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大谷翔平
dai-staff.hatenablog.com
入試も結果も少しずつ明らかになっていますが、あんまり順調とはいえないですね。受験者数もそうだし、歩留まり率もそうだし、入試部署の部屋にお札を貼ろうということをいってる教員もいますが、どこの神社がよいのでしょうか。 さて、そんな喧騒を少し離れたところで心配そうに見ている私のところに、人事部の人が訪ねてきた。 「来年度のSDの計画で相談に乗ってほしいんですけど」 私が前職で研修を企画していたことを知っているからだろう。でもなんで今更きたのだろうか。 「SDを活性化したいと理事長から指示がありましたので」 なるほど、きっと何かの会合に出て、感化されたのだろうな。 「で、どんな研修を考えているんですか?」 「職員の能力がアップするようなものにしたいんです」 「能力って何?」 「えっ?」 「どういう能力をアップさせたいんです? 対象はどういう人たちなんですか」 「対象は……事務職員一般で、能力は、そ
明けましておめでとうございます。なかなかブログを更新することができません。忘れているわけではないのですが、公私ともにいろいろと忙しく、文章を書く気力がなかなか出ないんです。仕事で十分書いてますから。 さて、大学職員のHOTワードの一つに「専門的職員」というものがある。少し前は「高度専門職員」といわれていたものが、途中で表現が変わったものである。文部科学省が提唱しているものであるが、まだその定義がはっきりしておらず、中教審で継続審議のままである。このままだと来年度の大学設置基準への反映は難しいのではないだろうか。 大学教育部会で審議されたのは2015年の7月が最後のようだ。調査結果が出るまではペンディングなのだろうか。 大学における専門的職員の活用の実態把握に関する調査研究について:文部科学省 大学教育部会(第36回) 配付資料:文部科学省 専門的職員の必要性については、as-daigaku
今年度の大学職員の採用もだいたい落ち着いたのだろうか。大学職員への道を見ると、まだいろいろな大学が公募をしているところも多いみたい。 私も大学職員への道を参考にして中途で入職した人間である。私の時もわりと人気で若干名の採用に数十倍の応募があったとあとで聞いた。よく選ばれたものだと思うが、経歴が買われたらしい。 今大学にいる人間がこういうことをいうのもどうかと思うが、でも言います。 大学側は求める人材像を決めているようで、決めていない。たぶん、ほとんどがそう。具体的な業務を提示している場合は除いて、こういう能力がある人がほしいとか、あまり考えていない。いや、採用前は一応考えているのだろう。求める人材像を提示している大学も多い。 でも、実際に募集をすると、ありえないくらいの立派な学歴や上場企業に勤めている人、あるいは教員公募と勘違いしているのではないかというような研究業績のある人まで応募してく
どの大学も夏休みですが、オープンキャンパスの時期でもあり、集客に一喜一憂しているのでしょうか。うちは、担当者が真っ青です……。 そういえば、大学院の博士課程で学費を無料する大学が現れた、という記事がありました。 博士課程の学費、全員「タダ」 東京理科大が来年度から:朝日新聞デジタル 博士課程と書いてあるけれど、博士後期課程のことかな。「初年度の入学金30万円のほか、施設設備費18万円と授業料約80万円が毎年必要で、3年間で計約320万円かかる。来年度からは入学金と施設設備費を免除し、授業料相当額を返済不要の奨学金として給付する予定」だそうな。それも全員。なおかつ来年度入学者から、だけではなく在学生も対象になるという。 このほかに経済的支援として「博士課程の学生のうち3割程度を「リサーチアシスタント」として大学が雇い、年105万円を払う。また、「テニュアトラック制度」を設けて、若手研究者を年
学生も先生も夏休み突入だが、職員はそんなに休めない。いや、学校に寄って違うみたい。うちは、部署によって違う。私は、休む方かもしれない。 さて、明治大学が時間割を変更するという話題が入ってきた。 2017年度からの本学授業時間割の変更について(お知らせ) | 明治大学 4学期制移行を見据えた対応のようだ。現在、明治大学も多くの大学は2期制で1期15週である。4期制にするということは、15週を2つに割る必要があるけれど、1週余ってしまう。うちでも検討したことがあるけれど、難しいし、うちはグローバル化を見据えてなかったので、それほど深い議論にはならなかった。 なるほど、90分を100分にすることで14週でも大学設置基準に定められた学修時間数が確保できるんだ。 ……あれ、まてよ。 【大学設置基準】 (単位) 第二十一条 各授業科目の単位数は、大学において定めるものとする。 2 前項の単位数
この業界に入って、いろいろな専門用語を理解するのに苦労したんですが、言葉というよりも意味がわからなかったのが「SD」。Stuff Developmentの略称ですね。それはすぐに理解したんですが、これって、研修のことですよね。それをなんで、SDとわざわざ読んで、文科省などがやらないといけない、というのかがわからないんです。 大手や中堅の一般企業の場合(大学でこういう言い方をするといやがられるので使いませんが)、新卒は基本的な研修をしてから現場に配属して、OJTをしながら実務を覚えるのがふつうなんだと思うんです。大きいところだと、半年くらい研修というところもあるのかな。企業として必要なことは研修などで教え込むのは当然だし、そこで適性を見て配属先を決めるみたいな部分もあるわけです。 でも、大学の場合、規模を問わず、いろいろなところの話を聞く限りでは、簡単な研修はあってもすぐに現場に配属してしま
大学によっては授業回数確保のために、祝日でも通常通りの授業を実施するところもある。今日は土曜日なので、授業を開講しているところも多い。 うちも今日は授業だけれど、私は休みをもらったので5連休だ。やったー。 でも、民間企業によっては4月の29日から長い休みをとれるところもあるみたいで、私の友人も海外に行っている人がいる。 つまり、大学職員は休みが多いというのは幻想なのだな。 かといって、どこかに行く予定は入れなかったので、今年は家出本などを読んで勉強するつもりである。大学職員の方が書いているブログなどを見ると、たくさん本や論文などを読み込んで入れ人もいるし、勉強会に参加している人もいる。私はあまり外部の勉強会には参加した人がない。あるのは知っているのだけれど、今一つ効用を感じないのかもしれない。 そういえば、こんな記事がある。 なぜ「地方の成功事例」はつぶされるのか | 地方創生のリアル |
山口県下関市の市長が、下関市立大大学院の経済学研究科に提出した修士学位取得に向けた論文が不合格になったというニュースがあった。 それを聞いたとき、設置者である市長の政策が気に入らないから教授会は不合格にしたのか、と最初は思ったが、いくつかの記事を読むと、「あれ、何かおかしいぞ」と考え込んでしまった。 下関市長“サクラ散る” 市立大「修士論文」不合格 情報公開請求へ (産経新聞) - Yahoo!ニュース 1.修士論文なのに500ページもあること。 それも正式な修士論文ではなく、その代わりとして当該大学で認められている「特定の課題についての研究の成果」として書いたらしいが、それでもあまりにも量が多い。通常、社会科学系の修士論文は多くても100ページ程度らしい(私はそう指導されたよ)。多いということは、不必要な引用がとても多いか、根拠資料などが整理されていないのか、論文としてもまとまっていない
大学は次々と開設される一方、その顧客である18歳人口は減少傾向にある。 そんなことは何十年も前から予測されていたことである。それに対して、社会人を大学が受け入れる体制を整えることで、生涯学習のサイクルをつくる。それによって、大学は生き残っていく、みたいな絵をバブル期のころは夢見ていたという話を聞いたことがある。 大学を生涯教育の場に…教育再生会議が提言 (読売新聞) - Yahoo!ニュース ★教育再生実行会議の資料 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/pdf/dai6_1.pdf また、同じ話ですか、と思う。 20年以上前、生涯学習が流行って、早稲田大学や上智大学、昭和女子大学などが社会人向けの生涯学習機関を開校した。中身は新聞社が開講したカルチャースクールと同じで趣味的なものや語学など多様なものであった。 でも、結局、現在採算が
そろそろどの大学も入試が佳境に来ているころでしょう。 志願者数や実際の受験者数、合格者数、入学手続き者数、辞退数……日々更新される数字にため息をつく人も多いでしょう。私もその数字を毎日見ながら「ああ、この学科は定員割れかな」とか「この学科、なんで今年は人が集まっているんだろう」とか、思うことはある。でも、今から広告を打てないかとか、入試を臨時に実施しようとか、入試担当者は何をしていたのかとか、右往左往している教職員が毎年いる。それが上の人だったりするとやっかいである。 もう、何をしても無駄なんですよ。 今の時点で何かをしたからといって、志願者数が多くなるということはない。一時期は毎日入試みたいなことをした学校もあったみたいだけれど、手間と経費がかかるだけで、志願者の獲得にはけっしてつながらない。 なぜなら、入試とは一年間のPR活動の結果だからである。昔は偏差値だけで入試直前で志望校を決めて
先週、「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」と「大学教育再生加速プログラム」の説明会に参加してきた。 「無理ですよね」という感じだったけれど、とりあえず誰かが行ってくれば、という感じになり、そうなるとうちでは私が行くのが当たり前、という感じになり、直帰申請で最後の回に参加。 見渡すと年齢層が高い。私のような若輩者は会場のはしっこでおとなしく聞いてました。みなさん全国各地から来たのでしょうね。明らかに地方対象ですから、しかたないのか。 「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COCプラス)」 以前のものは地域再生・活性化の核となる大学の形成だったけれど、今回は若年層人口の東京一極集中の解消が目的となっている。それにともない、大学の自治体との協働という枠組みから、大学と自治体、複数の他大学、企業、NPO、民間団体とともに「事業協同地域」を形成し、その核として、複数の事業所をつなぎあわ
私も学生時代、日本学生支援機構の奨学金を借りた。有利子だったらたぶん借りなかったかもしれないが、運よく無利子の枠を得ることができた。それで学費の足しにして、教科書代や交通費などは自分でバイトしたお金を使った。きっと奨学金がなかったら、大学に通えなかったかもしれない。 でも、給付だったらもっとよかった。 なぜなら、今でも毎月ほそぼそと返済しているからである。有利子だったら一括返済したかもしれないけれど、無利子だから言われるがままに返しているのだ。 当時はありがたかったけれど、今思うとやっぱり「借金」。 たしかにお金を出すのは日本学生支援機構なんですけれど、学生に貸し出すための審査をするのは大学側なんですよね。 大学別「奨学金延滞者数」公表に賛否両論 学校選びの参考に「無用な順位づけ」 : J-CASTニュース 学内の奨学金選考過程について、以前ヒアリングをしたことがあった。 その中で卒業後の
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