お金を貯めるにはどうすればいいのか。消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんは「『少しでもお金を増やしたい』と考える人がハマりやすい落とし穴がたくさんある。お得感のある『数字の錯覚』に注意してほしい」という――。 定期預金の「キャンペーン金利」に潜む罠 多くの人が夏のボーナスを手にしただろう。定額減税の実施もあり、手元にまとまったお金が入るのはうれしいものだ。 しかし、ボーナスの使い道についてのアンケートを見ると、たいていトップに来るのは「貯蓄」という回答。ボーナス=まとまったお金は、貯蓄にとって大事な原資だからだ。 銀行もこの時期に合わせて、特別金利を打ち出してくる。特にマイナス金利解除となった今年は、これまで以上に強気な数字が並ぶ。 おなじみのネット銀行では、ソニー銀行とSBI新生銀行がともに1年物円定期で0.35%、楽天銀行が1年物0.25%、auじぶん銀行に至っては1年物0.4%と、