昔からこの政党が不思議だった、何のためにあるのか、何をしたいのか。私が物心ついた時には既に公明党という政党があったが、その存在理由は、私にとって常に謎だった。 この政党は要らないんじゃないかとはっきり思ったのは自民党と組んで与党となった時だ。 公明党が弱者の味方だというのは嘘ではないだろう。政策で言うなら、公明党は自民党よりも民主党にずっと近い。近いどころか、公明党の掲げる政策は民主党のそれとほとんど変わらない。にもかかわらず自民党とくっ付いているのは、党利党略のためでしかない。 創価学会というのは都市型の宗教で、大都市の下層階級を取り込むことで飛躍的に発展して来た歴史がある。日本の既成左翼が労働組合を中心として活動して来たのに対して、創価学会は労働組合にさえ無縁である最下層の労働者階級を取り込んで来たのだ。創価学会という組織が単なる宗教団体ではなく「互助会」的な性格を強く持っていた