ドヤ街は、赤貧や家庭崩壊で住む場所を失ってしまった人たちが訪れる街として知られていた。 日雇い労働者の泊まるためのドヤ(宿の隠語・簡易宿泊施設)が林立する地域がドヤ街である。今でも、安価で泊まれるドヤはある。 というわけで、今回は関東のドヤ街を紹介したい。 まず、知名度はあまり高くない川崎のドヤ街を紹介する。 戦後は“はらっぱ”と呼ばれたと聞いたが、その名前を覚えている人は取材をした当時でもかなりの老人だけだった。 川崎に生まれた時から住んでいる女性にドヤ街があるらしいんだけど知らないか? と聞いたら、 「そんな場所はない」 と言われた。実際、行ってみるとその子の住んでいる場所が、もろにドヤ街だった。 それくらい、ドヤ街としては霞んでいた。 僕は川崎のドヤには泊まった事があったが、2300円と相場より少し高かった。 テレビが100円入れないと見られないタイプだったり、コンセントが使えないな