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ノーベル賞
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過日、弊社の店頭にお客様がお見えになり、お爺さまの本の買い取りを依頼されました。みると明治期の本で内容も面白そう。状態も明治期の本としては装丁が多少傷んでいる程度で、印刷や紙の状態も100年経ったものでは仕方がないと言うものでした。しかし、その時国立国会図書館の近代デジタル・ライブラリーの事が頭をよぎり、お客様にそのサービスについて説明し、安く買うことはお客様に失礼であることも説明しました。 翌日、そのお客様より電話があり、下記の2冊とも近代デジタル・ライブラリーで全ページ閲覧出来ることを知らされました。買わなくて良かったと思うと同時に、今まで大切に保存していた書物を適正な価格で売ることが出来なくなっている現状を痛切に感じました。同時に我々もより高く買い入れて売る機会を失っている状態に憤りを感じました。 「学海探求之指針」 明治21年3月刊行 海軍水路部編 12,519,4p 6図付 発行
これから4回に分けてメリーランド大学所蔵「プランゲ文庫」の過去と現在 について述べたいと思います。 占領期のビッグ・データ 「プランゲ文庫」 過去と現在 ①: 黎明期 ②: まず検閲関連研究から ③: マイクロ版とデータベース活用期 ④: NPO法人発足ー「府県別コンソーシアム提案」 ①: 黎明期 敗戦直後の1945-49年の間に発行された日本における雑誌、書籍、新聞などの全ての出版物は、GHQ(連合国軍総司令部)の検閲下におかれ、民間検閲局(CCD)の検閲を受け無ければ紙の支給が受けられないと言う状態から出発し約4年間続きました。占領期とは、一般的に1945年の敗戦から1952年サンフランシスコ講和条約締結までの7年間でありますが、その前半こそが占領期を特色づけするだけでなく、戦後から現在にいたる日本を決定する最重要の時期であると思います。 この検閲終了後、保管されていた検閲済みの出版物
昨年より、同業の誠心堂書店橋口候之助さんのお誘いで、ポスト・グーテンベルグを考える会へ参加するようになりましたが、参加されている方々は各方面の第一線でご活躍の方々で、一古書肆としての立場以外にない小生としては、但々、聞き入るのみで、色々な事を考え、勉強する機会を与えられましたことを感謝いたしております。 弊社は版本をごく少量しか扱っておらず、資料を主に扱う古書店であります。そこで「明治20年問題」を考えますと、10数年前にCD-ROM版で出版致しました『日本錦絵新聞集成』に思い当たりました。錦絵新聞とは,幕末に於いて新聞という新しいメディアが紹介されると浮世絵師とその関係者が目敏く「かわら版」から新聞の体裁を採用して新しいメディアとして発表した新聞です。明治7年ごろ東京を皮切りに,大阪,京都,名古屋等々に出現しました。内容は, 犯罪、刃傷沙汰、殺人事件、情痴事件、ゴシップ、珍談奇談、怪異譚
小口絵の世界へ An Exhibition of 108 Fore-Edge Painting Books 日時: 2012年1月27-29日(金曜から日曜日)迄 10:00 - 17:00 (但し29日は16時まで) 場所: 東京古書会館 2階 情報コーナー 東京都千代田区神田小川町 (明大の斜め前) www.kosho.or.jp 小口絵本 108冊以上を展示いたします。 入場無料 - 但し狭いです。 (2012年1月26日夜:ようやく会場の準備ができました。) Fore-Edge Painting(小口絵)本とは、17世紀後半より英国で起こった装幀技術の一種で、普通の状態では金箔の貼ってある普通の本の小口としてしか見えないものが、一度その小口を斜めに押す(fanという言葉を使うそうです)と忽然と綺麗な絵が出てくると言うものです。不思議な事にこの種の本は、ヨーロッパ大陸には小口絵装飾
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