家にいながらにして、世界中の景色を気軽に楽しませてくれるGoogleマップ。その検索窓で「-33.867886, -63.987」と数字を入力し、航空写真を見ていただきたい。すると緑色に広がる大地の中に、はっきりとギターの形が浮かんで見えるはずだ。そこは、アルゼンチン・コルドバ州南部の草原地帯にある畑の一画。今から30年以上前、畑を所有する男性が若くして亡くなった妻のために木を植え続け、空から見える“ギターの森”を作ったのだという。 米デザイン情報サイト「Inhabitat」や米観光情報サイト「Atlas Obscura」などによると、“ギターの森”を作ったのは、この畑で農業を営んでいたペドロ・ウレタさん。1970年代、彼の妻グラシエラさんは所有する畑を空から見て、牛乳を入れるタンクのような変わった形をした場所があることに気が付き、大きな何かをデザインしてみてはどうかと提案したことがあった