全国交通系ICカード利用終了のお知らせが貼り出されたJR熊本駅前のバス乗り場=熊本市西区で2024年11月16日午前11時44分、中村敦茂撮影 熊本県のバス・電鉄5社が16日、「Suica(スイカ)」など全国交通系ICカード(全国IC)による運賃決済を取りやめた。全国ICから離脱する初の事例で、慣れ親しんだ乗客からは戸惑いの声も聞かれた。 5社は、九州産交バス▽産交バス▽熊本電気鉄道▽熊本バス▽熊本都市バス。2016年に全国ICを導入したが、機器更新の負担が重いとして廃止を決めた。代わりに機器がより安価なクレジットカードなどのタッチ決済を25年3月に導入するが、それまでは現金か地域限定の「くまモンのICカード」のみでの決済となる。 熊本市の桜町バスターミナルでは各所に廃止の案内が貼り出されていた。同市東区の男性会社員(55)は「仕事の移動で(全国ICが使える)JRとの乗り継ぎが多い。くまモ