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TGS2024
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上野から谷中界隈の階段を歩く 【谷中界隈の階段】 東京メトロ千代田線根津駅を出て善光寺坂(言問通り)を上り、谷中の寺町へ向かうと、左側に玉林寺という古刹がある。大木が何本もある境内は夏でも涼しく、晩秋の候はややさびしいぐらい静かだ。望湖山というちょっと変わった山号は、裏の高台から不忍池の眺めがよいことから付けられたものだという。今では建物が多く建ち並んでしまい、池を望むことなど到底不可能だが、十数mの丘に上るだけで数百m先の池を見通すことができた江戸の町の風景は、今より遙かに広がりのあるものだったに違いない。 ▲階段脇の井戸 参道の途中に東側にそれる小道がある。地元の人々が抜け道として使う、知る人ぞ知る塀沿いの細道を奥へ進むと、傍らに井戸がある階段にたどり着く。個人所有の屋根付き井戸と狭い階段、そして大木の取り合わせは、強く印象に残り、何度見ても飽きない。 実はこの階段とその周辺は都市計画
それが今や、感情表現を補完するための記号になったのだろう。補わなくてはならないような「作文」しかできない自分を嘆くことになるわけだ。 私の場合、とくに気の置けない相手に自分のこの瞬間の気持ちをストレートに伝えたい!と強く思ったときに「(笑)」や「(涙)」をつけてしまう。 ただ、これも漢字一文字で伝えようとすると、けっこう語彙や漢字力を問われるのだ。感情を表現する文字「喜・怒・哀・楽・悲・嬉・驚・諦」などはストレートすぎて、スマートな感じがしない。笑いや涙のような現象、映像に近い文字のほうが様になりそうだ。 さて。「おいしそうだね(涎)」と書いたら、webmasterに「そこは(垂)のほうがいいんじゃない?」とチェックが。やっぱり私にはハードルが高いかも。 (C) Nihonbungeisha All Rights Reserved 無断転載禁止 http://www.nihonbungei
公文書には疑問符(?)や感嘆符(!)もつかわないという。さすがに私には無理なので、メールには?!だけでなく、…(リーダー)や~(波ダッシュ)、長音記号(ー)の代わりのぁぃぅぇぉなどが頻出する。 それでも足りないときは、泣く泣く「(笑)」をつかったりする。この「(笑)」、思ったより歴史があるということが、数カ月前の朝日新聞に載っていた。 朝日新聞によれば、「文藝春秋」には〈昭和初期の二七年から「(笑ふ)」や「…笑…」が使われている〉(8月5日朝刊 ことば談話室)という。(朝日は西暦表記なので、この場合の二七年は昭和2年ということになる。)「談笑風景を思い浮かべてもらう」ための一種の情景描写なら、どちらかというと脚本のト書きに近いものだったのかもしれない。 (C) Nihonbungeisha All Rights Reserved 無断転載禁止 http://www.nihonbungeis
恐竜の絵本を息子と見ていた友人が「恐竜が2匹いるね」と言ったら「2頭だよ」と息子に訂正された、と話していた。息子いわく「大きい動物だから」だという。 実際には、恐竜は爬虫類なので「匹」でいいのだが、未就学の子どもの言葉に対する感性に、まずは敬意を表したい。まぁ、たじたじになっていた父親のほうに助けを求められたので味方をすると、「頭」は牛・馬・犬などの動物を数える語、「匹」は獣・鳥・魚・虫などを数える語(いずれも、岩波書店 広辞苑 第六版)。では「動物」はというと「ヒト以外の動物、特に哺乳類あるいは獣類(けもの)の称」(同)とある。 でも、ハムスターや猫を1頭、2頭とはあまり数えないし。しかも「大きい動物」を1頭と数えることを知っていることこそ、ちゃんと日本語を会得しているということだ。 友人の家庭では、ほとんど子どもにテレビを見せていないとか。言葉に対する成熟度は、このあたりにも関係してい
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