2007.09.24 不思議の国 「日本」 (6) カテゴリ:雑感 フロイトの 『トーテムとタブー』 を読んでいたら、たまたまフレーザーの 『金枝篇』 の 「タブー」 についての章からの、次のような引用を見つけた。 太古の王国は専制主義であり、したがってその人民は、ただその支配者のためにのみ存在するという概念は、ここでわれわれが見ている君主国にはまったく適用できないのである。それどころか君主国では、支配者は自分の臣下のためにあるにすぎない。 王が自分の地位に基づく義務を果たして、自然の運行を彼の人民の利益のために調整するかぎりにおいて、王の生活は価値をもつにすぎない。王がこの義務を怠ったり放りだしたりすると、彼はそれまでしばしばその対象にされていたのに、その配慮や献身や宗教的尊敬などが、憎悪や軽蔑に変わってしまうのである。 王は惨めにもその地位から追われ、命だけでも助かれば喜んでよいのだ。
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