韓国南西部・務安国際空港の事故で大破した旅客機=全羅南道務安郡で2024年12月30日午前、日下部元美撮影 韓国南西部の務安(ムアン)国際空港で179人が死亡した旅客機事故で、韓国国土交通省は11日、二つのフライトレコーダー(飛行記録装置)の記録が滑走路外の壁に激突する4分前から止まっていたと発表した。同省などが停止の原因を調べている。聯合ニュースが報じた。 事故機は24年12月29日、着陸しようとしていた午前8時59分に遭難信号を送った後、高度を上げて着陸をやり直し、胴体着陸した。その後、滑走路の外に飛び出してコンクリート製構造物に衝突、大破したのが同9時3分ごろだった。飛行記録装置に最後の4分間が残されていなかったことで、遭難信号から胴体着陸までの過程の解明が難しくなる可能性がある。国交省は昨年末、回収されたフライトレコーダーを米国の分析機関に送ったと発表していた。【畠山哲郎】