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国内ラグビーの新リーグ発足会見が7月16日におこなわれ、新リーグの名称は「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE(ジャパンラグビーリーグワン)」に決定したと発表された。 ロゴは、日本中の熱狂が「LEAGUE ONE」によって包み込まれているイメージを表現。ファン、チーム、企業、地域が熱狂を包み込み、結束や連帯感をデザインにすることで「LEAGUE ONE」の世界に向けて飛躍している姿を表している。 開幕は2022年1月7日(金)。レギュラーシーズンは18週間を予定している(9月下旬以降に大会概要発表)。 リーグは3部構成で、最上位グループにあたるディビジョン1は12チームによって争われる。次いで、ディビジョン2(6チーム)、ディビジョン3(6チーム)となる。 チームの振り分けについては、指標となった競技力、事業性、社会性を審査委員会が評価し採点、日本ラグビー協会が最終承認した。 JA
接点での激しいファイト、力強いボールキャリーなどハードワークが評価された姫野和樹(Photo: Getty Images) ニュージーランドのハイランダーズに今年加入して「スーパーラグビー アオテアロア」に挑戦した姫野和樹が、同大会のルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)に選ばれた。5月4日に「AllBlacks.com」(ニュージーランドラグビー協会公式サイト)が発表。 姫野は26歳で、日本代表として17キャップを持ち、2019年のワールドカップでも活躍したバックローワー。かつてサンウルブズの一員として国際リーグのスーパーラグビーにも出場したことがあり、日本国内のトップリーグでもキャリアを積んでいるためルーキーではないが、ニュージーランドを拠点とするチームと契約した最初の年であるため、同国内大会のスーパーラグビー アオテアロアでは新人賞の対象となっていた。 姫野は新型コロナウイルスの影響で
実現するかどうかは別にして、日本代表が注目の大会の中に組み入れられた。 今秋に計画されるシックスネーションズ+招待2か国の大会。7月27日、その2か国が日本とフィジーに決まったと、BBCをはじめとした海外メディアが一斉に報じた。 エイトネーションズ(仮名)は、コロナ禍の影響を受け、オールブラックスの欧州遠征など、南北半球交流が不可能であることを受けて練られたプランだ。 未消化のシックスネーションズの試合が10月末に行われた後、11月14日に開幕する予定だ。 8チームは、イングランド、ウエールズ 、アイルランド 、フィジーのグループと、スコットランド 、フランス、イタリア、日本のグループに分かれておこなわれる予定だ。 グループ分けの根拠は、直前におこなわれる未消化シックスネーションズでの対戦カードとの重複を避ける意図がある。 イングランドはアイルランド、フィジーとトゥイッケナムで戦い、ウエー
昨年日本で開催されたラグビーワールドカップについて、「開催後経済効果分析レポート」および「大会成果分析レポート」が公開された(発行元:ラグビーワールドカップ2019組織委員会)。本レポートは、ラグビーワールドカップ2019日本大会が日本全体と各開催都市に与えた経済効果とその他の実績・成果に関する分析をまとめたもので、貴重な大会レガシーとなる。 「ラグビーワールドカップ2019日本大会 開催後経済効果分析レポート」 ■ラグビーワールドカップ史上最高のチケット完売率 ラグビーワールドカップ2019(RWC2019)はアジアでの初のラグビーワールドカップ開催になり、チケット完売率は99%と、ラグビーワールドカップ史上最高のチケット完売率を記録した。また、チケット販売枚数も172万枚にのぼり、世界で最も人気があるメガスポーツイベントのひとつであることを改めて示すことになった。 ■ソーシャルメディア
昨年のラグビーワールドカップでベスト8入りし、世界中から認められた日本代表(Photo: Getty Images) ワールドラグビーの会長選で再選を果たし、グローバルな発展への改革が求められているビル・ボーモント会長が、強豪国とランク付けされる「ティア1」に日本を昇格させる見通しであることが明らかになった。海外メディアでも報じられており、すでに日本ラグビー協会に約束をしたという。近いうちに正式発表があると思われる。 現在ティア2とされる日本がティア1に昇格すれば、アジアでは初めて。現在、ティア1に格付けされているのは、シックスネーションズ(イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランス、イタリア)とSANZAAR(南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチン)の10か国で、日本は11番目となる。最新の世界ランキングは、日本は9位。 ティア1と認められれば、
将来の日本代表入りが期待される明治大学の逸材、現3年生LOの箸本龍雅(21歳)と2年生FBの雲山弘貴(20歳)が、早ければ今年、南半球の猛者たちを相手に戦うスーパーラグビーでプレーするチャンスをつかむかもしれない。同大会に参戦する日本チームのサンウルブズを運営するジャパンエスアールが1月14日、上記2選手を練習生としてサンウルブズに追加招集したと発表した。 今年のスーパーラグビーは1月31日開幕で、翌日の2月1日に福岡・レベルファイブスタジアムで初戦(vs レベルズ)を迎えるサンウルブズは、現在、大分県別府市で合宿をしており、箸本と雲山は14日午後に合流した。 箸本は東福岡高校時代から注目の選手で、2016年度高校日本代表のキャプテンを務め、明治大学では1年生時から中心選手として活躍している。大学選手権は3年連続決勝でプレーし、2018年度の第55回大会では明大の22季ぶり13度目の優勝に
チャレンジャーに、頑張る隙さえ与えなかった。 早大SHの齋藤直人主将は、11月4日に東京・駒沢陸上競技場で関東大学対抗戦Aの後半戦開幕節に挑む。昨季2位のチームで背番号9をつけた船頭役は、同8位の成蹊大を高速展開で翻弄。比較的防御が整えやすいグラウンド端のラックからの攻撃でも、球の出どころへの到達までの時間と捕球とパスのスピードを極限までにスリム化。相手の目が追い付かぬうちに、防御の隙間を射抜いていった。さらにゴールキックは16本中14本も成功させ、守っても接点で相手の球に絡むジャッカルを何度も成功させる。 後半23分までプレーし、結局120-0で大勝。同じ高校(神奈川・桐蔭学園)、大学出身で元日本代表SHの後藤翔太コーチは、こう褒めた。 「ファーストレシーバーが(齋藤のパスを)もらった頃にはまだ相手は1歩くらいしか出られていない感じ。投げるところへのこだわり、フィジカルのトレーニング、彼
表彰式後、観客にあいさつするチャンピオンチームの南アフリカ代表(Photo: Getty Images) 日本中に感動と希望をもたらし、こんなすばらしいスポーツがあったのかと楽しませ、世界の多くの人々を熱くしたラグビーワールドカップ2019日本大会が終わった。台風により3試合を中止せざるを得なかったが、ボランティアを含めたすべての大会関係者、ファンの応援、そして選手・チームの奮闘などで盛り上がり、44日間の楕円球の祭典は無事に幕を閉じた。 今大会期間を通じての観客動員数は延べ170万4443人、1試合の平均観客数は3万7877人だった。 プール戦での最多観客動員は横浜国際総合競技場でおこなわれた日本対スコットランド戦の6万7666人。ノックアウトステージでの最多観客動員は、決勝、イングランド対南アフリカ戦の7万103人で、これは同会場の歴代最多動員数を記録した。 チケットの販売数は、最終的
ワールドカップ優勝を成し遂げ、金メダルを胸に、娘を抱くシヤ・コリシ(Photo: Getty Images) 人種差別問題を抱えていた南アフリカ社会で闘い、黒人、白人、さまざまな人種がいるレインボーネーションを一つにしたネルソン・マンデラは、1995年の自国開催ラグビーワールドカップで優勝の歓喜に包まれたスタジアムで、フランソワ・ピナール主将と同じ背番号6がついた緑色のジャージーを着て、笑顔で誇らしげに大観衆の祝福に応えていた。 あれから24年。英雄マンデラと同じ6番をつけるのは、南ア代表「スプリングボックス」の第61代主将、シヤ・コリシだ。 かつて白人ナショナリズムの象徴といわれたスプリングボックスの127年の歴史で、初めての黒人キャプテンである。 2018年6月9日にジョハネスバーグのエリスパークでおこなわれたイングランド戦で、初めて主将としてスプリングボックスをけん引した。 その年に
写真左からロス・モリアーティ、ケン・オーウェンズ、アランウィン・ジョーンズ主将(Photo: Getty Images) オールブラックスの3連覇を阻んだイングランド代表に続いて、もしウェールズ代表が27日の準決勝で南アフリカ代表を倒せば、ラグビーワールドカップ史上初の北半球勢による決勝となる。 「ワールドカップで決勝に進むことは、ウェールズの少ない競技人口(総人口:約314万人、ラグビー競技登録選手:約8万3000人)を考えれば信じられないこと。常に一階級上で戦っているような感覚だ。決勝進出を果たせればとんでもない快挙だ」 レッドドラゴンの愛称を持つ同チームを指揮する、ニュージーランド出身のウォーレン・ガットランド ヘッドコーチは準決勝前の会見でそう言った。 「ただ、まずは一歩ずつ。調子を上げているチームと日曜日に戦わないといけない。南アフリカはラシー(エラスマス ヘッドコーチ)のもとで
元警官のNZ、スティーブ・ハンセン監督。(撮影/竹鼻智) 桜の戦士たちはベスト8進出という歴史を作って堂々と大会を去った。 だが、楕円球を追う世界トップ国の闘いは、まだ続く。 10月26日には、注目のニュージランド、オールブラックス×イングランドの重量級対決が横浜でおこなわれる。イングランド代表を率いるのは、ご存知、エディー・ジョーンズ監督。黒装束の大本命を率いるはスティーブ・ハンセン監督だ。 接戦が予想された先週末の準々決勝。ニュージランドはアイルランドを46-14と大差で破り、イングランドは豪州を40-16とキッチリ叩いた。両チームともに、調子を上げて準決勝を迎える。 選手たちが試合へ向けてコンディションを整えている間、チームを率いるヘッドコーチたちは、記者会見でのメディア対応に追われる。ここで心理戦の口火を切ったのは、イングランドのエディーだ。ある日、会見の場でメディアに向け、「この
ファンやメディアの多くは、36歳のセルジョ・パリッセがイタリア代表“アズーリ”のジャージーを着ることはもうないのではないかと思っている。 国代表の公式戦であるテストマッチでこれまで142キャップを重ね、ニュージーランドのリッチー・マコウ(148キャップ)に次ぐ世界歴代2位のテストキャップホルダーであるパリッセは、キャプテンとして臨んだラグビーワールドカップ2019日本大会を最後にイタリア代表から引退すると見られていて、世界最強軍団オールブラックス(ニュージーランド代表)との試合がアズーリでのラストゲームになるだろうといわれていた。 勝てば、イタリアラグビー史上初のワールドカップ8強入りの可能性があった大勝負。しかし、挑戦することができないまま、大会を去ることになった。 日本に接近している大型台風の影響で、12日に愛知・豊田スタジアムでおこなわれる予定だったニュージーランド対イタリア戦は中止
ラグビーワールドカップ2019日本大会、混戦のプールA。10月3日にアイルランドがロシアを相手にボーナスポイント付きの勝利を収め、現時点での順位表は以下の通りとなった。2試合を残す日本は、どのような結果になればベスト8入りできるのか。現時点で想定してみた。 1位: アイルランド(11ポイント〔BP3〕/得失点差+52) 2勝1敗 2位: 日本(9ポイント〔BP1〕/得失点差+27) 2勝0敗 3位: スコットランド(5ポイント〔BP1〕/得失点差+10) 1勝1敗 4位: サモア(5ポイント〔BP1〕/得失点差-9) 1勝1敗 5位: ロシア(0ポイント/得失点差-80) 0勝3敗 【プールA 残り試合】 10月5日(土): 日本 vs サモア 10月9日(水): スコットランド vs ロシア 10月12日(土): アイルランド vs サモア 10月13日(日): 日本 vs スコットラン
英国風パブの「HUB」などを事業展開する株式会社ハブは、ラグビーワールドカップの3試合がおこなわれた9月21日に、ニュージーランド×南アフリカ戦が開催された横浜国際総合競技場近くのHUB新横浜店で、営業開始12:00~終了24:00までの12時間に、15リットルのビール樽83個1,245リットルを販売したと発表した。1杯が568ml(英1pint=568ml)なので約2,200杯販売したことになる。 営業開始の12時前から多くのファンが開店を待ち、開店から30分も経たないうちに店内は満席に。横浜国際総合競技場でおこなわれた試合の時間帯を除き、営業終了の24時までビールが売れ続けたという。 ラグビーファンは「試合前に飲み、試合中も飲み、試合後も飲む」と言われるほどビール好きが多く、HUB新横浜店では通常の7倍の量にあたる約70樽を用意。しかし、想定を超える勢いでドンドンとビールが売れていき、
南半球最高峰リーグのスーパーラグビーに参戦2年目となるサンウルブズが、2017年シーズンのスコッド36名を発表した。ラグビーワールドカップ2019日本大会へ向けて日本代表との連携が強く求められており、今秋の日本代表メンバーのうち21人が入った。ハイランダーズで4季プレーし、スーパーラグビー45試合出場の経験を持つSH田中史朗が新加入。FB松島幸太朗もレベルズからの移籍となり、24歳のWTB福岡堅樹はスーパーラグビー初挑戦となる。さらに、福岡とともにセブンズ日本代表としてリオデジャネイロオリンピックで活躍したWTB後藤輝也とNO8徳永祥尭もサンウルブズに加わった。 12月12日に都内でおこなわれた会見で、チームを運営するジャパンエスアールの渡瀬裕司業務執行理事代理は選手選考について次のようにコメントした。 「ジャパンのスコッドに選ばれた選手がかなり選考のなかに入ってきている。それに加え、将来
スーパーラグビーで3年ぶりの優勝を狙うチーフス(ニュージーランド)の中心選手のひとりであり、6月のテストシリーズを控える日本代表スコッドにも選出されたリーチ マイケルが、先週土曜日のレベルズ戦で親指を脱臼していたことがわかり、約2か月間、戦線離脱することが濃厚となった。『NZヘラルド』など、地元メディアが報じている。 リーチは21日にハミルトンでおこなわれたレベルズ戦の後半10分、相手選手にタックルした際に負傷し、右手あたりを気にしながらベンチへ退いていたが、試合後の検査の結果、親指の脱臼が判明。回復まで8~10週間とみられている。 日本代表は6月11日(日本時間12日)にバンクーバーでカナダ代表と対戦予定で、18日(愛知・豊田スタジアム)と25日(東京・味の素スタジアム)にはスコットランド代表とのテストマッチ2試合が組まれているが、昨年のワールドカップで主将を務めたFL/NO8リーチの出
世界最高クラスのリーグであるスーパーラグビーへ今季から参戦する日本のサンウルブズが、2月8日、ついに本格始動。愛知・トヨタスポーツセンターでの全体練習を公開し、マーク・ハメット ヘッドコーチ(HC)は「皆の熱意があったのはよかった」と振り返った。 この国最初のスーパーラグビークラブであるサンウルブズは、2月3日に都内でメディカルチェックを開始した。他チームよりやや短い約4週間での準備で開幕を迎えるが、「どんどん選手とコミュニケーションを取っていく」とHO堀江翔太。2月7日の夜に愛知県内のホテルへ集合して本格的な合宿をスタートさせ、「海外から来た選手も日本語でのラインアウトサインを覚えようとしていて、いいですよ」と前向きな談話を発信する。 「早くチームのラグビーを選手同士で理解して、(若手などに)アドバイスできるところはしていきたい。そのために、わからないことはほんの些細なことでも(首脳陣に
日本代表の南アフリカ代表戦以降、連日のようにメディアにラグビーが取り上げられる。長年のファンの皆さんには信じられないようなことが起きているのだが、全国ネットのテレビだけでなく、関西ローカルのテレビや活字メディアでも日本代表選手が登場している。なかでも、さまざまな取材を受けているのが近鉄ライナーズのトンプソン ルークだ。日本代表の快進撃のなかにあって、ボールを持ってのあくなき突進、タックルと体を張り続けたトンプソンの姿は多くのラグビーファンに感動を与えた。 そのトンプソンが、11月23日の夜、大阪・北浜のラグビー普及促進居酒屋「ラグビー部マーラー」にてトークライブを行った。筆者が司会を務め、原則日本語で行ったが、日本語で細かなニュアンスを伝えられない場合のサポートで、近鉄ライナーズ通訳の坂口宗実さんにも同席いただいた。店内は、トンプソンの生声を聞きたいというラグビーファンの皆さんで満席。キャ
こちらも歴史を変えた。 11月7日から香港で開催されていたリオデジャネイロ五輪アジア予選。この大会を制した男子セブンズ日本代表は、7人制ラグビーがオリンピックで採用される初めての大会への出場権を獲得。日本ラグビー史に初めて「五輪」の字を刻むとともに、リオの地で大きな足跡を残すチャンスを手にした。 予選決勝の相手は地元・香港だった。ファンの声援が敵にばかり注がれる完全アウェーの中、日本は先制点を許し、苦しんだ。 前半4分に許した先制点は、PKから攻められ、右スミに飛び込まれた。2本目の失トライはしつこく攻められた後、パスが乱れたのにボールは相手の手に入り、走られた。大声援でコミュニケーションが取れない。熱くなりすぎて近場、近場に走り、ターンオーバーされる。混乱した(前半0-10)。 ハーフタイム、瀬川智広ヘッドコーチは「もっとボールを動かそう」と選手たちに呼びかけた。つまり、いつもの自分たち
「ナキ」の愛称を持つクリスチャンは、「できる。絶対できる」と自分を信じ続けてきた。 10月11日、グロスター・キングスホルムスタジアムでおこなわれたアメリカ代表とのプールB最終戦。20-8から20-11とリードを詰められた直後の、後半17分頃だった。グラウンド中央付近の接点球を失った日本代表が、さらなるピンチを迎える。自陣右中間を大きく破られる。 ここでピンチを救ったのが、ハーフタイム明けから登場したNO8アマナキ・レレィ・マフィだった。斜め後ろへ駆け戻り、ランナーへ肩をぶつける。タッチラインの外へ押し出し、思わずガッツポーズを決めたのだ。 「私の役割は、勝つために皆にエネルギーを出してもらうこと。持ち味のパワフルなプレー、出せてよかった」 日本代表のプールステージ3勝に貢献したNO8マフィは、ふたつの辛苦を乗り越えてきた。 ひとつめは昨冬の大けがだ。国内のゲームで、左股関節を脱臼骨折。全
RWC2015で快挙を遂げた日本代表。サモア戦勝利後、PR山下を労うエディー・ジョーンズHC (Photo: Getty Images) ワールドラグビーは29日、2015年の最優秀チーム賞と最優秀コーチ賞の候補を発表し、日本代表とエディー・ジョーンズ ヘッドコーチがそれぞれノミネートされた。11月1日にロンドンでおこなわれるワールドラグビー・アウォーズで受賞者として名前が呼ばれれば、日本ラグビー界初の勲章となる。 過去、ワールドカップで24年間勝っていなかった日本代表だが、今秋、英国で開催された2015年大会の初戦で強豪の南アフリカ代表を破るという歴史的偉業を遂げ、惜しくもベスト8入りはならなかったものの3勝1敗という好成績を残して世界中から称賛された。 最優秀チーム賞のほかの候補は、ワールドカップで決勝進出のニュージーランド代表とオーストラリア代表、そしてベスト4のアルゼンチン代表で、
日本代表のリーチ マイケル主将。RWC2015で「最高の6番」にふさわしいとの声も (Photo: Getty Images) 11日、グロスター・キングスホルムスタジアム。アメリカ代表戦を28-18で制したラグビー日本代表は、グラウンド上で大きな円陣を組む。4年に1度おこなわれるワールドカップ(W杯)のイングランド大会で、チームは予選プールBで3勝目を挙げた。しかし目標だった準々決勝進出(ベスト8)は叶わず、この日が最後のゲームとなった。 「ベスト8には行けなかった。でも、自分たちの立てた細かい目標はクリアできた…と。まずはコーチ陣に感謝して、これを2019年(次回の日本大会)にどうつなげるかの話を皆でして。あとは、日本に帰ってからどんな態度でいるかという話をしました」 輪の中の様子をこう振り返ったのは、FLリーチ マイケル主将だった。自らが話した「どんな態度でいるか」については、後にこ
死闘。サモア戦の終盤、勝利を引き寄せるトライを決めたスコットランド代表のレイドロー主将 (Photo: Getty Images) ラグビーワールドカップで史上初の準々決勝進出をめざした日本代表だが、その道は断たれた。 10月10日、英国・ニューカッスル(セントジェームズパーク)で、日本の命運を握っていた勇敢なサモアの男たちが、プールBで2位に立っていたスコットランドを苦しめたが、33-36で惜敗した。勝ったスコットランドは3勝1敗で勝点14に。日本は11日のアメリカ戦に勝ってボーナスポイントを獲得しても勝点は13にしかならず、同組2位が確定したスコットランドが準々決勝への最後の切符をつかんだ。 サモアは精いっぱい戦った。序盤、ジャパンラグビートップリーグのサントリーサンゴリアスに所属するSOトゥシ・ピシがサモアに勢いをもたらした。前半5分にPGで先制。すぐに追いつかれたが、サモアはキック
ラグビーが進化し、プレーのクォリティーが高まるとともに、ファンの要求は増す。それにともなってスタジアムでのサービスも向上する。いま、世界のラグビー場はファンを楽しませる仕掛けでいっぱいだ。実際ワールドカップでも、観戦に訪れたファンは一流のプレーを堪能するととともに、試合の前後も祭典の空気を存分に吸い込む。スタジアムでなくとも、街の中に快適なファンゾーンが設けられていたりして、様々なファン層へのアプローチがある。 スタジアムのゲート近くで試合プログラムとともに売られているものに『RUGBY RADIO』というものがある。これはレフリーマイクの声やスタジアムでの実況中継が聞けるもので、レフリーのジャッジの理由がわかるとともに、ゲームの内部を理解したり、ピッチ上で起こっていることを知るのにとても便利なもの。選手の声も拾うから、臨場感がさらにアップする。 ラグビー先進国のスタジアムの空気がいい理由
日本代表主将のリーチ マイケルにタックルされるサモア代表のアレサナ・トゥイランギ (Photo: Getty Images) 1995年のラグビーワールドカップ以来、3度目の準々決勝進出をめざしたサモア代表だが、10月3日、日本代表に5-26で完敗し、プールBで4位以下が濃厚となった。これにより、プールAで4位以下が決まったフィジー代表とともに、2019年ワールドカップ日本大会はオセアニア予選から参戦することになりそうだ。トンガ代表もプールCで3位争いのライバルと見られていたジョージア代表に敗れており、もし残りのアルゼンチン戦とニュージーランド戦に連敗すれば、トンガもまた、2019年大会の自動出場権を逃す可能性がある。 サモアは日本のプレッシャーに苦しみ、反則とミスを連発した。イエローカードを受けたのは計3枚。前半には13人になった時間帯があり、日本にスクラムを押されてペナルティトライを与
世界を驚かせた日から2週間。スタジアムにジャパンコールがふたたび響いた。のるかそるか。ジャパンにとっては、決勝トーナメント進出の夢をつなぐか散るかのサモア戦。10月3日、英・ミルトンキーンズのスタジアムmkでおこなわれたビッグゲームで、ジャパンは26-5の勝利を手にした。 負けられない戦いに、前半から極限の集中力で戦った。キックオフ後の7分過ぎ。FB五郎丸歩のPGで先制する。キッチリとシェイプを連続させてのアタックで相手を崩してトライラインを越える。スローフォワードでトライとはならなかったが、相手オフサイドを誘った。 追加点は23分過ぎ。サモアゴール前のPKでスクラムを選択、押し込み…青いジャージーがたまらず崩す。ペナルティートライとコンバージョンで10-0とした。33分過ぎのPGでの加点は、10次攻撃に相手が耐えきれなかったもの。前半終了間際にはドロップアウトの球を受けて14次攻撃を続け
ラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会に出場中の日本代表は、23日、グロスターでスコットランド代表との予選プールB第2戦に挑む。司令塔のSOには、立川理道が入る。19日、ブライトンでの初戦ではCTBとして出場し、存在感を放っていた。 初戦ではタックルの嵐を降らせた。34-32。優勝回数2回の南アフリカ代表を向こうに、ジャパンの大会24年ぶりの勝利をもたらした。 「スタジアムでは(演出上)炎がボン! と上がったりして…。テレビで観ていたワールドカップに、自分がいるんだ、楽しみだ、と。前半から、ジャパンの仕事をすればイケるという思いはあった。個人個人、本当に気持ちの入ったタックルができた。自分たちはフィットネス(持久力)に自信があるとわかっていた。むしろ、向こうが僕らの低いタックルを嫌がっていた。しつこく行って、リロード(タックルした直後に立ち上がり、守備網を作る動作)して。続けていれ
歴史的瞬間。日本代表WTBカーン・ヘスケス、太い腕にしっかりボールを抱え、劇的トライ (撮影:早浪章弘) かつてワールドカップで145失点の大敗を喫した国が、世界一に二度輝いたことがある圧倒的なラグビー大国を倒す日が来ると、どれほどの人がリアルに想像しただろうか。 日本代表が南アフリカ代表に勝った。ラグビー界だけでなく、スポーツ界の歴史を変えたといっても過言ではない。2015年9月19日、英国・ブライトンコミュニティスタジアムで起きた激闘は、永遠に語り継がれる。34-32。3点を追い、ロスタイムに入っても果敢に攻め続け、途中出場のWTBカーン・ヘスケスが劇的な逆転決勝トライを挙げた。 勇敢に戦った桜のジャージーの男たちへ、会場を満員にした2万9290人の多くが何度も大きな「ジャパン」コールを繰り返し、盛大な歓声と拍手を送り続けた。 これは奇跡ですか? 試合後、誰かが訊いた。「必然です」。答
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