福島第1原発の事故が原因で起きている風評被害。福島の子どもたちが、他県で差別されている。福島からの転入者に“放射線検査証明書”の提出を求める自治体がある。福島産の食品が敬遠されている。そして、福島のがれきを受け入れようとした自治体に対して、住民が反発している。どれも正確な情報を知っていれば、起きないことだといえる。 これら福島がらみの差別や認識のあやまりに対して、マスコミや政府は“風評被害”を主張している。しかし、“風評被害”を生みだす土壌には、正確な情報を“伝えられていない”という報道する側の責任がある。ネガティブでインパクトのあるネタを重視し、“風評被害”を抑えるようなネタをちいさくあつかってきた事実はいなめない。 福島に対する差別を防ぎ、抑えるために必要となる正確な情報とは何か。いま周知すべき情報は、以下の2点だと考える。第1に、なぜ福島の人たちは避難しているのか。第2に、放射