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大谷翔平
nankyoku-30nin.hatenablog.com
おまたせしました。よりもい記念でお寄せいただいた質問に答えていきます。 ペンギンに数メートル近くまで近寄ってはダメ、でも向こうが近づいてくる分にはOKというような話がありましたが、実際そうなのでしょうか。ペンギンがこっちに寄ってくるようなことはあるのでしょうか。そして・・臭いのでしょうか。 環境省のwebサイトに"観察や撮影の際には、ペンギンや鳥は5メートル、アザラシは15メートル程度の距離をとりましょう。"と注意が書いてあります。観測隊員も基本的には同じように注意されています。 環境省_南極の自然と環境保護 − 基本的な配慮事項 で、ペンギンにとって外敵は空からやって来る鳥(かもめの仲間)か、海中のアザラシ類か、なので、陸上には怖いものはないと思っているらしい。無警戒で散歩していて、人のいるほうに寄ってくることもあります。 こんなふうにばったり出会ったときは、べつに臭くはありません。 n
さて、ようやく最終回を見ることができました。 いいですねえ、氷上ソフトボール。ただ、これは海氷がしっかりしていないと危険です。夏はまずムリですし、私が前回参加した57次隊では冬も氷が安定していないので、できませんでした。 その前に私が参加した48次隊(2006年から2008年)では、ソフトボール大会が開催できました。 (これは2007年4月、第48次隊に参加したときの写真です) ラインにはかき氷シロップじゃなくて、赤いロープを使いました。まあ、そんなにきっちり線を引かないといけないような競技でもありません。氷の上はデコボコしていて、ゴロを打てばほぼセーフになります。 かき氷といえば、昭和基地でも南極大陸でも賞味しましたが、わざわざ氷から削ったりはしなかったですね。そのへんにある雪をあつめれば、大盛りかき氷のできあがり(笑)。 nankyoku-30nin.hatenablog.com 日本
オーストラリアから南極に向けて、ついに出航しましたねぇ。 さて、今回の半分以上の時間、彼女らは船酔いで苦しんでいたのですが、観測隊員にも酔ってしまう人はいます。でも、無理にでもごはんを食べなさい、とは言われません。白湯だけで何日か耐えていた、というかわいそうな人もいました。 私は、さいわい船酔いには強くて、三度三度のご飯を美味しくいただいてました。 nankyoku-30nin.hatenablog.com ところで、女子高生諸君は、大揺れの夜に甲板に出て波しぶきを浴びてましたが、そんなことは絶対にしちゃいけませんよ! 船から人が落ちたときに大急ぎで人員確認する訓練もありましたが、実際にそんな事故が発生したら、救出するよりもご遺体を探すようなことになります。 艦橋に上がれば、迫力ある波を安全に見ることができます。高いところにいるので、揺れ方は半端ないですが。 さて、吠える40度、狂う50度
(今日の記事はものすごく対象者がすくないのですが、ごかんべんのほどを。) 59次隊出発まで2ヶ月あまりになりました。仕事の荷物の取りまとめも大変ですが、そろそろ私物も準備をはじめるころですね。一昨年の10月には、パンツの数など真剣に考えてましたなあ。 nankyoku-30nin.hatenablog.com このブログ、これから南極に行く人も読んでいるそうなので、個人的なおすすめ品をいくつか書いておきます。 ・登山靴 雪の少ないときに歩くには、長靴よりも快適です。 ・登山用ストック(2本組) 散歩にも重宝ですが、足首をくじいたときに助かりました。 ・耳栓 「しらせ」船内や夏宿舎でのいびき対策だけでなく、野外活動で長時間ヘリコプターに乗るときにも。 ・予備のメガネと腕時計 とくに越冬隊員は、古いものでもなんでも、手元にあるめがねは全部持っていくべし。腕時計も安いものでいいから予備を用意して
19日、株式会社はてなの東京オフィスに伺ってきました。 昨年12月、南極越冬中に「週刊はてな」にインタビュー記事を掲載していただきました。帰国したら一度、オフィスにおじゃましたいですね、というやり取りがこの度実現しました。 blog.hatenablog.com 南青山のビルの3階におしゃれな入口が。公務員、なかでも地味な気象庁職員だった自分には、まぶしい…。 南極観測隊も、こうした「おしゃれ」とは無縁ですなあ。 会議室で南極ブログのよもやま話のほか、「はてな」の使い心地についてフィードバックしたり。少しはお役に立てたでしょうか。 「はてな」のおひるごはんをごちそうになりました。hatenaのお箸袋、芸が細かいですね。 ごはん、お魚、キャベツの和え物、お味噌汁。帰国後ダイエット中のわたしには、素敵にヘルシーで大変美味でした。ごちそうさまでした!
南極で活躍してもらった一眼レフカメラと交換レンズを処分しました。 このカメラで撮影したのは6800枚くらい。とくに魚眼レンズには、オーロラ撮影などで大活躍してもらいました。 nankyoku-30nin.hatenablog.com カメラは大好きですよ。中学生から高校生にかけては暗室でフィルム現像したり、印画紙に引き伸ばしたりという、字義のとおりに暗い趣味にふけっておりました。ずいぶんと時間とお金を注ぎ込んだものです。でも、国内では一眼レフカメラを持ち歩くことはあまりないだろう、と考えてコンパクトカメラだけを手元に残しました。家人が拍子抜けするくらい、あっさりとしたものでした。 わたしの考えるいい写真、というのは、一枚で物語が完結しているものです。たとえば、わたしの好きな写真家の白川義員さんや前田真三さんの作品では、北アルプスがどうだった、美瑛町はこうだ、といった説明は無用、むしろじゃま
本日の記事、ご本人はさらっと書いておりますが、代理人的には「閉鎖空間の極意がここに!」なんてタイトルをつけちゃいたくなります。 2月にしらせが南極を離れたら、次のしらせがお迎えに来るクリスマスの頃(順調にいけば)まで補給がありません。第57次越冬隊でいうと越冬隊30人以外の人と逢うことができません。完全なる閉鎖空間・無補給です。 チームで行うスポーツに例えると、ベンチ入り選手がいません。ケガをしても自分の代わりはいないし、救急車は来ないどころか他の隊員が救助活動を行うことになります。 なので、不測の事態が発生しても対応できる力を常に用意しておくことが求められます。 ・・・・・・・・・・・・ アムンゼン湾での野外活動を最後に、わたしの極地での仕事は終わりました。 ホッとした、というのが正直なところですが、達成感のようなものは、そんなにありません。全力を尽くしました、ということがなかったからか
31日が締め切りの、今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2016夏」に応募してみましょう。 といっても、"2016夏"らしい写真なんてあったかしら、とあらためて探してみました。 8月12日付の記事で紹介したペルセウス座流星群です。 ためしにモノクロームで仕上げてみました。 「流れ星」は、歳時記では秋の季語に分類されているそうです。一年でいちばんたくさん流れるペルセウス座流星群のピークが、立秋を過ぎた8月12日ごろだからだとおもいます。高校生のころ、暑い中、たんぼの脇を自転車を踏んで見に行ったものです。 応募票らしきものも書いてみました。 カメラ Nikon D3300 レンズ SIGMA 10mm F2.8 EX DC FISHEYE HSM ISO 6400 絞り f3.2 露出時間 30秒 撮影日時 8月12日 午前4時30分 場所 南極昭和基地
風雪が強くなって、15日は朝起きたら外出禁止になっていました。 職場に行けないので、自室のパソコンでデータ解析をしていますが、ちょっと大きなデータを扱おうとすると、パソコンでは時間がかかりすぎます。こんなときは、立川市の極地研究所のコンピュータにアクセスして計算させることができます。 ただし、国内への通信は衛星回線を使っているので、データのやり取りに時間がかかります。たとえば、このパソコンで”a”とタイプすると、”a”って入力したよ、という情報が昭和基地から極地研にとどくまでに0.5秒、極地研の計算機で表示された”a”を昭和基地で見るまでに0.5秒かかります。つまり、何か文字を打ち込んで、その文字が画面に出てくるのは約1秒後です。タイプミスして、打ちなおして、なんてやってると、たいへんにじれったいです。 昭和基地の計算機でプログラムを作って、テストして、動くようになったものを極地研の計算機
一昨日からのブリザードが未だ止む気配がありません。日曜日くらいまで吹雪が続く予報です。月末に向けて、報告書などの地味な仕事を片付けておりました。 そんななかで、RICOH THETA Sで撮影した今月6日のオーロラを360度画像にしてみました。ちょっとファイルサイズが大きいのですが…。 May 6, 2016, at Syowa station, Antarctica - Spherical Image - RICOH THETA 普通のカメラで撮った写真はこちらです。 nankyoku-30nin.hatenablog.com 今月上旬に連続してよいオーロラが連続して出た時には、寝不足になってしまって、堪能した気分になりましたが、そろそろまた見たいなあ。
昭和基地の農園、「オングルファーム」は続々と新鮮野菜を出荷してくれています。 青じそのかおりと緑色の葉に癒やされます。 環境保全のため、南極地域に土を持ち込むことはできません、農業用のフィルムなどに種をまいて、培養液を循環させて育てています。土がないので、いも類やだいこん、にんじんなどの根菜類は無理ですが、葉っぱものは元気に育っています。もちろん、害虫の心配はないです。 国内でクウシンサイを栽培した時にはたくさん採れすぎてちょっとこまったものですが、今はとっても楽しみです。 国内にいるときには「南極で無理に生野菜を作らなくても」なんて思っていましたが、食卓の彩りがあると嬉しいものです。 プチトマトの葉が伸びてきています。30人で分け合えるほど実ってくれるでしょうか。 5月17日の日の出は午前10時21分、日の入りは午後2時14分です。このところお天気が悪いので、昼間もずっと薄暗いです。基地
みなさん、それぞれのお子さん、お住まい、お仕事などなどの条件の中で耐え忍ぶ日々を送っていらっしゃるかと思います。私もそれなりにしんどい日々ですが、そんな中、寝ぼけまなこにbreaking news!が。 www.47news.jp 隊員半分、という見出しで、第62次観測隊員18人が決まったとのこと。私が参加した57次隊が30人だったので、「そんなにギリギリで行くのか!」とおどろいたのですが、 文科省の 南極地域観測統合推進本部総会のサイトを見ると www.nipr.ac.jp 80名(越冬隊35+夏隊45)を予定していたところを43名(越冬隊31+夏隊12)にします、ということで、削減は主に夏隊です。 なにごとも、一次情報に当たるのは大事ですね。 例年なら、この週末が隊員室開きなのですが、今年はそんな声も聞こえてきません。 nankyoku-30nin.hatenablog.com 冬訓練
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