新年一般参賀に臨まれた(左から)三笠宮妃百合子さまと寛仁親王妃信子さま、三笠宮家の彬子さま=皇居・宮殿で2019年1月2日、小川昌宏撮影 三笠宮妃百合子さまが15日に101歳で亡くなられた。百合子さまは三笠宮家の当主で、皇室内での信頼も厚く、宮家の大黒柱だった。ただ、継ぐはずだった長男ら3人の息子は既に亡い。孫にも男性皇族はいない。当主を失った三笠宮家はどうなるのか。 昭和天皇の末弟崇仁さまが創設 三笠宮家は、昭和天皇の末弟の崇仁(たかひと)さま(2016年に逝去)が創設した。戦前の1935(昭和10)年12月、成人を機に昭和天皇から「三笠宮」の宮号が授けられた。41(昭和16)年に百合子さまと結婚。3男2女に恵まれたが、長男寛仁(ともひと)さま、次男宜仁(よしひと)さま、三男憲仁(のりひと)さまに相次いで先立たれた。長女甯子(やすこ)さんと次女容子(まさこ)さんは結婚し、皇室典範の規定で