー、オランダ、ロシア──。 これらのすべての国の港に中国の影が忍び寄っている。 港湾の建設や運営を行っているのは招商局集団や中国遠洋海運集団(COSCO)といった中国の国営企業で、「グローバル・ターミナル・オペレーター」と呼ばれる。こうした企業による活発な港湾開発は徐々に成果を生み出している。 2011年、招商局集団はスリランカのコロンボ南港のコンテナ埠頭建設プロジェクトを落札した。招商局集団が建設費の85%にあたる5億元を出資し、設計、建設、運営、管理までを掌握した。2012年に418万TEUだったコンテナの取扱個数は、2016年には573万TEUと37%の伸びを見せている。 ギリシャのピレウス港も、やはり中国の息がかかっている。COSCOは200
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