独立組の強い味方 撮影が長引くこと自体に不満を訴える俳優はいない。良い作品をつくるために撮りが長引くのなら、仕方がないのだから。Netflix作品の場合、十分なギャラも支払われているので、余計にそうだ。 Netflixの台頭によって思わぬことも起きている。かつては芸能界で冷や飯を食わされた独立組が、ダメージを避けられるようになった。 テレビドラマ界の力が低下したためである。かつては俳優に独立された芸能事務所が各局に対し、「起用するな」とプレッシャーをかけた。俳優は困った。しかし、今の俳優にはNetflixや映画があるから、テレビドラマに頼らなくても済む。 2016年末にSMAPが解散したあと、いまだ草なぎはフジ系以外の民放ドラマに出演できないが、これも困らない。「新幹線大爆破」で十分に存在感が示せるはずである。 一方、各局はCM収入が回復しないため、1回当たり3000万円の制作費の確保すら