本がすき。 > レビュー > 小説, レビュー > いつかアニメ化される日を信じて。「日本一厳しい文学賞」京都アニメーション大賞の奨励作『二十世紀電氣目録』 『二十世紀電氣目録』京都アニメーション 結城弘/著 文学界には今も多くの文学賞がある。皆さんもご存知の通りの『直木賞』や『芥川賞』をはじめとした文学賞、ライトノベルやケータイ小説といった賞や、インターネットで公募している賞など、出版業界だけではなく、映画のシナリオや地域密着型の賞も含めれば、膨大な数が存在する。 書店も含めて出版業界全体が低迷していると言われて何年も経つが、良質な物語を求めている読者や企業、クリエイターは、昔に比べると実は増えてきているのではないだろうか。 『涼宮ハルヒの憂鬱』でゼロ年代のアニメーション業界の一躍を担い、今も尚、世界に向けて素晴らしいアニメーションを発信し続けている京都アニメーションも、『京都アニメーシ