サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
体力トレーニング
pohwa.adam.ne.jp
用語やスタイルの紹介、必要な機材、音質向上のためのチェックポイント、初心者向にも扱いやすいと思われるマイキングなどを紹介する。 録音に関する技術的な事柄については、外部リンクのページから辿れるサイトや、Windows版Audacityを使った実際の作業、ローコストな音楽制作、録音関連の他の記事なども参照。演奏にも少し触れるが、筆者はドシロウト以下なので細かいことは書けない。練習ではなく体験をしてみたい初心者は一足飛びの音楽制作を参照のこと。 お金が絡む話題について これは厳然とした事実だが、筆者は、読者が妙な買い物をして散財しても痛くも痒くもない。どうかこのことを念頭において欲しい。もちろん、リアルの友人知人に商品を勧めるときと同じだけの注意を払うよう努力はしている。しかし、その努力が必ずしも成功する保証はどこにもない。 もう1つ、筆者は読者のことを何も知らない。どんな音楽を作っていて、ど
世の中には「どうしてそんなモノが広まったままなのか理解に苦しむ」ような誤解や勘違いやデマや迷信や都市伝説やヨタやその他諸々が数多くあるが、音楽関連の事柄ではとくに多いような気がする。目に付くものの中から筆者でも説明できそうなものを選んでいくつか紹介する。後半は初心者向けの予備知識的な話もいくつか。 詳しい話は全部すっ飛ばして表面だけなめるので、ちゃんと知りたい人は外部リンクのページから解説サイトを探すなり、専門書を買ってきて読むなりして欲しい。このサイトにももう少し詳しい記事がいくつかあり音楽メモの目次から辿れるが、内容はいい加減である。 デジタル音声はカクカクではない トップバッターはなんといってもこれだろう。 たとえばWavファイルの中身(ごく一部)はこんな風になっている(バイナリエディタというソフトを使えば見られるので、手元で試したい人はやってみよう)。 赤枠が音声データなのだが、見
何だかわからないけどPAをやらされることになって、でも長い文章は読みたくないという人のための解説。何よりも大切なことは「機材の取扱説明書をよく読む」ということなので、まだ読んでいない人はこんな解説を読む前にさっさと取扱説明書を読もう。最低でも、ミキサの取扱説明書だけは熟読しておくこと。 ミキサやMTRの操作は製品ごとに異なるし、マニュアルを読めばよい話なのでここでは触れない。とくにYamahaの機器はマニュアルが充実しており、オーディオ関連の知識を得るための読み物としても十分な価値がある。さらに嬉しいことに、マニュアルをオンラインで公開(オーディオ製品用の目次)してくれているという太っ腹ぶり(販売終了製品も一部掲載されている)なので、アナログミキサのエントリーモデルMG10/2や4トラアナログMTRのスタンダードモデルMT400のマニュアルには(該当機器を所有していなくとも)ぜひ目を通して
読み方 / モットー / 目次 // もどる <サンプルのMIDIファイル(SMFフォーマット1)が再生できない方はQuickTime Playerを使用してみてください> 作曲から公開まで、音楽の経験がまったくない人が入門レベルに達するために、筆者が「最終的な効率がよい」と考える練習法を、なるべく実例を交えながら紹介する。ある程度経験がある人にとっても、制作手順を見直す機会になるかもしれない。 手っ取り早さを優先する人は、とりあえず一足飛びの音楽制作を先に眺めて、もっと練習したくなってから読んでも構わない。ReaperやDominoの大まかな操作と設定も紹介している。制作環境構築の総合情報が欲しい経験者はローコストな音楽制作を参照してみて欲しい。 制作対象はメロディ主体のポピュラーミュージックで、歌モノかインストかは問わない。コードネームを中心とした理論にも触れる(練習の段階に応じて必
読み方 / モットー / 目次 // もどる <サンプルのMIDIファイル(SMFフォーマット1)が再生できない方はQuickTime Playerを使用してみてください> 理解よりも体験を優先しつつ、すぐに試せる制作のコツ、ツール操作のリファレンス、効率化のポイントなどを紹介する。じっくりやってみたくなった初心者は急がば回れの音楽制作を、制作環境構築の総合情報が欲しい経験者はローコストな音楽制作を参照してみて欲しい。 ソフトウェアのダウンロード、インストール、設定などについては、FL Studioを使った手探りのDTM(DTM関連記事 目次)、初心者になるための耳コピMIDI講座、フリーソフトでDTMなど、ウチよりはるかに親切なサイトが多数あるのでそちらも参照して欲しい。 一部の記事は「制作対象がウタもので、ヴォーカルのみまたはヴォーカルとギターを生録音、それ以外を打ち込み」という前提
単純にレコーダーとして使うなら他に便利なソフトがいろいろあるのでそちらの方がオススメなのだが、腐った仕様のパソコンが余計なことをするのを防ぐ意味でReaperを使いたい場合もあるだろうから、ざっくりと見ていく。目に余るほど乱暴な説明でガリガリ進めるのでご了承を。 もっと詳しい情報はローコスト制作のREAPERのページ、Dominoとの連携に関する細かい話は急がば回れの打ち込みとMIDIのページで紹介している。 後で困らないように: 作業を始める前に「C:\Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\REAPER」(斜体の部分には自分のユーザー名を入れる)にある「REAPER.ini」をバックアップしておこう。Reaperの設定はほとんどこのファイルに書き込まれるので、わけがわからなくなったら古いファイルで上書きすれば元に戻る。 追記:Vis
Reaperメインでやるのなら最初のうちはあまり必要ない(というか、できることが多すぎて混乱しやすい)が、VSTプラグインで凝ったことをやる場合には大活躍する。Reaperから使うにはちょっとした設定が必要なので、ローコスト制作のDAW入門準備編を参照。 入手は開発元のHermann Seib's Homepageから。バージョン1.46の画面で説明を進める。中継ソフト(単体でも動いてしまうが、Dominoなどと連携した方がラク)にはMIDI Yokeを使う前提(違ってもポートの名前が変わるくらいなので気にしなくてOK)。 筆者の手元では、バージョン1.46と1.47が微妙に不安定(MIDI信号加工系のプラグインとケンカする)な気がするので、古いバージョンを使っている人は様子を見ながらアップデートした方がいいかも。 ともあれ、起動するとこんな画面になったはず。 このソフトでは「押しても意味
ステレオ録音 ステレオマイク1本またはモノラルマイク2本(普通は2本とも同じ機種にする)で行うオフマイク録音について(マイクを「1点」に設置する場合、とくに「ワンポイント録音」呼ぶことがある)。MS Compressionについて知りたい人は音圧の稼ぎ方のページのオマケ4を参照。 基礎知識 詳しくはAudacityコーナーの定位の問題のページで紹介しているが、左右の定位感(音源の位置がどこであるかという感覚)はおもに、音量差(PAN)とタイミングの差(ハース効果)に支配される。たとえばこのサンプルファイル(左右から音量タイミングともに同じ音が出る)を加工して、左だけ音を大きくしたり、タイミングを早くしてやると、左からの音に聴こえるはずである(普通は両方を組み合わせて使うが、サンプルファイルでは音量だけの変化とタイミングだけの変化にしてある)。また、左右で音のタイミング(というか位相)が違
筆者はド文系で、高校程度の数学も怪しいところがたくさんあり、変なことを書いている可能性があるので注意。 このページにあるスクリーンショットの一部は、YKさんのBearGraphの画面を利用している。使いやすい関数のグラフ化ソフトを公開なさっている作者の方に、この場を借りて謝辞を申し上げる。 弦の振動 まずは、両端を固定した弦の中央部分を引っ張ってそれを放すという状況を考えてみる。ギターなどを想像するとわかりやすいだろう。弦を放すと、引っ張られていた弦は元に戻ろうとするが、勢い余って反対側へ行き過ぎてまた戻ってくる。そしてまた戻り過ぎては行き過ぎてを繰り返し、結局振動を続けることになる。 このとき、振動の周期(固有周波数f)は、f={1/(2*l)}*(T/σ)^2で与えられる(fは周波数、lは長さ、Tは張力、σは単位長さあたりの質量で、単位はそれぞれHz、m、N、kg/m)が、軽いものほど
簡単なコードストローク / ストロークの小技 / アルペジオ / タブ譜からの打ち込み // もどる <サンプルのMIDIファイル(SMFフォーマット1)が再生できない方はQuickTime Playerを使用してみてください> Dominoを使ってギターを打ち込む。曲作りのページで紹介した手順はマスターしていることが前提。操作自体がわからない人はDominoの設定と操作を参照。エレキとアコギ共通。 2010年1月追記:9/3にリリースされたDominoバージョン1.37から「パターンスライス」という機能が搭載された。全音符だけで打ち込み、1小節分だけ「スライス」機能(伸びている音符を選択位置で切る)で切り、その切り方を「パターンスライス」機能で他の小節にコピー、といった使い方になるようだ(どちらも「イベント」メニューにある)。「誤差」を設定するとキッチリそろっていない切り方もサンプルに
Fretted SynthのFreeAmp3の使い方。FA3_Amp(アンプだけバージョン)とFA3_Full(フルバージョン)があるが、操作方法はほとんど変わらない。 おそらく、オールインワンパッケージとして「単体でなんでもやらせる」使い方がもっとも多いと思う。プリアンプシミュレーター(Musicrow Preamp Emulatorとか)、各種イフェクト(山ほどある)、チューブアンプシミュレーター(RubyTubeとかF_S_Tubeとか)、キャビネットシミュレーター(IRフィルタ系)などいづれも、限界性能で単体モノに勝てるわけではないが、とにかく手軽にいろいろなセッティングを試すことができる。 無料だが寄付を募っているので気に入った人は検討してみて欲しい。 画面の見方 まずは電源スイッチ周り。 図に示したように上のスイッチは(プラグイン自体の)バイパススイッチで、これがオンになってい
イフェクトソフトの紹介 筆者自身めったに使わないものもあるので、設定の解説が間違っている可能性がある。各自マニュアルなどで確認すること。基本的に無料のソフトウェアだけを紹介しているが、ライセンスはそれぞれ異なるので必ず確認すること(作者がフィードバックを求めているものもある)。 VSTイネーブラの制限で、きちんと動かないものや表示が化けるものがある(まったく動かないものは紹介していないが、シリーズものの場合一部しか動かないものがあるかもしれない)。とくに、本来int(整数)で指定するはずの値がreal(実数、というか浮動小数点数)になってしまっているものは、本来のインターフェイスを覚えておかないとわけがわからなくなる。基本的に、オンオフのスイッチは0がオフで1がオン、周波数は右が高周波で左が低周波、音量は右が大で左が小になっていることが多い。 BLOCKFISH(FISHフィルターその1
ヴォーカルのイフェクト お手軽イフェクトのページにもっと簡単な例があるので、とりあえず試してみたい人や操作にまだ慣れていない人、手っ取り早く済ませたい人はそちらを参照して欲しい。 ヴォーカルの調整はかなり難しいが、基本的にはノイズ対策>アンプとコンプ>ディエッサー/イコライザ>リバーブとかけてやればよい。うまく使うと非常に効果的なDominion(エンベローブフォロワーとサチュレーターとエキサイターのセット:イフェクトソフト紹介のページに掲載した)というイフェクトがあるのだが、設定が難しいのでここでは扱わない。 まずはハイパスフィルタ。このような状態から こんな感じでハイパスをかけてやると こうなる。 周波数をできるだけ高く、モードもマイナスの数字ができるだけ大きなものを使った方が効きはよいのだが、周波数は録音されている最低音の0.8倍くらいを上限に、モードは2の-12db/oct
Audacity以外のDTMソフト Wavosaur: ドキュメントが英語かフランス語のみなので多少のとっつきにくさはあるが、TiltStr::不定期版というページで日本語パッチが配布されている(検索窓に「Wavosaur」と入れれば最新版のパッチが探せるはず:2007年8月6日現在の最新パッチはv.1.0.0.9000用で本家バージョンと同じ)。利用は無料だが寄付を募っている。 イフェクトの設定やかける順番を記憶しておいて定型作業を自動化できたり、ノーマライズがワンボタンでできたり、ループの設定が充実していたり、モノラルトラック>コピーしてステレオトラックやステレオトラック>抜き出すチャンネルを選んでモノラルトラックという機能が手軽に使えたり、省力化に直結する機能が魅力。ヴォーカル消しや曲頭への無音挿入など、ちょっと変わった機能もある。スペアナやオシレータなどデータ分析系のツールもやけ
ハードとソフトがそろったので運用について考える。録音後の作業手順はイフェクトの順番と流れのページで触れたのでそちらを参照。ここでは全体的な流れではなく個別のTipsを中心に扱う。 このページで扱っている「REAPER」は「無料版(バージョン0.999)のREAPER」を指し、たとえ「機能不足により~ができない」という記述があったとしても、最新版のREAPERで事情が同じだとは限らない。 参考までに、筆者のハードウェア環境はパソコンのほか、オンボードサウンド、Sound Blaster Audigy LS(オンボードサウンドと併用:こちらがメイン)、MT4X(ミキサ兼マイク/ラインアンプとして使用)、マイク数本、サイレントギター(エレアコとほぼ同様に扱える)、ミニコンポ(モニタ用)、ヘッドフォンとイヤフォンである。 注意:2009年2月現在、SynthEditで作成されたVSTプラグイン(た
オクターブといい、p1の倍音としても含まれる 減5度(G♭)を増4度(F#)、増5度(G#)を短6度(A♭)、短2度(D♭)を増1度(C#)などと呼んでもかまわない(こういう関係を異名同音という)。ただし、これはあくまで「平均律ではたまたまそうなっている」だけであって、たとえば増4度と減5度が同じ周波数にならないような音階もあり得る(全音・半音の呼称も似たようなもので、平均律ではたまたま全音1つ=半音2つが厳密に成立するが、そうでない音階もあり得る:長音・短音などとすれば語弊が少なかったのかもしれないが、今さらである)。 三全音(トライトーン:増4度/減5度音)は周波数が無理数(ルート2)倍になっており、独特な緊張感を持った不協和音を生む。 オマケ(自然調律のしかた) 上記一覧の括弧内の数字(ここでは仮にXとする)を用いて、(logX)/(log2)*1200を求めると、ルート音から何セ
全体の流れからはやや外れた(音楽以外の)話題も扱うが、これも需要が大きいようなので。Audacityの初心者お助け講座には目を通してある前提で進める。録音機器などに関わる話はサウンドカードへのマイクレベル接続のページを参照。 Audacityと拙作のNyquistプラグイン(の中のbandpass filter)の他、digitalfishphones.comにて入手可能なFISHフィルターを使う。 なお、このページはAudacity1.2.6の操作を元に記述している(古いバージョンの操作方法はよく覚えていないので割愛)。 録音レベル 結論から言うと、録音レベルは「音量過大にならない範囲でなるべく大きい」のが理想的である。 ノイズの大きさはS/Nという値で表現することが多いが、録音レベルが低いとS/Nも低くなる(Sが信号の大きさ、Nがノイズの大きさなので、音量が半分になるとS/Nも半分にな
サウンドフォント紹介 以下、多くのサウンドフォントは http://www.sf2midi.com/ http://hammersound.net/ のいずれかで入手可能。リンク切れがほとんどなく検索機能も強力なので、sf2midiの方が探しやすいだろう。 他のサイトでしか手に入らないものについて、筆者が入手先を覚えていて、かつ配布元が閉鎖されていないものについては別途記載した。ファイル名はできるだけ配布ファイルの名前にしてあるが、一部配布ファイルの名前がわからなかったものはsf2ファイルの名前を掲載してある。検索に引っ掛からない場合はアンダーバー「_」を半角スペースに置換してみると見つかるかもしれない。 ベロシティを下げると音が急激に小さくなるものについては、コンフィグファイルに「#extension opt -V 1」などと記述して別録音すればいくらか影響を抑えられる(数字の部分は任意
オーディオの操作が非常に苦手で、かつ長い文章は読みたくないという人のための解説。何よりも大切なことは「機材の取扱説明書をよく読む」ということなので、まだ読んでいない人はこんな解説を読む前にさっさと取扱説明書を読もう。 また、MTRの使用法についてはここでは触れない。Yamahaの機器はマニュアルが充実しており、さらに嬉しいことに、マニュアルをオンラインで公開してくれている(販売終了製品も一部掲載されている)ため、機械が苦手な人はアナログMTRのエントリーモデルであるMT50(もしくは、多少値は張るがデジタルMTRのエントリーモデルMD4S)あたりを入手して、マニュアルを熟読しながら操作方法を覚えよう。オーディオ関連の知識を得るための読み物としても十分な価値があるので、(該当機器を所有していなくとも)ぜひ目を通しておくとよい。 ここに書いてある解説が間違っていたせいで、大切な録音に失敗したり
ローコストな音楽制作について、ハードウェア、ソフトウェア、技術などをいろいろ考えてみる。ここでいうコストは金銭・時間・労力などを含めたもの。筆者自身試行錯誤の段階なので、このコーナーの記事はすべて暫定的なものである。 無料ソフトの豊富さを考えるとPCUnixでの作業も捨てがたいのだが、大多数の読者にとっては(たとえregretなどの便利なパッケージを使ったとしても)Windowsでの作業の方が親しみやすいと思われるので、当面はWindowsベースでの作業をメインにする。PCUnixベースのものも含め別のページでソフトウェアの紹介をしているので適宜参考にして欲しい(Domino、Audacity、cherryなどの紹介記事は音楽メモのトップページから辿れる)。 特殊な注意が必要となるものは別途注記するが、このページでは活用法に重点を置き、とくに必要なもの以外操作方法の紹介を行わない。ある程度
以下、特に断りがない限りAT-VD3(オーディオテクニカのダイナミックマイクで実売2000円ちょっと:プラグインパワーに対応していないマイクなので問題があるのだが、引っ越しでF-V420を捨ててしまったのでこれしかなかった)を使用して録音した。マイクケーブルもすべて同じもの。 マイクブースト 一部のサウンドカードには、マイクインのゲイン(音量)が不十分なものがある。そういった機種ではマイクブーストという機能を提供して音量を稼いでいる。 マイクブーストの設定は、録音コントロールのプロパティからトーンの調整にチェックを入れ、 トーンボタンを押し マイクブーストにチェックを入れると有効になる。 機器によって名称が違うだろうし、この機能を提供していないサウンドカードもあると思う。以下はSound Blaster Audigy LSのトーン調整画面だが、録音コントロールのトーン調整にはマイクブースト
定位の問題 聴き手から、音源がどの位置にあるように感じられるかということを定位感と呼ぶ。ここでは、ヘッドフォンでの鑑賞を前提に定位の問題について触れてみたい。 以下の記事に現れる左右表現は、すべて聴き手から見た左右である。 ハース効果と音量差 以下のように、聴き手の前方45度に位置する音源からの音がどのように聴こえるか考えてみたい。 図中の青い点が音源、黒い円が頭部、赤い円が耳、青い線が直接音の経路(一部頭の中にめりこんでいるが、音が回り込むものと考えて無視する:回り込みによる経路の延長も考慮していない)両耳の間は20cm(0.2m)離れていると仮定した。 この後の説明と前後するが、左耳に届く直接音は回り込みによるものなので、低音ほど大きく、高音ほど小さく聴こえるはずである(耳から音源までの間を頭部が遮らない程度の角度であれば考慮しなくてよい)。 ここで、聴き手(両耳の中心点)と音源の
リバーブ アーリーリフレクション Freeverbにはない機能だが、classicシリーズのリバーブにはアーリーリフレクション(初期反射)という設定項目がある。これは壁面に1回だけぶつかって耳に届く音をどのくらい強調するかというパロメータで、想定する部屋の形状を決定する。 たとえば、円筒状の部屋(大きな土管の中を想像するとよい:面倒なので十分長いことにしよう)で円筒の中心にスピーカ(楽器でもよい)とマイク(人間の耳でもよい)があったとすると、アーリーリフレクションの音はすべて同時にマイクに届く(つまり、2回3回と反射して届く音よりも明らかに大きく、また明確な音になる)。ドライの音が届いてからアーリーリフレクションの音が届くまでの時間はスピーカ〜マイクの距離と円筒の半径によって決まり(スピーカ〜マイクの距離をd、円筒の半径をrとすると、2*√{(d/2)^2+r^2}-dを音速で割って求めら
本来ここで扱う話題ではないのだが、需要が大きいようなので、CDなどからヴォーカルだけを消してカラオケを作る方法を紹介する。Audacityの初心者お助け講座には目を通してある前提で進める。 Audacityの他にHiroyukiさん作のボーカルリデューサーというソフトを利用する。Wavosaurのprocess>Vocal RemoverやAudacity(nyquistイフェクト)のCenter Pan Removerに比べると格段に性能がよく、無料でこれ以上の品質を持ったソフトはそうそうないと思う。 なお、このページはAudacity1.2.6の操作を元に記述している(古いバージョンの操作方法はよく覚えていないので割愛)。操作にあまり慣れていない人は「部分処理1」よりも「部分処理2」の操作の方が楽かもしれない。 一括処理 まずボーカルリデューサーを起動して、処理したいファイル(Wave
録音の結果、なんだかボリュームが小さい気がする、という人のための情報。Audacityの初心者お助け講座には目を通してある前提で進める。 Audacityの他に、BLOCKFISH、Fraser's VST Plugins(本家サイトが閉鎖になっているので、We Love CubaseVSTなどから入手:VST Plugins Part2のページにファイルがある)のF_S_Comp、George Yohng's W1 Limiterを利用する。 ノーマライズ 元ファイルの波形はこんな感じ これに増幅をかけると こんな感じになる。 増幅時に最大振幅を0dbにすると、mp3などに変換した際オーバーシュートでクリッピングノイズが入るので、やや余裕を持たせてある(図では-1dbにノーマライズしているが、試行錯誤したくない人は-3dbに設定しよう)。 このように、音量を一定値まで上げて(もしく
2分でできるお手軽イフェクト。原理やパラメータの意味はどうでもよいから、とにかくさっさとイフェクトをかけたい人や、見様見真似でやって後はトライアンドエラーでなんとかする人向けの入門情報。このページで紹介する作業を実行に移す前に、ノイズ対策をしっかりやっておこう。 カラオケファイルの作り方、ノイズ対策、音圧の稼ぎ方は別ページで紹介しているのでそちらを参照(一部重複する情報もある)。 Audacity本体と付属のイフェクト以外に必要なソフトは、その都度入手先へのリンクを掲載した。操作がわからない人はAudacityの初心者お助け講座を参照。 このページではAudacity1.2.4bを利用しており、他のページと画面が多少違うので注意。 インストの場合 ゲイン調整と軽いリバーブだけだが、やるとやらないとでは大違い。freeverbとFraser's VST Plugins(本家サイトが閉鎖になっ
それっぽい音 中身はともかく、ぱっと見それっぽい感じの音をでっち上げるためのポイントをいくつか。作曲の初心者お助け講座にも書いたが、コード進行だけで曲を作ろうと思うとドツボにハマるので注意して欲しい。 以下、強進行は単に「5度下降または4度上昇」、変進行は単に「4度下降または5度上昇」を指し、それ以上の意味は持たないものとする。 メジャーキーでの各コードの使い勝手 作曲の初心者お助け講座急がば回れの作曲知識補充編の図も参照のこと。 I(トニック): どんなコードにも進行できるのが一番の特徴。無茶なことをやるときにはこれでいったん落ち着かせると安定する。基本的には、ドミナントかその代理コード、もしくはIVから進行するのが原則だが、べつにIImやIIImやVImから進行してもさほど問題はない。 V、V7(ドミナント): Iへ進行したがる性質が非常に強い。IImから強進行で進んでくるのが鉄
楽器の特性 440Hz(430、435、440、442、445Hzなどさまざまな流儀があり一定していない:一般には440Hzで、オーケストラでは442Hzが好まれる)のAがA4。一般的なグランドピアノでは左から49番目の鍵盤がA4なので49aと呼ぶこともある。そのすぐ下(B3の次がC4:変な数え方である)にあるC4がいわゆる「中央のド」で、A4=440HzだとC4=261.63Hz。 ちなみにオーディオCDだとサンプルレートが44100Hzなので最高音はその半分の22050Hzまで記録できる(DVDだと倍くらい高い音まで記録できる:音じゃなくて超音波だが)。MP3を始めとする可逆圧縮では16000〜18000Hzあたりを境目に高周波成分をカットして容量を稼ぐものが多い。 人間の耳 楽器ではないが共鳴装置の役割はする。人間の外耳道は長さ2.5〜3cmくらいの筒状になっていて、これを閉管と捉
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『http://pohwa.adam.ne.jp/』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く