キリンビール「一番搾り」缶の売上が絶好調だ。2017年9月のリニューアル後、売上は右肩上がりで上昇し、2018年は対前年比117%で伸長中だ。ビールを始め、アルコール飲料の選択肢が多様化する中、「一番搾り」はなぜ、多くの消費者に評価されているのか。そこには、これからのビジネスにも共通するヒントが見てとれる。今回は、経済アナリストの森永卓郎さんに、「一番搾り」のおいしさ、ヒットの秘密を大いに語っていただいた。 森永 卓郎(もりなが たくろう) 経済アナリスト。1957年東京都出身。東京大学経済学部卒業後、日本専売公社、日本経済研究センター、経済企画庁総合計画局等を経て、現在は獨協大学教授。専門はマクロ経済、計量経済、労働経済。難しい「経済」を紐解く、その語り口は解りやすく、軽妙である。テレビやラジオ番組のコメンテーター、パーソナリティーとしても活躍中。もう一つの顔は、自他共に認めるコレクター