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ブックレビュー
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プログラマ兼業ライター。著書に「プログラマを笑え」その他。最新刊は「Mac OS X/iPhoneのためのCocoaプログラミング入門」。Webでは時にSnakeHole, 「ダンゴムシに心はあるのか」だって? それは「心」の定義によるだろ,と,遠い昔「人工知能ブーム」の末端にいたプログラマは思うわけだが,著者のモリヤマさんはそれを……ちょっと長くて把握が難しいんだけど「未知の状況に陥った時の予想外の行動の発現として現前する」もの,とし(この内容についての説明は端折らせて下され,ここまでで50ページくらいあるので),ダンゴムシを「未知なる状況」に追い込んで彼らに心があることを証明せんとするのである。 正直に申し上げてオレの「内なる心の定義」は著者のそれと一致しない。どのように違うのかを論述するとなるとおそらく金にもならない原稿を1000行くらいは書かねばならないと思うのでやらないが,まぁ
プログラマ兼業ライター。著書に「プログラマを笑え」その他。最新刊は「Mac OS X/iPhoneのためのCocoaプログラミング入門」。Webでは時にSnakeHole, 黒船来航についての有名な狂歌に「泰平の 眠りを覚ます上喜煎 たった四はいで 夜も眠れず」というのがある。 歌道に暗いヒトのために解説すると,上喜煎というのは煎茶の銘柄。お茶にはカフェインが含まれているから現在のコーヒーと同じように眠気覚ましの効果がある。とは言えその効き目には個人差とか慣れがあって,現にオレなど日に5杯はコーヒーを飲むが夜眠れなくて困ったことはない。つか昼飯にトースト食ってコーヒー飲んで直後に昼寝さえする。当時のヒトが飲んでた煎茶のカフェイン含有量がどれほどだったかわからんが,4杯飲んだくらいで眠れなくなるほどではなかったのだろう。この歌はまずそういう「常識」がベースにあるわけね。 あとは駄洒落だ。
プログラマ兼業ライター。著書に「プログラマを笑え」その他。最新刊は「Mac OS X/iPhoneのためのCocoaプログラミング入門」。Webでは時にSnakeHole, 同じ編者の「聖徳太子の真実」という本を読んだのは確か2004年のことである。子供のころから「学習漫画 日本の歴史」だの1万円札だので馴染みの深かった……1万円札と馴染みが深かったというのはウソだけど,聖徳太子という日本史上の偉人がホントは実在せず,飛鳥時代の実質的な「王家」であった蘇我氏からクーデターで政権を奪った人々が自分たちの王権の正統性を担保するべくでっち上げた架空の人物である,という結論には仰天させられた。 しかもそれがよくある(よくありますよね)トンデモ本,たとえば著者は霊界の言葉が聞けるんです,これは著者に蘇我氏の霊が憑依して語った真実なんですとか,そういう類いの眉唾な話ではなくて,太子の業績を記した書物
この9日にリリースされた Xcode4を昨日ようやく使い始めた。で,これはあくまでオレのトコでは起きましたって話でどのくらい普遍的なもんかわからんのだが,既存の iPhone用プロジェクトを読み込んで,まずは当然(いや,単に繋ぐのめんどくさかったからだけど)SchemeのメニューをiOSシミュレータで動かす設定にしてランしてみた。当然なんの問題もなく動作する……と思ってました。 ら。なんのこっちゃビルドはうまくいかず,というかその前段階で「No architectures to compile for (active arch=i386, VALID_ARCHS= armv7).」というメッセージ。 まぁこのメッセージ自体は正しいよね,ターゲットである iOSシミュレータはれっきとした Mac OS Xアプリなわけで,当然そのアーキテクチャは「i386」であります。対してXcodeのタ
プログラマ兼業ライター。著書に「プログラマを笑え」その他。最新刊は「Mac OS X/iPhoneのためのCocoaプログラミング入門」。Webでは時にSnakeHole, 「個人情報の保護に関する法律」に基づき、「個人情報保護の基本方針(プライバシーポリシー)」を定め個人情報の適切な管理・保護に努めることを表明します。 個人情報保護の基本方針(プライバシーポリシー) 1. 個人情報の利用目的をできるだけ特定し、特定された利用目的の達成に必要な範囲を超えて利用することはありません。 2. 個人情報を偽りその他不正な手段による取得しません。取得したときは、本人に速やかに利用目的を通知又は公表します。 3. 個人情報を利用目的の範囲内で正確かつ最新の内容に保つように努めます。 4. 個人情報の漏洩や滅失を防ぐために、必要かつ適切な安全管理措置を講じます。 5. あらかじめ本人の同意
プログラマ兼業ライター。著書に「叫ぶ! Cプログラマ」,「プログラマを笑え」その他。最新刊は「Mac OS X/iPhoneのためのCocoaプログラミング入門」。 TOHOシネマズ日比谷シャンテでマイケル・ムーア監督の新作「キャピタリズム マネーは踊る」を観てきた。今回の世界同時不況を題材に,「アメリカの理想」である資本主義の本質を問うエンターテインメント・ドキュメンタリー。いつもながらこういう硬派なテーマを扱い不正の告発や問題の提起というスタンスを維持しながら娯楽作品として観賞に堪えるものに仕上げる手腕は脱帽モノ。2時間を超える長尺を全然長く感じさせない構成は見事のヒトコトである。 ムーアはまず,全米各地で続出している,住宅ローンの返済が滞ったために永年住み慣れた家を追い出される人々の姿を追う。いままで真面目に働いてきたのになぜこんな目に遭わなければならないのか,と嘆く彼らに「これが
プログラマ兼業ライター。著書に「叫ぶ! Cプログラマ」,「プログラマを笑え」その他。最新刊は「Mac OS X/iPhoneのためのCocoaプログラミング入門」。 ついてるオビに「なぜゴキブリは嫌われるのか?」と大書されている。そんなのあたりまえぢゃないか,と思いますか? 本書によればゴキブリが現在のように「害虫」として扱われだしたのはごく最近,なんと戦後になってからなのだ。そもそもこの昆虫をよく見かけられるような,食物が豊富で冬でも温かい環境が一般に普及したのは高度成長期以降のことであって,それまで不通のヒトにとって「お金持ちの家にいるムシ」であり,地方によっては憧れの対象であったところもあるとか。 この例のように「害虫」は人間の側の都合によって誕生し,近代国家の形成,植民地支配,戦争などと密接な関係を持ってきた。本書は日本近代史を,この「人間と害虫との関わり」という視点から再構築し
プログラマ兼業ライター。著書に「叫ぶ! Cプログラマ」,「プログラマを笑え」その他。翻訳書に「ザ・ビルゲイツ・ジョークブック Vol.1&2」がある。 最近サボリがちの当ブログだが,こんな面白い本をご紹介できるんだからホソボソとでも続けてく価値はあるよな。著者のホロビンはイギリス,オックスフォード大出身のお医者さんで,かつ医学専門雑誌「Medical Hypothesis」の創刊エディタでもある精神分裂病(この訳語,現在は「統合失調症」と呼ぶことになってるけど,本書では混乱を避けるために「精神分裂病」と翻訳してる。なので以下の拙文でもこれを使います。乞うご理解)の研究者。そしてこの本の要旨は……例によってとっても乱暴にかいつまんで言うと,人類がチンパンジーと共通の祖先から別れて進化する誘因となったのは,現在の我々に精神分裂病を引き起こす遺伝子の突然変異ではなかったか,というものである。
プログラマ兼業ライター。著書に「叫ぶ! Cプログラマ」,「プログラマを笑え」その他。翻訳書に「ザ・ビルゲイツ・ジョークブック Vol.1&2」がある。 白川静と言えば漢字検定なんかにまったく興味のない(麻木久仁子や有賀さつき,宮崎美子はすごいと思うけど)オレでも知っている漢字の先生である。が,マツオカさんのあとがきによればこれが世の中で初めての「白川静についての本」なのだそうな。なんでも2008年の2月にNHK教育で放映した「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝」という番組で(どうでもいいけどオレ,「こだわり」って言葉のこういうポジティブ気味な使い方結構気になります)マツオカさんが白川先生について語ったのがきっかけ……でもAmazonで探すと結構他のヒトの本もあるようですが。 オレでも名前を知ってるくらい有名なヒトであるのに,なんでその業績を紹介したり研究成果を概括したりする本が出てないか
プログラマ兼業ライター。著書に「叫ぶ! Cプログラマ」,「プログラマを笑え」その他。翻訳書に「ザ・ビルゲイツ・ジョークブック Vol.1&2」がある。 「オクスフォード科学の肖像」シリーズの第8回配本である。ちうか,第1回配本の「ダーウィン 世界を揺るがした進化の革命」を読んだあと,いろいろ経済的事情(全然「いろいろ」ぢゃないか)とかでアインシュタイン,ガレリオ・ガリレイ,エンリコ・フェルミ,マリー・キュリー,マイケル・ファラデー,フロイトをスルーしてメンデルを買ったわけなんだけど。 例によって驚いたのは,オレがこのメンデルというヒトのことをほとんど何も知らなかったこと。ガッコで習ったのは丸いエンドウマメとシワの寄ったエンドウマメの交配実験を行っていわゆる「メンデルの法則」(分離の法則,独立の法則,優劣の法則)を発見したってことだけで,彼がオーストリア=ハンガリー帝国の都市ブリュン(現在
プログラマ兼業ライター。著書に「叫ぶ! Cプログラマ」,「プログラマを笑え」その他。翻訳書に「ザ・ビルゲイツ・ジョークブック Vol.1&2」がある。 著者のライシュはクリントン政権で労働長官を務めたヒトで,現在はUCバークレイの教授。アメリカで原著が出版されたのが2007年,日本語訳第1刷が出たのが2008年6月(オレが買ったのは9月の第4刷)だから,原稿の……少なくとも大部分は2007年後半のサブプライムローン破綻前に書かれているはず,と考えると「オッサンなかなか先見の明があるやないの」という感じがする。 が,言ってることの根本はつまり「いくら商売だからって,ニンゲン欲の皮突っ張らかすと結局ロクなことにはならない」という,例えば本邦では角倉素庵が江戸の初めには既に喝破している「人生の真実」に過ぎない。いや古今東西昔から賢いヒトは知ってましたよそんなこと。 とまぁ,コトの根本を突いて
プログラマ兼業ライター。著書に「叫ぶ! Cプログラマ」,「プログラマを笑え」その他。翻訳書に「ザ・ビルゲイツ・ジョークブック Vol.1&2」がある。 FileMaker、「弁当のように手軽な」個人向けデータベース発表 1980年代,パソコン創世記のころ,秋葉原でショップの店員をやっていた友人にこんな話を聞いたことがある。 「中高年のおじさん(いまやオレも彼もその類いだが)が店にパソコンを買いに来るだろ。おじさんは本とかで読んで,『コンピュータ,ソフトなければただの箱』ってなことは知ってるわけ。でもそれぢゃどんなソフトを買えばいいのか分からない。そんで,オレとかに相談するわけだ。『まずどんなソフトを揃えればいいのかねぇ』って。もちろんそのおじさんがパソコンを使って何をしたいのかが一番大事なんで,それを聞く。すると10人のうち5,6人が『蔵書の整理』とか言うわけ。まぁなかには『レコードの
goo注目ワード ピックアップ・・・ゆとり度クイズ(goo注目ワード) - goo ニュース これで「1つでも正しく読めなかったら」ちゅうのはちょっと厳しいかなぁ。正直オレも「総花的」は「あれ,どっちが正しいんだっけ?」と迷ってしまった。つうか,これ正しくない読み方の方が良く聞くような気さえするんだけど。 こういう話題(「ゆとり教育が云々」ぢゃなくて,「この漢字,よく間違って読まれるけど正しく読める?」の方ね)になると必ず思い出すのが「独壇場」ということば,いまこの漢字を出すのにオレは「どくだんじょう」とタイプしてegbridgeに変換させたんだけど,もともとはこれ「独擅場(どくせんじょう)」が正しいんだよね。この「擅」ちう字が「壇」と似てるのが原因で,いつのまにか「どくだんじょう」という言葉ができてしまい,定着しちゃった。いまや正しく「独擅場」と書くと「これ,『独壇場』の間違いぢゃないで
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