今は知る人も少ないかもしれないが、かつては私はもっと頻繁にブログを書いていた。2006年から2011年ころまでの話だ。当時は、綺羅星のごとく面白いブロガーたちがいて、日夜、素晴らしいブログエントリーを読者に楽しませていた。やがて、一人二人と消えていき、いまはブログ界にかつての華やかさはもうない。 私もまた他の多くのブロガーたちと同じく、ブログを更新しなくなっていった。 どうしてそんなことが起こったのだろうか? 一つ、考えられるのはネットの炎上である。どんなに真摯にブログを書いたとしても、話題によっては、それに批判的な人たちが多数集まり、ブログの内容を十分に吟味せず(ひどい場合は一行も読まず)執拗に攻撃的な言葉遣いで批判を繰り返す。そこに生産的な議論など何もない。それにウンザリしたブロガーたちが、新しい文章を書き起こすのに億劫になっていったのは想像に難くない。実際、私がブログから遠ざかったの