<天皇の直接的な戦争指揮に関する疑問と回答> 以下は、山田朗教授の「大元帥 昭和天皇」(新日本出版社,1994年)の、あとがきより抜粋したものです。 「昭和戦争史に果たした天皇の役割とその戦争責任」 昭和天皇はどれだけ戦争に関わったのか?天皇の戦争責任を否定する直接的な戦争指揮に関する次のような質問について、山田朗教授(関東学院大)は専門の近代軍事史の研究成果から答えています。 (疑問) 天皇は軍事には素人で、戦争には主体的には関わらなかったのではないか? 戦争は軍部の独走であり、天皇はそれを抑えようとした平和主義者だったのではないか? 天皇は戦争について実態を知らなかったのではないか?(軍部は天皇に情報を与えなかったのではないか) 天皇が決断したからこそ、戦争が終わり平和になったのではないか? (回答)山田朗氏が自著のあとがきでまとめたもの 戦争への天皇の主体的関与について 天皇は「御下