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衆院選
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著書にも書きましたが、土井の祖父が亡くなった時、預金通帳に残っていたのはわずか300円足らずでした。(300万円ではありません。300円です) 子ども心にそれを見て、「おじいちゃん、カッコいい」と思った記憶があります。 お金持ちになるのは素晴らしいことですが、それを使わずに死ぬのは、決して良いことではありません。 使っていれば景気は良くなったし、救える命もあったからです。未来を創る若者に投資することだってできたかもしれません。 人は、すべからく死ぬ時「ゼロ」を目指すのが良い。 こう説いたのが、本日ご紹介する一冊、『DIE WITH ZERO ゼロで死ね。』です。 著者は、アメリカ領ヴァージン諸島を拠点とするコンサルティング会社「BrisaMaxホールディングス」のCEOであり、かつてウォールストリートのトレーダーとして成功したビル・パーキンス氏。 現在は、1億2000万ドルの資産を抱えるヘ
最近、話し方について指導する機会が増えています。 おかしなもので、こうなると教えている自分自身もきちんと話し方について学び直したいと思うもので、つい話し方関連の書籍やノウハウに目を通すことになります。 本日ご紹介する一冊は、あの世界一の投資家ウォーレン・バフェットも学んだというカーネギー話し方教室の祖、デール・カーネギー(鉄鋼王カーネギーとは違うので要注意)による話し方ノウハウ。 もともと1926年にアメリカで刊行された初版本“Public Speaking; A Practical Course for Business Men”を新訳・再編集したものです。 以前、別の版を読んだことがあるのですが、ひさびさに読み直したくなり、再読することになりました。 読めばなるほど、話し手の心構えからテクニック、著名人のエピソードまで、有用な情報がバンバン出てきます。 恐ろしいのは、そのノウハウが今で
ビジネスパーソンにとって、家族は大事な支えであり、生活の基本。 あらゆるビジネス書で、経営者が家族について論じていますが、「家族のあり方」まで論じた本はなかなかありません。 論じられているのはあくまで経済合理性や、生活の安定を考えた場合の家族論であり、精神的な意味を深く論じた本はなかったと思っています。 そこで本日、俎上に載せてみたいのが、今話題となっている新書、『家族という病』。 NHKで女性トップアナウンサーとして活躍後、フリーとなり、民放キャスターを経て文筆活動に入った著者が、自らの経験や周囲の方の観察から、日本の家族を論じた一冊です。 オビに、<「家族はすばらしい」は欺瞞である>とあるように、これまでの日本の常識からはかけ離れた家族論が論じられており、じつに過激な一冊です。 その過激な主張を、まとめて見てみましょう。 ———————————————– 子離れが出来ない親は見苦しい
本日の一冊は、インターネット問題からアニメ、映画評論まで、幅広い分野で執筆、講演活動を行っている著者が、「インターネットは世論を反映している」という世界観を真っ向から否定した一冊。 盗撮容疑で逮捕された後、覚せい剤所持・使用で再逮捕されたタレントの田代まさし氏をタイム誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」にしようとした「田代祭」や、「BLOGOS」「ニコニコ生放送」の調査で有望だった「次世代の党」の選挙における壊滅的敗北など、いくつかの事例を取り上げ、インターネット上の意見が偏ったサンプルであることを示しています。 また、『天空の城ラピュタ』放送に合わせ、約14万回の「バルス」が唱えられた(投稿された)「バルス祭り」や、「ヤフーニュース」記事の国内アクセスランキングのトップ20のうち、じつに18件が大手マスメディアから配信・提供されたものであることから、「ネット独自のニュースなんてほとんどない
本日の一冊は、全米で初版50万部の超話題作、『Think like a freak』の邦訳。 なぜこの本がそんな部数になるのかというと、じつはこの本、シリーズ累計750万部突破の世界的ベストセラー『ヤバい経済学』の著者らによる待望の新刊なのです。 ※参考:『ヤバい経済学』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492313788 『ヤバい経済学』は、人々を動かすインセンティブ(誘引)に注目した知的好奇心くすぐる論考で、本書で扱う『0ベース思考』は、一般に見落とされがちな「真因」に着目した、シンプルな問題解決技法です。 既に『ヤバい経済学』をお読みの方ならご記憶のように、アメリカで凶悪犯罪が減った真因は銃規制の強化ではなく、人工妊娠中絶の合法化でした。 (望まれない子どもが生まれると凶悪犯罪を犯すようになるというのが理由でした) また、本書で紹介
『インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ』小林弘人、柳瀬博一・著 vol.3843 本日の一冊は、「ワイアード」「ギズモード・ジャパン」など、紙・デジタル両方でさまざまな媒体を立ち上げ、ベストセラー『フリー』を日本に紹介した小林弘人さんと、「日経ビジネスオンライン」のプロデューサーを務める柳瀬博一さんの対談本。 インターネットの普及がもたらしたビジネスやメディアの本質的変化と、そこで求められる人材像、さらには新たなチャンスの糸口まで…。 平易な会話文で、インターネットビジネス、メディアビジネスの最先端が理解できる、じつに有用な一冊です。 <ノン・パッケージになって液状化(リキッド化)したコンテンツの時代には、その液状化したコンテンツの背後にある文脈を読みといてゆく力=「読解力」と「再構築力」も必要>(小林) <すべてがつながっちゃった今、ブログなんかで面白いのは、も
本日の一冊は、『金融広告を読め』『スタバではグランデを買え!』などのベストセラーを持つ吉本佳生さんが、データ分析の具体的手法、騙されないための読み方を指南した一冊。 ※参考:『金融広告を読め』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334033067 ※参考:『スタバではグランデを買え!』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478002290 最近は、にわかに「ビッグデータ」ブームが広がりつつありますが、本書では、日本におけるビッグデータブームのお粗末さや、公開されている統計の問題点を指摘し、ビジネスに活かせる正しいデータの読み方を説明しています。 高校・大学時代に「確率・統計」「社会調査法」をきちんと学ばなかった方は、ぜひこの機会に学んでみてはいかがでしょうか。 本書の前半部分には、企業がデー
本日の一冊は、東大医学部卒業後、精神科医となり、読者数16万人のメルマガを発行、著作の累計部数300万部を突破したゆうきゆうさんが、心理学的に正しい成功法則を説いた一冊。 数多くの心理実験、調査から導かれた理論を紹介し、読者を励ましてくれる自己啓発書です。 クウェート大学のハッサン博士によると、<「何かの物事で、『明るい面』や『楽しい面』ばかりを考える人ほど、総じて意欲的になり、努力を継続できる」>。 また、アメリカの心理学者であるウェイトリーによると、<成功している人ほど、「いろいろな物事が起こるようにする」>。 やはり、積極性は成功の重要な要因なのでしょう。 わかってはいるけれど、なかなか積極的に行動できない、という人に、本書はいくつかTipsを示しています。 <『理由』を自分自身で説明できないのなら、その行動を決して達成することはできない> <「5%だけ」変更させようと思うことが、も
本日の一冊は、京都大学大学院、大手金融機関の債券トレーダーを経て、不動産投資で成功した理論派投資家の著者が、年収300万円でも成功できる、資産形成の技術を説いた一冊。 『年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち』とは、いかにも過激なタイトルですが、確かに、年収1000万円でもまったくお金が貯まっていない人は存在します。 いや、むしろ年収1000万円の人ほど、お金が貯まっていない人はいないと言って過言ではないと思います。 なぜかというと、年収1000万円というのは、月収で言うと80万円をわずかに超えた程度。おまけにこれから税金が引かれてしまいます。 この金額で子どもを持ち、家を買おうと思うと、通常、郊外に住むことになりますから、車が必須になる。(年収が低いと、もっと控えめな消費行動になります) つまり、住宅ローン、車の維持費、子どもの教育費でトリプルパンチになるのです。 それでも堅
「学ぶ」は「真似ぶ」だとよく言われます。 だとすれば、より良く学ぶには、真似することができるレベル、すなわち「行動レベル」まで落とし込まれた教えであることが重要です。 本日の一冊は、世界最大級の消費財メーカー(売上約7兆円)であり、数多くのCEOを生み出す人材輩出企業としても知られるP&Gの秘密に、「行動レベル」で迫った一冊。 著者は、LVMHで宣伝広報マネージャーを務めた後、P&GでSK-II、パンパース、ブラウンジレットなど多くのブランドのコミュニケーション戦略に関わり、最優秀社員賞を取ったこともある、杉浦里多(すぎうら・りた)氏です。 著者によると、<P&Gでは「言葉」「考え方」「行動」において、全員が行なうようにグローバルスタンダード化された数々の習慣がある>とのことで、本書では、まさにその行動・習慣を紹介しています。 具体的にどんな行動・習慣があるか、気になると思いますので、いく
『自分を見違えるほど変える技術』ケリー・パターソン、ジョ セフ・グレニー、デヴィッド・マクスフィールド、ロン・マク ミラン、アル・スウィツラー・著 vol.3064 『スタンフォードの自分を変える教室』が17万部突破と売れていますが、本日ご紹介する一冊も、自分を変えることがテーマの一冊。 ※参考:『スタンフォードの自分を変える教室』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479793631 著者は、スタンフォード大学で組織行動論の博士課程を修了したケリー・パターソン、貧しい人々の経済的自立を支援するNPO「ユナイタス」の創始者ジョセフ・グレニー、フォーチュン500企業の人材育成に関わっているアル・スウィツラーなど計5名。 本書では、有名な「マシュマロ・テスト」(目の前に置かれたマシュマロを食べずに我慢できた子どもが成功した)に始まり、人生やビジ
100号ごとに最も売れた本10冊を選出する、恒例の「BBM大賞」。 栄えある第30回「BBM大賞」を受賞したのは! リチャード・P・ルメルト氏の『良い戦略、悪い戦略』! http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532318092 2位の話題書『ワーク・シフト』と大接戦の末、見事大賞を勝ち取りました! 本当におめでとうございます! ★第30回BBM大賞★ 『良い戦略、悪い戦略』(リチャード・P・ルメルト・著/日本経済新聞出版社) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532318092 ■第1位■ 『良い戦略、悪い戦略』 「エコノミスト」誌が選ぶ「最も影響力ある25人」の一人で、UCLAアンダーソン・スクール教授、リチャード・P・ルメルト教授による戦略論。戦略事例として、第一次・第二次世界大戦、トラファ
長年ビジネス書を読んでいると、ビジネスで成功する人には、いくつか共通のポイントがあることに気づかされます。 自信があること、自主性があること、学歴は関係ないこと…。 なかでも重要なのは、若い頃に持った「基準」が、社会が求めるものよりも厳しいことだと思っています。 つまり、自分の持っている基準が、社会が期待する基準よりもはるかに高ければ、本人にとって社会は「ラク」であり、逆であれば、「地獄」になるわけです。 『赤めだか』の著者、立川談春さんではないですが、やはり厳しい師匠についた人は、成功する確率が高いのです。(立川談春さんは立川談志さんの弟子) だから大事なことは、自分の「基準」を「上げる」こと。 そのために、他人の家庭や職場をのぞいてみることには、一定の効果があると思っています。 本日ご紹介する一冊は、世界的に有名な経営コンサルタント、大前研一さんの子育て論をまとめた一冊。 もともと『親
経営者の理想は、自分がいなくてもまわる組織を作ることですが、なかなか思うようにはいきません。 おそらくその理由は、 1.スタッフを信頼できないこと 2.十分な教育ができていないこと にあると思います。 では、どうすれば信頼できるスタッフを雇い、業務を任せられるだけの教育を施すことができるのか? 本日ご紹介する一冊は、年間1万2000人のアルバイトスタッフをマネジメントし、「アルバイトだけでまわるチーム作り」に成功しているイベント会社、グッドウェーブプロモーションの取締役が書いた、アルバイト管理マニュアル。 「素直な性格と責任感」という、アルバイトに最低限必要な要素をどうやって見極めるか、著者独自の面接理論が7つ、人材を見極めるための質問が2つ、紹介されています。 ・当て字の名前でかつ自分の名前の由来を知らない若者はNG ・ビジュアル系バンドが好きな若者は優秀なスタッフが多い ・携帯アドレス
本日の一冊は、月平均300冊、多い月は500冊以上を読むという博覧強記、元外務省主任分析官の佐藤優氏による『読書の技法』。 一冊を30分程度で試し読みし、熟読するかどうか、読書ノートを作成するかどうかを決める「普通の速読」と、5分で本を仕分け、読むべき箇所のあたりをつける「超速読」。著者はこの2種類の速読技法を併用することで、驚異的な読書量を可能にしています。 とはいえ、実際に熟読する本は月に4~5冊で、本書にはそれらの本をどう熟読するか、そのポイントが書かれています。 ・まず本の真ん中くらいのページを読んでみる<第一読> ・シャーペンで印をつけながら読む<第一読> ・本に囲みを作る<第二読> ・囲みの部分をノートに写す<第二読> ・結論部分を3回読み、もう一度通読する<第三読> 囲みを作る、という発想はこれまでなかったので、さっそく参考にしてみようと思いました。(確かに、普通に赤ペンを引
本日は、最近土井が問題意識を感じている、空き家問題を論じた一冊をご紹介します。 みなさんうすうす勘付いていらっしゃるように、「日本全国の空き家数は年々増加を続けており、2008年の空き家数は757万戸、空き家率は13・1%に達し」ています。(『空き家急増の真実』より。元は総務省「住宅・土地統計調査」) 著者の米山秀隆さんは、筑波大学大学院修士課程経営・政策科学研究科を終了し、野村総合研究所、富士総合研究所を経て、富士通総研経済研究所の上席主任研究員を務める人物。 2007年から2010年までは、慶應義塾大学のグローバルセキュリティ研究所客員研究員も務めていたようです。 本書では、社会問題化している空き家の現状を、統計、各種調査をもとに分析。 都道府県別の空き家率や空き家発生の原因、衰退が進む商店街の現状などを論じ、未来予測も示しています。 日本の空き家対策だけに限らず、各国の空き家対策も紹
本日の一冊は、ジョンソン・エンド・ジョンソンをはじめとするグローバル企業で社長職を歴任、2011年3月まで住友商事のアドバイザリー・ボード・メンバーも務めた著者が、仕事の心構えを説いた一冊です。 著者の経営論は、ベストセラーとなった前著『経営の教科書』で拝読しましたが、こちらはどちらかというと若い人に向けた自己啓発書。 ※参考:『経営の教科書』 http://www.4478002258.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478002258 「原理原則」「FUN」「運」でビジネス人生があらかた決まってしまうという考え方や、20代、30代、40代、50代で異なる課題、24時間を有効に使う考え方など、働く上で参考になる考え方がいくつも示されています。 なかでも参考になったのは、成熟した人間と未熟な人間の見極め方。 自分の未熟さを痛感させられる内容でしたが、人間を見極める上で良い指
著者になりたいという方に指導をしていると、時々、彼らが心の中で「本当はできないかも」とネガティブな感情を持っていることに気づきます。 人間は、「できる」と思うからこそ実現のために具体的な質問をし、それゆえに情報や人が集まる、というサイクルになるわけですが、「できない」と思っていると、その逆が起こってしまいます。 つまり、「できない」と思っているから曖昧な質問をし、いつまでも成果が出ない。結果的に、自己啓発セミナーの餌食になる、という悪循環です。 ここから逃れるためには、まず自分が「できる」と思うことが大切。 実際、できる方に接しているとわかるのですが、彼らはどんな状況になっても建設的に考える「秘訣」を持っています。 その秘訣が、アファメーションです。 本日の一冊は、フォーチュン500社の約62%がプログラムを導入しているという、米国自己啓発界のカリスマ、ルー・タイスによるアファメーションの
本日の一冊は、大人気の靴ブランド、クロックスの日本法人を立ち上げ、100億円にしたという著者の、起業物語です。 新卒で入った会社で業績振るわず。その後、実業家だった父の経営する楽器商社でマーケターとして活躍。モーリス楽器製造(株)社長、(有)ジュート設立を経て、クロックス日本支社を立ち上げた著者が、どう戦略を立て、マーケットを攻略していったか。 自伝の形態を取りながら、マーケティングが学べる、ちょっと変わったスタイルの書籍です。 ギターで有名なフェンダーやギブソンなどの代理店の権利を次々と獲得した父親ゆずりの交渉力で、ビートルズのライセンス契約なども成立させてしまった著者。 本書には、そんな著者の起業哲学、交渉術、マーケティング、マネジメントのノウハウが詰まっています。 大事なことは、易きに流れないこと。 苦労を覚悟で直営店を出したり、大手小売バイヤーの値引き交渉を退けたり、クビを覚悟で社
本日の一冊は、京大人気No.1若手教官によるキャリア講義。 著者の瀧本哲史さんは、マッキンゼーを経て独立し、いくつかの会社を経営するかたわら、エンジェル投資家としても活動する人物。 そんな方が、大学で起業やキャリアの講義をしているというのだから、何とも贅沢な話です。 著者の授業では、学生に資本主義の仕組みや起業のテーマ、資金調達の方法、市場開拓の方法、ビジネスパートナーとの協調などについて教えているようですが、同時に、資本主義の仕組みのなかで、どうすればより良い環境で働けるか、継続的に高い報酬が得られるのかについても教えているようです。 そんな著者が、冒頭で語っている衝撃的な事実は、「学歴だけで人に差をつけることはもはや無意味となった」ということ。 さらに、現在もてはやされている英語やIT、会計についても、これはあくまで教育ビジネスの人間が仕掛けた「不安解消マーケティング」であると喝破して
テレビ取材を受けたことのある方なら、一度はお世話になったことのあるリサーチャー。 番組を作るための下調べや、出演者を決定するための情報集めなど、さまざまなリサーチを行う、情報収集のプロフェッショナルです。 本日の一冊は、そんなテレビリサーチャーの情報術を公開した一冊。 「行列のできる法律相談所」「SMAP×SMAP」「超タイムショック」「ボクらの時代」など、数々のヒット番組に携わってきた著者が、どうやって面白い情報を探すか、どうやって裏取りをするか、そのテクニックを披露しています。 一般の方が知らない専門図書館や専門誌、検索サービスなど、プロの情報源がわかるのもありがたいですが、何より感服したのはその情報構成力。 情報をどう分類すれば面白い切り口が見つかるのか、どう構成すれば面白く伝わるのかがわかり、じつに参考になります。 マスコミ関係者はもちろんですが、プロとして執筆に携わる方、情報発信
おかげさまで5000号突破! 年間1000冊のビジネス書を読む本の目利き、土井英司が自信を持ってお届けする日刊書評メールマガジン ビジネスブックマラソン(BBM)とは 元アマゾンのカリスマバイヤー、現在は日本を代表するビジネス書評家として雑誌、新聞、TV、ラジオ、インターネット等、幅広いメディアで活躍する土井英司が執筆する書評メールマガジン(無料)。 年間約1,000冊を読破する土井が、本の目利きとして、ビジネス書を中心に「仕事と人生に役立つ良書」を1日1冊厳選して紹介している。本メールマガジンで紹介されたことをきっかけにベストセラーとなった書籍は数知れず。 「書評コメントを広告コピーや本の帯に」と絶え間なくオファーが寄せられる。2004年発刊開始以来、出版業界人はもとより、全国の経営者層、各界の著名人にも愛読されている。 読者数56,088人(2015.7.20現在) 日刊で10年間の発
本日の一冊は、孫正義氏が自分の後継者を育てるため、グループ内外から受講者を募って開いた学校「ソフトバンクアカデミア」の講義をまとめた一冊。 2部構成になっており、第1部は「意思決定の極意」、第2部は「孫の二乗の兵法」に関する講義。 「孫の二乗の兵法」については、以前『孫の二乗の法則』で紹介したので割愛するとして、今回は第1部の「意思決定の極意」に注目したいと思います。 ※参考:『孫の二乗の法則』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569676219 この第1部では、判断が微妙な経営上の課題に読者が答え、孫正義氏が実際のビジネスケースでどう考え、判断したかを示すというもの。 「赤字の会社があった。創業して半年で、社員は十数名。ここに一〇〇億円を投資すべきか。あなたがリーダーなら、どちらを選びますか?」 「信頼していた部下が離反して競争相手にな
本日の一冊は、マッキンゼー・アンド・カンパニーが責任編集を務め、世界の頭脳から日本再生への提言を集めた、注目の一冊。 本書はいわば、『日本の論点』を、世界中の頭脳を集めて書かせたような、豪華企画。 経済不振と震災被害にあえぐ日本をどうやって再生するのか、さまざまな視点から論じた、じつに知的で興味深い論考です。 執筆を担当するのは、ドミニク・バートン(マッキンゼー・アンド・カンパニー代表パートナー社長)や、ジョン・ダワー(マサチューセッツ工科大学名誉教授)、エズラ・F・ヴォーゲル(ハーバード大学社会学名誉教授)、ビル・エモット(「エコノミスト」前編集長)などの面々。 実業界からは、長谷川閑史(武田薬品工業代表取締役社長)、カルロス・ゴーン(日産自動車CEO)、孫正義(ソフトバンク創設者)、柳井正(ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)、ハワード・シュルツ(スターバックスコーポレーション
本日の一冊は、あのアル・カポネの再来と謳われた元最強マフィア、マイケル・フランゼーゼによる一冊。 非合法の商売をやっているマフィアに学ぶことなんてあるのか!と思う方が大半かと思いますが、この本を読めば、いかにマフィアの知恵が、ビジネスと直結しているか、痛感すると思います。 お金の流れを作るしくみや、信頼できる仲間の選び方、計画の立て方、恐怖と信頼、どちらが有効かというマネジメントの話、さらには交渉術まで、じつに役立つ話が盛り込まれています。 マフィアとして週に数億のビジネスを手掛け、犯罪にも手を染めた著者が、最終的にたどり着いた結論。 それは、「犯罪には高い代償がついてくる」ということであり、またマキャヴェリズムには限界がある、ということでした。 代わりに、著者が見つけたのは、大富豪ソロモン王の言葉。 現実主義を極めた結果、ソロモン王の金言にたどり着いたという著者の教えが、具体的なマフィア
本日の一冊は、あのベストセラー『銃・病原菌・鉄』以来の知的興奮を味わえる、感動の名著。 ※参考:『銃・病原菌・鉄』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794210051 以前、東京農業大学にお邪魔した時に、生協で購入したものですが、これは、農大生だけに読ませておくには、あまりにもったいない。 われわれは、文明の興亡の原因を、戦争や自然災害に求めがちですが、本書によると、その原因は、じつは「土壌」にある。 人口増加を、土壌が支えられなくなった時、また土壌が消失して、大地がもろくなった時、悲劇は起こる。 文明の興亡の原因を「土壌」に求め、見事に説明しているばかりか、その戦略的重要性を明らかにし、人類の歴史をダイナミックに描き出したあたりは、見事としか言いようがありません。 なぜエジプトはナイルの賜物と言われたのか、なぜギリシャ・ローマは滅びたの
本日の一冊は、行動経済学の祖であり、2002年のノーベル経済学賞受賞者、ダニエル・カーネマンによる論文&記念講演。 行動経済学関連の本には、必ずといっていいほど引用される有名なカーネマンですが、じつは自身による一般向け書物はこれまで、ありませんでした。 本書には、カーネマンの、ノーベル賞受賞記念講演、ノーベル賞受賞時に発表された自伝、カーネマンの論文のうち、一般読者にもわかりやすいものを2本、訳出して一冊の本にまとめたもの。 土井も当初は、「原典を見るチャンス」くらいの軽い気持ちで手に取ったのですが、まさか読んで泣かされてしまうとは…。 泣かされた理由は、本書に掲載された、カーネマンの共同研究者、エイモス・トヴェルスキーへの追悼文です。 惜しいことに、カーネマンのノーベル経済学賞受賞を見ることなく、この世を去った人物ですが、この追悼文には、彼らの楽しい共同研究の様子と、「自由と規律」を重ん
最近は、新刊『20代で人生の年収は9割決まる』に絡め、いろんなところで「基本動作」の重要性を説いています。 ※参考:『20代で人生の年収は9割決まる』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479793070/ 心構えやノウハウを説いても、結局それが行動に反映されなければ、教育の意味がない。 であれば、最初から行動を見て、その行動にコメントした方が、効果的です。 先日タイに行ったときも、現地のカリスマ研修講師の話を聞きましたが、文化的背景が異なる国で心を伝えるには、実際に行動で見せるのが一番のようです。 これまで書籍の世界では、こういった「基本動作」はややレベルが低いものとして扱われてきましたが、従業員の多様化が進めば進むほど、重要になってくるものと思われます。 そういう意味でおすすめなのが、本日ご紹介する一冊。 タイトルは『「初対面の3分」で
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