「山﨑ですが、入学当初は本当に体が華奢な子でした。でも身体能力は素晴らしく、肩、足が抜群に良かった。最初はそれを生かそうと投手兼外野手としても考えていたんです。でも、打撃がダメで、また体も細いので、打球も前へ飛ばない。ですので打者としては諦めて投手1本に。ただ投手としてもストレートの球筋は良かったのですが、球質が軽いので、打球が飛ばされていましたね。 これを見て、1年生の間はしっかりと体を作らないといけないと思いました。トレーニングもそうですが、ご飯をたくさん食べろよと彼に伝えていましたね。よく彼の家に電話をして、しっかり食べているかと聞いたこともあります。 ただ、その華奢な身体以上に手がかかったのは精神面です。今では好青年の山﨑ですが、入学当時はやんちゃ坊主で、とにかく勉強が嫌い。当然ながら成績が悪い。そして成績が悪いから、課題も出ますがその課題も消化できない。それで頭がパンクして、本人