英中央銀行まで謝罪した[ロンドン発]アメリカで相次いだ白人警察官による黒人暴行死事件を発端に世界中に広がった抗議運動「Black Lives Matter(黒人の命が大切なのだ)」が、奴隷貿易と植民地支配で巨万の富を築いた“大英帝国”の歴史を糾弾し始めました。 奴隷貿易に関わった英王室や植民地の奴隷制を復活しようとしたフランスの英雄ナポレオンの過去が裁かれないか、他人事ながら心配です。 アメリカにおける白人至上主義の台頭や黒人への警察の対応は常軌を逸しています。そうしたことには断固として反対するものの、「Black Lives Matter」の行方が筆者には気掛かりです。 英中央銀行・イングランド銀行は18~19世紀にかけ総裁や理事27人が奴隷を所有していたか、奴隷貿易に関わっていたことを「謝罪」し、全ての肖像画や像を取り外すと約束しました。 しかし謝れば許してくれるほど世間は甘くはありま