そこで、改めて「第1次冷戦」を振り返ってみたい。その特徴はおおむね次の3つに集約されると思う。 1.米ソという超大国の直接対決では無く、朝鮮半島やベトナムなどでの「代理戦争」 2.常に世界がさらされる「核戦争」=「人類滅亡」の恐怖 3.資本主義と共産主義との対立 1については、第2次冷戦においても、ウクライナで「代理戦争」が行われているのは明白だ。第1次冷戦においては、米軍が侵攻しソ連や中国が武器供給などで後押し(直接対決を避けるため)することが一般的であったが、第2次冷戦ではロシアが侵攻し米国やNATOなどが後方支援する形である。 2については、日本人はかなり鈍感だが、海外では第2次冷戦における核戦争の恐怖がかなり意識されている。 3月18日公開「プーチンだけが悪玉か―米国の『幅寄せ、煽り運転』がもたらしたもの」で述べたような、バイデン大統領の稚拙かつ強引なロシアへの「追い込み」によって