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一般的に産後うつは、育児ノイローゼの派生として語られることが多いです。 また、産後すぐに涙もろくなったり、眠れなくなったりするのは産後うつとは違って「マタニティブルー」と呼ばれ、2週間程度で落ち着いてくる、という情報もしばしば見かけました。 確かに産後すぐ、ホルモンバランスに激変によって、かなり情緒が不安定になることはよくあることのようです。ホルモンバランスはじょじょに安定していくので、脳機能に影響がない場合は、一般の情報通り、時間が経てば落ち着くこともあるでしょう。 しかし私は、ホルモンバランスの激変によって脳が深刻なダメージを受けたため、抑うつがどんどんひどくなり、産後3週間ほどでピークになりました。育児については夫の手助けもあり、1日の約半分は休ませてもらっている状態だったにも関わらず、です。 もう耐えられなくなって精神科を受診すると、即座に投薬治療開始になりました。育児ノイローゼと
1ヶ月ちょっと前くらいに出産をしたので、そのときの経緯について書いておこうと思います。内容はタイトルの通り、無痛分娩しようとしたら失敗(?)して緊急帝王切開になったという話です。 無痛分娩を選んだ時点での想定 妊娠が判明してから分娩について考えたとき、痛いのは普通に嫌だし、体力にもまったく自信がなく、産後も里帰りや親から手伝ってもらう等の選択肢はない(選択肢があったとしても選択する気がない)ため、予算的には手痛いものの「産後の回復が早い」とされる無痛分娩を選ぶことにしました。 無理なく行ける範囲の病院でちょうど無痛分娩が得意なところがあったのも、渡りに船という感じでした。また、私は陣痛を待たず計画的に分娩する「計画無痛分娩」をさらに選択したので、妊娠後期には入院日・出産日がほぼ決まっており、あらかじめ予定も立てやすくてよかったです。 想定と現実の違い(概略) 無痛分娩がスムーズに進行した場
電車内で初老の男性が女児を抱き上げて膝に乗せた話 痴漢犯罪加害者のインタビューを読むと、被害者(自分が痴漢行為をした相手)に関して、人格のある一人の人間としてではなく「ぬいぐるみのような存在」であったと述べている方がいました。被害者の不快感や、もっと深刻な心の傷について、加害者はまったくと言っていいほど分からなくなっているようです。 dot.asahi.com この感覚について考えてみたとき、思い当たったのは私が電車に乗っているときに遭遇したとある出来事についてでした。 今年に入ってすぐのことです。電車内で初対面と思われる女児を悪気なくひょいと抱き上げて膝に座らせた初老の男性を見かけました。女児は3~4歳くらいであろうと思われます。女児の両親と見られる若い男女もそろって電車に乗っており、困ったような顔をしてなりゆきを見守っていました。 男性に悪気がないことはその場にいた誰の目にも明らかでし
映画「シン・ゴジラ」を見たので感想を書きます。 エンタメ映画としての感想も最後に少し書きますが、おもに「社会派映画」として見た場合の感想です。ネタバレはあります。 本作の「ゴジラ」が象徴するのは自然災害ではない 本作「シン・ゴジラ」においてゴジラという巨大生物が作中で引き起こす被害は、火災・津波・建物の倒壊です。これらの映像から思い起こされるのは、当然ながら各種大規模地震、台風、火山の噴火などの「自然災害」であると言えるでしょう。それこそなんらかの震災直後であれば公開は不可能だったのではないかと思われるほどの「再現性」がありました。 しかしながら、ゴジラが象徴するのは自然災害ではありません。先述の通り、映像の作り方としては災害を意識したはずですが、そのまま自然災害を意味するものではないと私は考えます。 なぜなら作中で明確に、「ゴジラは災害ではなく生き物だ」「ゆえに駆除が可能だ」などと言及さ
2015-06-27 引越し業者と揉めた話 一生のうちで引越しを一度もしない人は稀であると思う。ゆえに多くの人が一生に一度ないし数度の引越しをするはずであると考え、自分の体験談がなにかの役に立つかもしれないと思ったので書き残しておく。なお、引越し業者の対応はなにからなにまで良いとは言えなかったが、最終的に賠償金(示談金)が支払われたことについては納得しているため、その点のみに敬意を払い、文中では社名出しでなく「某社」と書く。 引越し当日まで 某社営業担当は、「養生はもちろんきちんとします」「大事に運びます」など引越し業者としては当たり前の口上を調子よく述べており、とくに不穏なことはなかった。自分はこれまで2度引越しを経験し、これが3度目である。過去2回の引越し業者の名前を出すと、某社は「弊社でも引越しサービスの内容はまったく同じです」と言った。営業がどんなに良い人間に見えても実際に引っ越し
口内炎は口腔内に起きる炎症であり、炎症に対する処置をすると治ります。考え方としては体表の擦過傷や細菌・ウィルス由来の内臓の炎症とほぼ同じです。 さて、炎症に対する処置を行うのは医療機関ではなく(※1)、生物の体内におおむね備わっている免疫機構です。免疫機構に頑張ってもらう方法は以下の通りです。 じゅうぶんな休養をとる 免疫が喜びそうな栄養分を与える 炎症部位を刺激や雑菌から保護する 雑菌の繁殖しにくい環境を保つ ※1:重症の場合はこの限りではありませんので、医療機関を受診したほうがいいでしょう。重症かどうかは日常生活がどの程度困難になるかを目安にするといいかもしれません。痛みのあまりなにも食べられないようであれば重症でしょうし、食べにくい状態が長期間続くのも重症であると思います。 では、免疫を助けて口内炎を早めに治す方法を列挙します。 1. じゅうぶんな休養をとる 歯磨きして寝ます。ひたす
AWSのVPCとVPNの話。 VPCとVPN接続するには様々なやり方があるが、ここではVirtual Private Gateway(略称VGW)という仮想的なコネクタ(AWSのルータのお化けのようなものの機能の一部)を使ってVPN接続する場合のみを話題にする。 はじめに 1つのVPCの1つのVGWにつき10本までという制限があるが、VGWとのコネクションは複数作ることができる。たとえば拠点Aが東京、拠点Bが長野だったとしても、それぞれの拠点からVPCに対してVPN接続できますよ、ということ。詳しい内容は世にあふれるAWS専門の技術ブログに任せるとして、ここで陥ったトラブルについて簡単に解説したい。 一応読み物として面白いように、トラブルを追った流れに沿って書いておく。 トラブルが発生したときの構成 1つのVPCの1つのVGWに対して、Direct Connectと呼ばれる専用線接続と、別
特定の企業やサービスをDisる意図はない。しばらくクラウドビジネスに関わってみて感じたことをただ個人的に書き留めたいだけ。怒られたら消すし、あといつも通りまとまりはない。 クラウドの利点を説明するとき、よくオンプレと比較されると思う。オンプレっていうのは仮想に対して物理という概念を表現するための言葉で、データセンターやサーバラックなどをイメージするとおおよそ合ってる。 オンプレだとサーバを買おうと思ったら専門の業者に見積りをもらって置き場所を考えてコスト計算して減価償却云々、いろいろ考えるべきところがあるけれども、クラウドならWebをぽちぽちやってるだけでサーバが完成する。見積りもWebから見られる。課金はちょっとややこしいがデータセンターを借りることを考えると単純なほう。産業廃棄物を自社から出さなくていいのもいいですね。 こんな感じで、オンプレより圧倒的に便利だからクラウド使おうぜ、とな
IPsecのデータ転送に使われるESPパケットをどうしても復号化して読みたいときの手順メモ。 だいたい全部ググれば出てくるけどもう一回ググるのダルい。Wiresharkの利用者向け。 1. パケットをキャプチャする IPsecの終端にあたるルータでキャプチャする。全部のパケットを取りたいときはこんな感じ。 オプションはお好みで、MTUは切れてそうだったら指定。 $ sudo tcpdump -w hoge.pcap -i eth0 -X -s 1500ESPパケットだけ取りたいときはこんな感じ。 ESPのプロトコル番号は50、オプションが本当にas you likeすぎて不安になる。 $ sudo tcpdump -i eth0 -n -vvv 'ip proto 50' -w hoge_esp.pcap 2. キャプチャしている間にip-xfrmを取り続けておく ip-xfrmのstat
山城のことを書くとなると必然的に長くなる。そういうのは面倒だからこの一ヶ月ほど、書き出してみては消すことを繰り返していた。とはいえ昨日の送別会でご親族から背中を押されもしたので、長すぎて読めないタグ覚悟で書けるだけ書いておこうと思う。あの世からもはてなブログは読めるだろう。なんせそっちには、しなもん会長だっているんだろ? 山城の訃報を知ったとき、ああ彼の番が来たのか、と考えた。ずいぶん早いじゃないか、と。それから、ひどく動揺した。訃報はAWSのセミナーを受けていたときにDMで受け取ったのだが、その後の受講内容はまったく覚えていない。動揺してしまった。どうせ人は死ぬ、だから誰が死んでも、それがたとえ自分であっても冷静でいようと決めていたのに、結局うまくいかなかった。 だって死んだのは山城だ。 山城との関係を語るのは、私には少し難しい。親しい友人というほど近い距離にいたわけではないし、おそらく
はじめに 退職エントリ公開後、自分の予想よりはるかに多くの方からお声を寄せて頂きました。まずはそのことについて、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。 また、当時Amazonのウィッシュリストから、無記名で贈って下さった方々にも、この場を借りて感謝をお伝えできればと思います。黄色いトースターや無線キーボードなどなど、我が家で大活躍中です。いい黄色です。 会社員に戻りましたという話 会社員に戻り、二ヶ月ほどが経ちました。正直なところ、これでよかったのかどうか分かりません。ただ、落ち着くべきところに落ち着いたような安心感は、それなりにあります。 というのも私は、お金を稼ぐためにSEを続けるかどうかさえ、決めかねていました。自分の夢はほかにあるからです。そのうえ、無職期間にご縁があり、とあるゲームのシナリオを書かせて頂く機会にも恵まれました。自分がなりたいのはシナリオライターではあり
◆ご挨拶 2012年9月末付で退職しました。在職中、公私問わずお世話になったみなさまには心よりお礼を申し上げます。また、インターネット在住のみなさまには今後ともよろしくお願いいたします。 ◆前職での経歴など せっかくの機会なので、前職で私が携わった業務について書き留めておきたいと思います。公開情報ということで詳細は省きますが、ご興味を持たれましたらメールやオフラインでご紹介することは可能です。また、なるべく自分のスキルセットが明らかになるように書いていきます。 私が入社したのは2004年の春です。新卒採用でした。大量採用(250人以上)の年度でもあったためか、いまだに同期入社社員にはキャラ採用が目立つとも言われています。今は同期入社社員のうち、6~7割くらいしか会社に残っていないそうです。 手厚い新入社員研修を受けたあと、配属された先はいわゆる「新規分野における研究開発」をメインで行なって
何年か前に、顧客(と元請けの営業)だけがアジャイルに盛り上がった結果盛大に火を噴いて関係者が闇に消えた開発に関わったことがある。立場上そのままは書けないし、適宜フェイクも混ぜていくが、バッドノウハウの一例として紹介するとともに、ウォーターフォールからの脱却という意味でのアジャイルについて書いておきたい。 前提 契約はSI型一括請負、全外注。且つ、アジャイル。 闇アジャイル化の経緯 営業がアジャイルを売り込みたかったという背景があり、「だいたいこれぐらい」で契約が成立(仕様がないのに見積もりだけはあった) その時点で、元請け企業の偉い人たちがこの案件を切り捨てた(応援要請も突っぱねるよう根回しがあった)(まあしかし偉い人はさすがである、経営的な観点では正しい) 全外注は予想されうる責任回避のための手段として決定された(選択権もなかった) 顧客は仕様を決めなくてもなんとかなるのがアジャイルだと
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