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アメリカ大統領選
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私が2ちゃんねるに関わっていたのはかなり昔の話ですし、周辺の人間関係は続いているものの主体的に何かをすることはないので訊かれても困るわけですが、私のクライアントさんの代理人経由でアメリカの捜査当局から4chanや8kunの実情についてのヒヤリングがありました。 さらにWiredで記事を書かれ、関係者もメディアに喋っているのならばある程度は語ってもいいのかと思うわけですが、記事中は2ちゃんねる→5chの仕掛けをやったジム・ワトキンスさんよりも4chanのスポンサーシップとして、グッドスマイルカンパニー社の安藝貴範さんの名前がアメリカでの公判で出たようです。もっとも、知り得る限りスポンサーシップと言っても頼まれて面白そうだからとカネを出したに過ぎない話なんじゃないかと思うのですが、他方で4chanは目下アメリカ政治を揺るがす最悪のサイバー犯罪の温床となったとまで言われてしまうほどなので、これほ
最近、突然日経が張り切ってデジタル庁批判を始めたのでみんなビックリしているわけですよ。 しかも、23日になってデジタル庁事務方のトップであったデジタル監の石倉洋子さんが退任し、後任に浅沼尚さんが就任するというニュースまで出てきました。 デジタル監後任に浅沼氏で調整 デジタル庁デザイン責任者 「会議に出たくない」 デジタル庁、民間出身職員が反発 デジタル庁迷走「誰が決めているのか」 発足から半年 問題の嚆矢となる記事はデジタル庁発足直後に私も記事にしましたし、それを受けて今回もいきなりデジタル庁DISがあったので取材依頼があるなどして騒ぎになっているようです。 期待と多難のデジタル庁、いきなり粛清人事と幕引き用報告書の謎 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/87542 これらの混乱については、いわずもがな香川一区の平井卓也さんがデジタル庁発足前の準備段階
いろんなところで論考を掲載していただきましたが、なかなか悩ましいのは同じロシアの隣国として、日本がウクライナの事例から何をどう学び、どう備えるのかという点で日本では完結しないことが多いよということであります。 WiLLオンラインでは、現在進行形で取り組んでいるディスインフォメーション対策(フェイクニュース問題)についても解説記事を書きましたけれども、そもそもルーシ人という同じルーツを持つロシア、ウクライナとベラルーシの関係から、いわゆる民族的融和という観点から「そもそもが同じ国であるべきなのだ」とか「元の状態に帰るのだ」という古典的なコアステート(核心的領土、核心的権益)論に持ち込もうとする類のディスインフォメーションにコロッと騙される人が多いってことなんですよね。 ウクライナ侵攻で明らかになるディスインフォメーションの脅威 JBpressやnoteでも指摘したのは意外とまともな知識人が、
かつて、私もヤフーニュース個人の配信契約を「満了」され、同意を反故にして一方的に過去の記事を削除されたことがありました。 私の記事が、ヤフーニュース個人からすべて削除された件について また、私の近しい関係先で、やはりヤフーニュースからの記事配信契約を一方的に切られたり、ヤフーニュースの編集部側から「このようなテーマの記事を過激には書かないでほしい」と要求されたことが一切ならずあります。 要するにこれ、ヤフーニュースについているコメント欄(以下、ヤフコメ)対策のために、過激だったり扇動的に読める記事はなるだけ排除したいというヤフー側の編集権行使の動きだよねってことだろうと思います。 大手はともかく、中堅以下のネット媒体にとって、ヤフーニュースに記事が配信できるかどうか、また、ヤフーの編集者が人工知能などを使ってヤフートップに記事を掲載したり、ヤフートピックスにおすすめ記事を入れることで文字通
『崩壊学園』などで知られる中華ゲームデベロッパーのmiHoYo社が新作ゲームタイトル『現神』で派手にやらかしている一件、どう考えてもアウトなので興味深くウォッチしているのですが、いろんな釈明をmiHoYo社が繰り出す割には「何故その仕様になったのだ?」というあたりでぐるぐるとしてしまうので、言葉通りに受け止めるセキュリティ関係者はほぼいないのではないでしょうか。 モバイル版「原神」、クリップボードの情報取得が判明 『原神』クリップボード情報を自動で読み取る問題について公式が回答。アップデートで削除予定 「原神」、ゲーム終了後は不正防止プログラムが停止する仕様に 開発元はスパイウェア疑惑を否定 もちろん、ゲームの世界とは言えMMOでは特にチート対策が必要で、プレイヤーが同じメタバース(ワールド、鯖)で一緒になっている以上は有利不利がチートで出てしまうとその世界は崩壊してしまいます。したがって
やまもといちろうメルマガ「人間迷路」より 「安倍ちゃん辞任会見」で支持率20%増と、アンチ安倍界隈の「アベロス」現象 共同通信が安倍晋三さんの総理辞任直後の緊急世論調査、さらに各種ネットパネルでは政治現象としてのアンケートが花盛りになっていますが、とりわけ30%台前半に低迷していた安倍政権の支持率が、健康問題による辞任会見で20%近くハネ上がっているところに日本の国民性を見ます。 前回第一次安倍内閣もまた、健康問題で突然の辞任となった安倍晋三さんですが、前回は一年程度という短い期間で、しかも政権運営の行き詰まりによる放り投げと国民から観られて非常に評判の悪い辞任劇でした。今回の安倍さんの決断にいたった経緯も、やはり前回は放り投げて無責任だと強く批判され、自民党下野を強いられる非常に辛い時期に原因の一つと詰められ続けたことが背景にあるのではないかと思います。 今回は、安倍政権は良くも悪くも7
やまもといちろうメルマガ「人間迷路」より 内閣支持率プラス20%の衝撃、総裁選後の電撃解散総選挙の可能性を読む というわけで、安倍晋三さんが健康面を理由に総理辞任を表明してから即座に各種調査が走っているわけなのですが、まずは共同通信の緊急電話調査の結果が安倍政権の支持率がプラス20%で50%台回復という結果になり、民意ってそんなもんだよなあと思います。 このまま9月14日15日あたりの両院議員総会で行われる自民党総裁選で一年限りの新総裁選出に向かうわけですが、安倍晋三さんは政権成立の後見人の一人である麻生太郎さんのアドバイス通り、短期休養、その間に臨時代理で副総理である麻生さんに託すという選択肢を取らず、自らの言葉で辞任を語り、総裁選に打って出たというのはさすがだなとも感じます。 こうなると、総裁選レースの中身と出走馬が気になるわけですが、来年に控えた任期満了まで待たずにこの支持率であり野
もう調べるまでもなく小池百合子さんは都知事選圧勝してしまうわけですよ。当メルマガでも、また各種連載記事でも都知事選の結果が如何にクソかということも踏まえて、ままならぬ現状について観測記事を上げさせていただいております。 1,400万東京都民に特大罰ゲーム『都知事選』のお時間がやってまいりましたまた50億円かけてハズレしか出ねえガチャやるのかよ で、石井妙子さんが著した『女帝 小池百合子』本ですが、20万部に届こうかという大変な盛り上がりを見せている割りにはアテクシの票はこれっぽっちも傷つきませんのよホホホ的な状況になっております。ただ、単に「都知事選にアテたスキャンダル本」と思ってはならないのは、この小池百合子さんには遠大な野望があると見受けられることです。 家族に恵まれなかった小池百合子さんにとって、人生最大の野望というのはもちろん女性初の総理大臣に就任することであって、そのためには関わ
やまもといちろうメルマガ「人間迷路」より 東京新聞がナビタスクリニックの調査を一面で報じたフェイクニュース気味の事態の是非 これはやってしまいましたなあ、と思うんですよね。 『<新型コロナ>抗体検査5.9%陽性 市中感染の可能性 都内の希望者200人調査』という東京新聞記事内容に疑問視する声/さらにフジテレビグッデイにもナビタスクリニックの 久住英二氏が出演 - Togetter 久住医師 東京新聞が一面で扱うよ。ナビタスクリニック おむつ論文 こんなインチキが罷り通ってはいけないと思う部分もあるんですけれども、つまりはナビタスクリニックが行った抗体検査というのは、久住英二さんや上昌広さんが書いておられるように「あくまで、コロナウイルスへの感染が気になって不安になり、検査を受けたいと思い、ナビタスクリニックを知り、そこで一回5,500円の抗体検査を受けた200人の勇者」という限られた眷族が
やまもといちろうメルマガ「人間迷路」より 百貨店、アパレル、航空会社… コロナで死ぬ業種をどこまでゾンビ化させるべきか 百貨店を例にとると分かりやすいのですが、そもそも中国などアジア圏からの旅行者が日本でお買い物をして帰るという「インバウンドによる底上げ」で命脈を保っていた業種は、コロナウイルス禍による訪日旅行客の激減と共に死ぬ運命にあります。 もはや駅前の百貨店は高級食料品を売るデパ地下以外は死に瀕しており、これらのテナントは各々の業種のカテゴリーキラーによって市場を蚕食されて回復するめどが立ちません。前年比割れするのが当たり前になり、駅前再開発においてすら、百貨店の誘致そのものが禁忌となってしまいました。残念なことですが、業態全体がライフサイクルの終わりを迎え、そこへ通販の興隆で更なる苦境に陥ったところ、インバウンドに活路を求めたもののそこの命脈も絶たれたと言えます。 ところが、この「
東京は4月27日の新規感染者数が39人と、油断は禁物ながら&検査数が微妙に少ないながらという条件付きで、そこそこ自粛の効果が出てきているようです。 東京 新たに39人感染確認 都内計3947人に 新型コロナウイルス どっちにせよ大変であることには変わりないのですが、緊急事態宣言の延長も睨んだ話として、また、その後の日本経済の状況を考えると夏消費に向けてどうやって立て直していくのか、また、傷ついた部分の修復をどういう道筋でやっていくべきかという出口戦略もそろそろ真面目に考えていかなければならなかろうと思います。 繰り返しますが、油断すると多分また感染者は増えると思うんですよ。自粛で引き締める→感染者が減る→自粛疲れで緩む→感染者数が増えるを繰り返しながら、良い塩梅でビヨンドコロナ、アフターコロナを考えようという話になるのではないでしょうか。 個人的に思っているのは、そうはいっても世界経済の回
※高城未来研究所【Future Report】Vol.460(2020年4月10日発行)より 今週も、那覇にいます。 沖縄を拠点にした生活も、もう1ヶ月以上経ちます。 平穏だったこの街にも、ついに新型コロナウィルス感染者が増えはじめ、公設市場も閉まり、各店営業時間の短縮もはじまっています。 しかし、人通りは減ってるとはいえ、いまだ街ゆく大半の人々は、マスクをつけていません。 それゆえ、いまもマスクを街角でいつでも購入できるのは、日本中でここだけかもしれません。 現在、新型コロナウィルスの感染と拡大を避けるため、家にいることが提唱されていますが、実はこれ、文筆業の人にとっては「よくあること」で、古くから「カンヅメ」と呼ばれています。 「カンヅメ」は、作家が巧みな言い訳をしながら(これも仕事の一環だと自負!)、原稿の催促から逃げ回るのを、出版社が旅館やホテルの一室に半ば軟禁状態で滞在させて、雑
いま東京に戻るガラガラの新幹線の中で、この記事を執筆しております。3月25日ですが、自宅に帰るころには26日になっていることでしょう。 コロナウイルス禍においては、私自身は専門外なのでそれそのものを語るのは良くないことだと思っています。一方で、対策において先般来賓がありいろいろ詳しくお話を伺う機会があり、また過去に政策シミュレーションに参加した際に経験したことと似たような経緯を辿っていて非常に興味深いわけです。 おそらくは、3月31日をめどに大きな政策的な決定を政府は発表せざるを得なくなるでしょう。3月31日はまさに多くの日本企業の決算日であり、ここで株価が暴落していては4-6月期にちょっとやそっとの財政出動ではどうにもならないぐらいのダメージを日本経済は負うことが確定しているからです。本当はその前に終息のめどを立てたくて、2月の終わりから総理大臣の安倍晋三さんが何度も「ここ2、3週間が山
先日、こんな記事を書きました。 12月8日、12月15日「解散総選挙説」の衝撃 結果論になりますが、解散総選挙を打って安倍政権が改憲勢力に準ずる議席数を確保し、安倍晋三さんの総裁四選をもって戦後の憲政史上初の改憲の国民投票に駒を進める、というプロセスとしてはラストチャンスであったと思います。 もう年明けに解散総選挙をする気力は安倍政権にはないでしょう。 桜を見る会に始まり、萩生田光一さんの身の丈発言、小泉進次郎さんのセクシー発言その他、いわば「在庫一掃内閣」と揶揄された改造安倍内閣からはつまらないスキャンダルが目白押しで、令和への改元で一時期浮上した支持率も元通りかそれ以下になってしまいました。 さらには、景気低迷が色濃くなり、明らかにヤバい水準になるところへ消費税増税を強行したので、対中国輸出急減をモロに受けておそらく景況感は来年4-6月期に向けて悪くなっていくことでしょう。もちろん、日
というわけで、留寿都でやらかしていた中華500ドットコム社がらみで、自民党の秋元司さんと、ブローカーをしていた紺野昌彦さんらが贈収賄を目指す外為法違反で摘発されてしまいました。 また、周辺でうろうろしていた自民党の白須賀貴樹せんせのとこと、勝沼さんもガサ入れがあって、これはこれで引っ張られそうな雰囲気です。現状では起訴されて有罪判決が出ているわけでもありませんので、今後どうなるのかはよく分からんところではありますし、紺野さんはちょっと派手めではあるけどしっかりした人でもあるように見受けられるので、今後延焼をするにしてもどうなるのかちょっと予想がつかない部分ではあります。 言われてみれば、一年ちょっとほど前に、私も某会員制月刊誌からご取材を受けていた経緯のある本件ですが、留寿都やニセコにささやかながら投資をしてきた人間からしますと、何でそういうのに引っかかるんだろうな、と感じるような案件であ
最近、開成学園の中学高校の校長である柳沢幸雄さんの教育論が、あちこちで反響を呼んでいるので、とても気になって見ております。 「勉強しなさい!」を言ってはいけない…開成・柳沢校長の教育論 都内進学校校長ロングインタビュー 【開成中/高】 柳沢幸雄 #1「グローバル化が喧伝されるのは、未来が輝いていない時代だから」 子どもに勉強は教えるな 東大合格者数日本一 開成の校長先生が教える教育論(柳沢幸雄・著) 私は1973年のベビーブーム生まれ、中学受験を経験しているわけですけれども、そのときは同学年に子どもの数が多すぎて猛烈な受験戦争の渦中にありましたが、お陰様で受験に向いた頭脳と性格をしていたためか、開成、慶応中等部をはじめ各校の合格を頂戴して、激しい受験勉強の反動で凄まじい反抗期を迎えいまに至ります。 で、私の小学校時代を振り返れば、教育熱心な父と母から「勉強しろ」と毎朝毎晩言われ、週6日塾に
1992年、大前研一さんが提唱していた「平成維新(の会)」はなかなか衝撃でありまして、まだ当時は「新自由主義」というものが何者か皆良く分かっておらず、失われた10年の立役者でもある竹中平蔵さん(と故・与謝野馨さんの戦いのなか)で「あ、これはアカンのでは」となるまで日本再興のビジョンとして輝きを放っていました。 当時で言えば、茂木敏充さん、長島昭久さん、長妻昭さんといったいまの時代にも繋がる大物もいましたし、朝日新聞の船橋洋一さん、北海道知事の横路孝弘さんといった、党派を超えた繋がりがはっきりあり、京セラの稲森和夫さん、連合の山岸章さんなども名を連ねていた、いまではちょっと考えられないようなカウンター感がありました。 もちろん、後講釈で言えば単に日本の政治が混乱しただけだったんですが、私も「確かにこれはそのまま実現したら面白いんじゃないか」と柄にもなく興奮したこともありましたし、選挙の手伝い
9月9日、私の所属する情報法制研究所にて、リクルートの内定辞退予測データ販売に関する問題に絡んでセミナーをやることになったわけですが、平日お昼のセミナーにもかかわらず一般だけで400名以上のご参加者が集まり、大変な関心を持たれている分野なのだなあと改めて驚いた次第であります。ご参加くださる皆さん、ありがとうございます。 2019年9月9日(月)「第2回JILIS情報法セミナー in 東京」 就活サイト「内定辞退予測」で揺れる“個人スコア社会”到来の法的問題を考える 〜現行法の解釈における課題と個人情報保護法改正への提言〜 https://jilis.org/events/2019/2019-09-09.html 私もプライバシーフリークカフェ的に基調講演のような座談の司会をさせていただくのですが、本件問題についてはリクルート側の諸事対応や問題意識の持ち方の違いもさることながら、何をもってプ
特別対談企画 【対談】名越康文×平岩国泰 ほめればほめるほどやる気を失う子どもたち〜「放課後」だから気づけた、子どもの自己肯定感を伸ばす秘訣 「新しいことにチャレンジしたがらない」「自分の好きなものがわからない」子どもたちが増えている。その背景には「自己肯定感の低さ」があったーー。 ある子どもの一言をきっかけに、現代の子どもたちが抱える問題に気づき、『子どもの「やってみたい」をぐいぐい引き出す!「自己肯定感」育成入門』を上梓した、平岩国泰氏。平岩氏は、放課後の小学校施設を活用して地域社会とともに子どもを育てる「放課後NPOアフタースクール」を運営している。活動は今年で10周年を迎え、これまで5万人以上の子どもが参加しているとのこと。 その平岩氏のもとを、児童相談所で多くの子どもを見てきた精神科医・名越康文氏が訪れた。それぞれの現場で子どもと向き合ってきたお二人に「自己肯定感を育てること」の
やまもといちろうメルマガ「人間迷路」より 韓国情勢「再評価」で、問題知識人が炙り出されるリトマス試験紙大会と化す 韓国・文ジェイン大統領が民情を優先することで、日韓間のGSOMIA破棄という悪いほうのシナリオになったので、いろいろと整理が必要な段階に入ってきました。 「GSOMIA終了」韓国が民情に押されて開く混沌の未来(山本一郎) この問題の評価としては、言うまでもなくハード面(いわゆるガチ戦争)ではTHAADの情報を最新でもらえるわけではない日韓、また海洋を挟んでしか侵攻の怖れがない日本としても、協定がなくなったからただちに日本が困るわけではない、という日本側にとっては「そんなに痛くは無い」という評価が官邸では早々に下されています。 そうですか。 ただ、問題は情報活動での情報交換が無くなるよなあということであります。日本と韓国は政治的状況は別としてなんだかんだ現場ではかなりの信頼関係を
ついに「その日が来た」と申しますか、在韓米軍に関するコスト負担を米トランプ政権が韓国政府に突き付ける事態が激化しまして、騒ぎが広がっています。 「ボルトン氏の訪韓目的は防衛費、5倍をはるかに超える50億ドル要求」 先にこの問題を留保する情報を出しておくと、18年8月13日に成立している米議会でのNDAA2019により、在韓米軍はその実数において兵力を「22,000以下にすること」を禁ずる条項を挿入しており、金額面での交渉をいくらトランプ政権が韓国文政権に吹っ掛けたとしても完全撤収することは大統領の権限では不可能であるということは知っておくべき事項です。 したがって、一連の在韓米軍撤退の議論においては、完全にアメリカ軍が朝鮮半島からいなくなるとか、米韓同盟がいきなり解消されるとかいう事態は「現段階では」ないということは確実です。 H.R.5515 - John S. McCain Natio
いろいろありましたが、ようやく落ち着いたので報告がてら。 今年5月に、山本家の第4子となる長女が生まれました。令和の女だ。現在2か月を過ぎ、退院してしばらく経ったので、ようやく「ああ、女の子が生まれたのだなあ」という実感が湧いてきました。 もっとも、出産までの道のりは平坦ではなく、血液の病気を抱えていた家内に妊娠が発覚した後に割と早く切迫早産の怖れということで完全安静を余儀なくされ、歯科医師・口腔外科医としてのキャリアを再開しようとしていた家内にとってはちょっと可哀想なことになりました。ただ、医師としてよりも母親として生きる決断をした家内の豪直さには素直に感動しますし、また、騒ぎ立てる面倒くさい男三兄弟が大暴れしている家庭内の惨状は別として淡々と妊娠生活を送っている家内の凄みは驚くわけであります。 もちろん、私個人には家内が働きに出なくてもどうとでもなる経済力があるからこそ選択の余地があっ
やまもといちろうメルマガ「人間迷路」より Googleの退職エントリーラッシュに見る、多国籍企業のフリーライド感 このところ、Googleなど海外の多国籍企業の人たちが辞めるにあたり、その労働環境が如何によかったか、また、働き手として恵まれた報酬を得ていたのかを披露するエントリーが立て続けに出て、またそれを日本企業と見比べるという連鎖が起きていて興味深いです。 非常に優れた人がより働きやすい環境を求めてGoogleなどの事業者の門を叩くのは自然なことで、そこを退職するにあたり本人が本当にそう感じたことをきちんとブログなどにまとめて対外的に発信することは貴重で、読んでいて「なるほど、きちんと技術者を遇するというのはこういうことなのだな」と思います。 一方で、NTTコミュニケーションズでは開発現場にラグビーボールが飛び交うという謎のPR記事が出て、それを現職NTTC社員が技術者の立場からそのよ
※メールマガジン「小寺・西田の金曜ランチビュッフェ」2019年3月15日 Vol.213 <叩けよさらば開かれん号>より 今週は、3月12日深夜から、何度「瀧ぃ……」とため息をついただろうか。 みなさんもご存じだと思うが、ピエール瀧氏が麻薬取締法違反で逮捕された。筆者は電気グルーヴのメジャーデビュー(1989年)以来のファンなので、落胆もしている。瀧はアレな人(アーティストとしては褒め言葉)だが、薬物的な意味で「アレ」だとは思ってもいなかった。 彼が罪を償わなければならず、現在手がけている仕事に変更や制約が課せられるのは当然のことだ。場合によっては、関係者から瀧氏への損害賠償も必要だろう。 一方で、過去の作品まですべて封印する必要があるのか、という点については、はっきりと反対の立場を採る。 ・ピエール瀧氏の所属するソニー・ミュージックレーベルズは、彼の関わる「電気グルーヴ」を中心とした楽曲
先日、文学賞レースを睨んだ『文學界』の対談で、古市さんと落合陽一さんの対談が地味に炎上しました。私もその辺はかなり真面目に政策検証したりしているものですから、かなり雑に、しかし楽観的にテクノロジーと高齢化社会を語る二人が面白くもあり、一方でこれは確かに不謹慎で、安楽死と尊厳死の違いも判らずに論じて大丈夫なのかと思っておりました。案の定炎上したわけなのですが、おそらくは身の回りに深刻な介護の問題を抱えた親族がいらっしゃらないか、地域の問題として町内会や管理組合などで介護や急性期医療の問題に取り組むということなど彼らにはないので、おそらくは実体験のない想像の範囲外なのでしょう。 しかしながら、議論をつぶさに見ていくと楽観的なテクノロジー信奉はご愛嬌としても、デフレと貧困とブラックなサービス業という組み合わせでも仕事があり平和で安定した貧困層というテーゼに直結した思想って意外と成立してしまってい
やまもといちろうメルマガ「人間迷路」より 「スマホde子育て」族に悲報、というか取り返しのつかない事態について いやまあ何となくそうだろうなと思っていた問題について取り組んだ研究が、ついに結果発表となりまして、スマホを子供に与え続けてきた山本家にとっても残念な結果になったわけであります。 Association Between Screen Time and Children's Performance on a Developmental Screening Test Findings In this cohort study of early childhood development in 2441 mothers and children, higher levels of screen time in children aged 24 and 36 months were ass
※メールマガジン「小寺・西田の金曜ランチビュッフェ」2018年10月26日 Vol.194 <変化は常に予兆がある号>より 筆者はシングルファーザーになって以来、学校のPTA活動には積極的に参加してきたほうであろう。本部役員こそやってないが、広報委員長や成人教育委員会副委員長などを歴任し、花壇の植え替えや校内清掃などのボランティアにもほぼ参加している。そんな中でも、やってない活動がある。ベルマーク集計だ。 あればかりはどうしても、コストに見合うとは思えないからだ。筆者がPTA広報紙を電子化して予算を浮かせることにしたのも、ベルマーク集めのような非効率的な作業を辞めてしまえるようにという目的があった。だが現実には、なかなか辞められない。60年近くやってきた事を、大鉈をふるって辞めるという気骨のある人がいないのだ。 ベルマーク運動の限界 ベルマーク運動は、1960年、教育環境が整っていない地方
以前遠巻きにお世話になった会社なのですが、株式会社武蔵野というダスキン方面の会社の社長、小山昇さんが怪気炎を上げているというので見物に行きました。 三流上司は飲みに行かず、二流は「社外の人」と飲む では一流は? 株式会社武蔵野 公式ホームページ うわ、なんだこれ。 そういえば、中小企業向けのセミナービジネスをやっていたなあと思って調べてみたら、これまた手広くやっているようです。 新卒離職率わずか4%! 株式会社武蔵野の「勝てる採用」の最新メソッドを公開する『新卒採用イノベーションセミナー』を5月17日開催 - 株式会社武蔵野のプレスリリース 私自身も、まあ確かに酒は大好きでありまして、ウォッカ瓶片手にロシア出張を楽しく過ごしたり、変な飲み方をして救急搬送された経験もあり、一時期はビール党としてネットイベントをやったりもしていました。 結婚して三男出生後、40歳にもなったことだし、健康を大き
一時期は「自分探し」や「スローライフ」「モノに依存しない生活」などのコンセプトで、自分らしく生きる、暮らすことへのムーブメントが盛んにありました。その中で、フリーランスに対する考え方や見方が社会から容認され始め、女性の社会進出や、カフェで仕事をするノマド的な働き方といった、働くことの多様性と同時にしんどみも広く理解されるようになって、都市生活と勤労のライフワークバランスはかなり問われるようになったと思います。 一方で、フリーランス税制や社会保障などでも問題になるケースが多いように、個人で働く形態が一般化しても、まあなかなか組織で働かないことで不自由することも多いのです。企画立案から営業、実際の仕事をやってからの請求書発行、回収確認、さらに月次決算とすべきことは多く、雑念から解放されたくて組織を飛び出した人が、自分の活動履歴やレシートの山を整理するという新たな雑用に追い立てられるという悲しい
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