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アメリカ大統領選
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シリコンバレーのアントレプレナーの間で流行っているもの、それは脱法ドラッグ。特に幻覚系のLSDやマジックマッシュルームはクリエイティビティが増すと信じられている。さらに鬱が治るとされるケタミンも人気。 最近のWall Street Journalの記事によれば、イーロンマスクはケタミン、セルゲイブリンはマジックマッシュルームを利用しており、ベンチャーキャピタルのFounders Fundは幻覚剤のあるパーティーを開催していた、とのこと。「マイクロドース」といって、微量を使い続けるという摂取の仕方もあり、どれくらいが良いレベルかを教えてくれる人もいる。超リッチの中には化学者を雇っている人もいるとのこと。 最近サンフランシスコで知人に刺殺されたCashAppファウンダーのボブ・リーも、解剖でアルコール、コカイン、ケタミンが検出され、殺した人の弁護士に「脱法ドラッグのWalgreens(ドラッグ
Amazonが$3.9 billion(5000億円超)でOne Medicalという会員制の診療所チェーンを買収する。One Medicalは全米16都市でサービスを展開、昨年末時点での会員が73万人超。 ・・・というニュースで思い出したのが4年前に書いた「Amazonの医療界の野望」というポスト。 これは、AmazonがJPモルガンとバークシャーハサウェイと提携して3社社員の医療コスト削減のために協力しあうという発表を受けて書いたもの。この3社協業はその後瓦解してしまったが、このポストで書いた内容は今でもそのまま通用すると思っている。2018年のポストから抜粋すると 世の中は「Amazonが健康保険に進出」とか「Amazonが処方箋事業に進出」などと言っているのだが、私は個人的に「健康保険から医療機関まで垂直統合した大医療サービスを作る」と予想している。 さらに下記のようなグラフを作っ
Photo by Joshua Lanzarini on Unsplash 出版・報道・メディア界は90年代後半からの10年間でインターネットに蹂躙されて全く違うものに(少なくともアメリカでは)なってしまったのだが、今後10年の間に同じようなことが金融界で起こっていく。金融業が無くなるわけでも今ある金融企業が全てなくなるわけでもないが、今3万人かけてやっていることが300人でできてしまうとか、1兆円の手数料収入のパイが100億円になってしまうとか、そういうことがあちこちで起こるだろう、と。そして暗号通貨界では、現在の金融の仕組みを要素まで分解してそれを分散型に再構築するDeFi (Decentralized Finance)の試みがすでにたくさん起こっている。以下DeFiの基礎となるいくつかの概念とそれを実際に行なっているプラットフォームをリストアップしてみました。 この内容は、今週末のC
Photo by Lee Campbell on Unsplash 「全く新しい分野を習得したい」「対象領域が体系化されておらず何から手をつけていいかわからない」といった時に非常に力を持つ勉強法、それは「大量に聞くこと」。 要は大量の情報に触れているうちにだんだん全体像が浮かび上がってきて、その全体感がわかった上で個別の項目に戻って深掘りすると「ああそういうことね」というのが簡単にやってきやすくなる、ということ。「大量の情報」に触れればなんでもいいので、大量に本を読むのでも良いのだが、よくわからないことを理解する上で「聞く」という方法特有のメリットがある。 なんといっても「読む」のは意志の力が必要だが「聞く」ではひたすら耳から流し込むことを強制しやすい。特に「全然わからないこと」に関してはこの特質が威力を発揮する。ジョギングしながら、庭仕事をしながら、料理しながら、掃除しながら、子供の髪の
Photo by SpaceX on Unsplash Elon Muskが5月13日に 「TeslaはBitcoinでの支払い受付をやめる。なぜならBitcoinは環境によくないから」 とTweetしたことでBitcoinの価格急落が始まり、$51,000から5月19日には一瞬$30,000まで下落した。 しかしその2時間後にElon Muskが「Teslaはダイヤモンドハンド」、続けて「Master of Coin(TeslaのCFOの正式役職)のおかげ」とtweetしたこともあって下げ止まった。Teslaは2月に$1.5 billion分のBitcoinを購入したことを発表しているが、これは売らない、ということであろう。(ただしTeslaは1Qの終わりに$272 million分のBitcoinを売却している) 「💎 🙌 」は、Gamestopで話題になったRedditのWall
今週末にClubhouseで、G.U.LabsのCTOの近藤さんと西村さんとNFTについて話します。以下その話の土台となるNFTについてのまとめです。Clubhouse roomへのリンクは最後にあります。 Fungibleってなに? NFTはNon Fungible Tokenの略。Fungibleとは「代替可能性」「代替性」。あなたの持っている1円と私が持っている1円は同じ価値なのでFungible。Non-fungibleでは、個々のものはそれぞれ別のもの、ということになる。 2017年7月:CryptoPunksコレクションがリリースされる Matt HallとJohn Watkinsonという二人のエンジニアが2017年7月に実験的にリリースした。24×24ピクセル、8ビットの顔画像で、全部で1万個あり、冒頭の画像はその一部。ほとんどは人間の顔だが、ゾンビが88個、猿が24個、エ
Photo by Hakan Nural on Unsplash 大統領選も新コロナウィルスでもどうしてフェイクニュースがこんなに蔓延しているんだろう、と悩む今日この頃です。皆さんいかがお過ごしですか。 どうも「フェイクニュースをいったん信じてしまった人の決心を変えるのは難しい」ということらしい、というのがよくわかりましたので、なるべく早くに正しい情報があるのが必要なのではないかと思い、以下Covid-19についての各種情報をソース付きでまとめてみました。信用度の高い情報源(ロンドンインペリアルカレッジ、Nature等)へのリンクもあちこちに付けたので、適宜ご利用いただき是非正しい情報を広げてください。よろしくお願いします。 ++++ 「新型コロナ、インフルエンザと変わらないんじゃないの?」 変わります。死亡率はそれほど変わらないかもしれないが感染率が桁違いに高い。 コロナ対策のおかげでイ
Photo by Roselyn Tirado on Unsplash アメリカ(の多くの都市圏)では3月からずっとロックダウンが続いている。 「ロックダウン」とまで呼ぶのはちょっと言い過ぎでそれなりに出かけることはできるがいろいろな行動が制限された状態である。しかしその「制限」の内容は、多分日本の方の想像を超してハードコアだ。スーパーや小売は、店内に入れる人数が制限され、それを超すと入り口の外で6フィート(約2メートル)間隔で待たされる。我が家の近くのスタバは、長らく「店舗に入れるのは1人だけ」だったが最近「5人まで」になった。それを超したら、注文済みの人も含め外で待つ。最近では行列ができそうな店の外には6フィートおきに地面にマークがかいててある。レジを待つ際も同じく6フィート間隔で、店内の床にマークがある。みんな真面目にやっている。 私の家のあるサンタクララ・カウンティという行政区は、
Photo by Alex Haney on Unsplash Qアノン関連アカウントは全て禁止、と今日発表して「3年遅いよ」と批判轟々のFacebookですが、そのパーソナライゼーションは恐ろしいほど。しかしながら「みんなパーソナライズされた楽しい広告を見ているようなのに自分のFB・インスタの広告はつまらない」と思っている人もいるのではないでしょうか。 さて、そんなあなたなのために、「FB・インスタ調教方法」をリストアップしてみました。私のFB・インスタは何年もかけて既に素敵なオンラインショップに育てたので今更リセットしたくないのですが、試した方はその後どうなったか教えてください。 現在の状態を消す Facebookのad settingを調整 自分のトップページの右上の下向き三角からSettings & Privacyを選び、そこからさらにSettingsを選ぶ ↓ 左のサイドバーをス
Photo by Leon Seibert on Unsplash Facebook・インスタグラムの広告は過去5ー6年の間に3段階進化を遂げた。 欲しいと言ったり書いたりしたものが出てくる欲しいと心の中で思ったものが出てくる欲しいと思う前に出てくる 私の場合、ここ数年インスタグラムの広告に出てくるものをちょくちょく買っていることもあって、最近はFacebookやインスタの広告に出てくるものは「Facebookのお勧めならきっと私が気にいるものなのだろう」と、やや半信半疑でも買ってしまうこともあるくらい(何でも返品可能だし)。 なんでこんなにFacebookは私の好みを知っているかというと、もちろん、私がFacebook上で誰とつながっているか、特にその中のどの人とメッセージをやりとりしているか、誰のポストをLikeしているかなどからフレンドグラフ(人的繋がりのネットワーク)を見ているから
Photo by Markus Winkler on Unsplash なんということでしょう。アメリカの政治を揺るがす陰謀論Qアノンの中核「Qアノン」は、2ちゃんねるを西村博之氏(以下「ひろゆき」)から乗っ取ったジム・ワトキンズの可能性が濃厚らしいのであります。 誰が言っているかというと、Qアノン(というオンライン上のペルソナ)が活動していた8chanの創設者、フレデリック・ブレナン。 長くなってしまったので目次: Qアノンとは2ちゃんねる・4chan・8chanの関係2ちゃんをめぐる「ひろゆき」vs ジム・ワトキンズの戦いジム・ワトキンズの8chan獲得Qアノンというオンラインペルソナの登場とジム・ワトキンズの野望ナチスドイツとQアノン (9/25追記 このポスト自体が根拠のない陰謀説と言ってる人たちがいる。確かに末尾に書いてある情報ソースまでたどり着かない人も多いと思うのではじめに書
Photo by Mollie Sivaram on Unsplash Netflixのトップのリード・ヘイスティングスがビジネススクールの教授と共著したNetflixの社内意思決定・人事方法の本、No Rules Rulesが昨日出版された。ヘイスティングスは地味な人なのであまり知られていないが、現在のシリコンバレーのトップの中でも異彩を放ち、かつ歴史に残る名社長だと思う。それほど長い本ではないので、本日聴き終わりました。 (余談ながら私の情報収集は最近すべからく音声。ポッドキャスト+オーディオブック。英語は音にすると単位時間あたりの情報量が日本語より多いこともあって、2〜3倍速くらいで聞けば(私が)読むスピードとあまり変わらないし、たるいところは聴き飛ばせばいい。それ以上に、聴きながら別のことができるのが素晴らしい。) Netflixは「いつでも好きなだけ休暇が取れる」という「no v
Photo by Lacie Slezak on Unsplash 秘術1に「受かる試験を選ぶ」というのが含まれていたので、既に読む気を失っている方も多いとは思いますが一応続きです。こちらは基本的にペーパーテスト前提のノウハウ。 2.「受かる」までにどれくらい何をしなければならないかの全体像を適当でいいから最初に掴む (1)過去問を解く まず一回過去問を通しで解いてみる。全くできなくてもいいから、とにかく問題を読む。 そして、それぞれの問題を解くのに、どんな単元を理解しなければならないのか調べる。例えば、数学だったら、数列なのかベクトルなのか微分なのか、とか。(「どうやって解くのか」ではなく、「どういう要素知識が必要なのか」を調べる)。 そしてそれを履修するのに良いと言われている参考書・問題集があればそれを入手する。 (ちなみに私、小学校以降、模試以外で塾に行ったことがないのでわからないの
Photo by Green Chameleon on Unsplash なんとなく思いつきで 「東大学士、スタンフォード修士、三菱商事とマッキンゼーで働いた私が見つけた『絶対合格する試験の秘術』」っていう本書いたら売れるかな? とtweetしたら100以上のライクがついたので特に大事な2点だけ説明します。 何を思ったか、中学、高校、大学、大学院、と4回受験した私。大学受験の段階で試験を受けるコツがわかった感じがし、大学院で極めた(当社比)。 で、中学受験では暗中模索で知らなかったけれど最後にわかったのがこの2つ: 「そのテストに受かるとはどういうことなのか」を最初によく調べる上記で調べた「受かる」までにどれくらい何をしなければならないかの全体像を適当でいいから最初に掴む 1.「そのテストに受かるとはどういうことなのか」をよく調べる これが掴めればまぁ行程の4分の1くらいは終わったも同然で
Photo by NeONBRAND on Unsplash 前回書いたフィクション:選挙遂行人の参考文献をご紹介します。世界は恐ろしい国家レベルのハッキングで満ち溢れているのです。 Wiredに、マルウェアのNotPetyaの記事を書いた著者による国家レベルのサイバーアタックについての本。主にロシアがどんな風にウクライナとアメリカを攻撃しているか、というのをモスクワまで行って調べて書かれている。 いわく、ロシアはウクライナを「サンドボックス」にして、いろいろなサイバー攻撃を試している。全銀行ネットワークが何日もダウンしたり、発電・送電をダウンさせたり、やりたい放題。特に発電所の操作系機器をハックするのは恐ろしいことで、「やってはいけない一線」を超えた感がある。 しかしアメリカは何も言わず、筆者がとあるアメリカ政府の内情を知る人をインタビューすると、 「こちらもいつか相手国の発電システムに
本来なら、現在の状況はMagic Leapにとって「望月の欠かけたることもなしと思えば」的絶頂になってもおかしくなかった。覚えていますか、Magic Leap。 冒頭の写真は数年前にMagic Leapが公開したもの(写真はイメージです /s)。「本物と見紛うばかりのバーチャルな物体が実際の視野の中に見える」というのが売りのヘッドマウントディスプレイを開発していたベンチャーである。 NBAとも提携しており、こんな風にゲームが見られる・・・はずだった↓ アメリカは、外食も旅行も通勤もしている人がたくさんいるからCovid-19の感染が止まらず、毎日1000人以上の死者が出続けている。ディズニーワールドも堂々オープン。 しかしその一方で、外食も旅行もせず、通勤しないから洋服もいらない、という人もたくさんいる。その中には、Magic Leapのゴーグルの定価が2300ドルでも、こんな風にNBAが
Photo by Edwin Hooper on Unsplash 1月23日に出張中の東銀座のホテルで武漢閉鎖のニュースを見て衝撃を受けてからずっとCovid-19の情報収集を続けている。まさか生きている間に本物のパンデミックに遭遇するとは。 その中で見つけたCovid-19情報がわかりやすく表示されているサイトを以下列記します。どんなデータをどのように使っているのかの参考にもなると思うので興味のある方はご覧ください。(例:検査件数・新規患者数は検査陽性率がわからないと判断材料にしにくいよね、などなど。) Financial Times(全世界+アメリカ州別)New York Times(全世界+アメリカの詳細)WorldoMeter(世界ほぼ全ての国)LA Times(主にカリフォルニア)CovidActNow(アメリカの地域別・州別)The Covid Tracking Projec
Photo by Jesús Terrés on Unsplash トラビス・カラニックはUberに悪の帝国的カルチャーを作り出した人として有名である。 彼がまだUberのCEOだった頃、「いい人」で有名なAirbnb創業者のブライアン・チェスキーと定期的に会い、「世界中でかなり違法だが急成長しているシェアリングサービス」の創業仲間として情報交換、毎回会った後にカラニックは「もう少しうちの事業もマイルドにした方がいいかな」、チェスキーは「もう少しうちの事業も攻撃的にした方がいいかな」と周囲に漏らしていたという逸話をカラ・スウィッシャーが語っていたが、さもありなん。 そんなダースベーダー的カラニックが、これやこれでUberから追放されたのが2017年。そしてソフトバンクにUber株の一部を$1.4B (14億ドル) で売却した後、現在に至るまで注力しているのがCloudKitchensという
Photo by CDC ビルゲイツがワクチン工場建設に数千億円寄付すると発表して話題になったが、「そもそもCovid-19はビルゲイツの陰謀」というフェイクニュースが出回っている。ビルゲイツはマイクロソフトのCEOを退いた後、フィランソロフィー界でビルゲイツ2.0として公衆衛生で大きく貢献している。 2015年のTEDトークですでにパンデミック準備の重要性を説くなど、ビルゲイツがこの領域に並々ならぬ関心を持っているのは有名で、ワクチン接種、マラリア予防など発展途上国の健康向上に多大な貢献をしてきている。 が、しかし、「ビルゲイツは地球環境向上のためには人口増加抑制が必要だと言った。だからウィルスで世界中の人を殺そうとしている」「ワクチンを投与した人にデジタルトラッカーをインプラントして全アメリカ人を操ろうとしている」などというフェイクニュースが出回っている。ソーシャルメディア上でこれまで
Photo by Johannes Plenio 「生物の進化はバクテリアやウィルスの感染によるものも大きく進化は樹形図でなく網状」という遺伝子の水平伝播(HGT)に関する本、The Tangled Tree を読み終わった、というかAudibleで聴き終わった。 前にNPRのScience Fridayで聞いてダウンロードしたまま放置してあったものを聴き始めたのだが、最初の方は延々ダーウィンとそのライバルの逸話や、さらにカールセーガンの元奥さんの科学者の話などが延々続き、「間違った本をダウンロードしたのかも」と思いながら聴き続けていたら、半分くらい過ぎたところでやっと水平伝播の話になった。100ページ以上読まないと主人公が出てこないアンナカレーニナのような本である。 抗生物質耐性菌の研究で世界の先駆けとなった日本の科学者も登場。次々に耐性がつくのは、ここのバクテリアが進化してそうなるので
Photo by Quino Al (以下、4/21のtweetのまとめ) 日本でも無いと大騒ぎのマスクだが、もちろん世界でも無い。そして修羅の国もびっくりな争奪戦が世界のあちこちで繰り広げられている。 ドイツはスイスが輸入したマスクの出荷をブロック、一方でドイツに輸送中のマスクはタイの空港で飛行機から飛行機への積み替え中にアメリカが横取り。 アメリカはさらに国内でも、国・州・病院が相互に争っている。アメリカだけで世界の感染者の 1/3〜1/4 がいる状態でそんなことしてる場合ではないのだが、「医療機器、PPEの確保は州が自分でやれ」と大統領が公言していることもあり、国に横取りされるのを恐れた州や病院はマスク等を秘密裏に取り寄せようと画策している。 ■マスク争奪戦の例 マサチューセッツ州は、3月だけで300万枚のマスクが国に奪取され、アメフトチームPatriotsのプライベートジェットを直
WHOの中国調査団 チームリードのDr. Bruce Aylwardの2時間に渡る独自記者会見。2月25日とずいぶん前のものだが、どれだけコロナが恐ろしい病気か今見ても意味があると思うので以下大事なところを抜き出して列記。この調査団によって書かれたWHO-China Joint Mission Reportも公開されている。記者会見もレポートも3月5日のコロナウィルス 怖いからもリンクしたが、多分2時間見るのはパラノイアの私くらいでしょう。 ちなみに私はこの会見を見て、コロナに対する恐怖が著しく増大し、AmazonでPPE(医療用手袋・防護服・ゴーグル)をオーダーしてしまったのだが、よく考えたら基本どこにもいかないから必要ないので、地元の病院に寄付。「なんで世界中の人がトイレットペーパー買い占めに走るのか」という疑問が世間に渦巻いているが、たぶんこれは「やばい、でも自分でできることがない」
Photo by Bryan Turner on Unsplash 「どちらも陰性です」 そう言われた瞬間に俺の世界は終わった。「目の前が暗くなる」というのは「目玉が飛び出す」と同じようなただの比喩だと思っていたが本当に真っ暗になるんだな。テストをした看護師の「大丈夫ですか」という声が遠くから聞こえてきて我にかえったがきっと俺の顔はまさに血の気がひいた状態だったのだろう。1年以上外でしかトレーニングしてこなかった俺は日に焼けて人種不明な状態なのだがあの顔色から血の気が引くと何色になるのだろうかなどと無意味なことを考えつつなんとか「大丈夫です」と言って立ち上がり「感染・抗体検査所」と看板が出た小さなクリニックを出るとあてもなく歩き始めた。 国体の水泳選手だった親父の方針で物心がつく頃から水泳をしてきた俺がついにオリンピック強化チームに入ることができたのが2年前。ウィークデイも週末も夏休みも正
Photo by Clay Banks on Unsplash (以下フィクションです。) 「千葉でサーフィンしてたら波に巻かれちゃってさ」 タイキが頬の擦り傷を指差しながら顔をしかめて言った。 「擦り傷って痛いよねー」 リコが携帯をチラチラと見ながら笑った。 ゼミ仲間で集まるのは久しぶりだ。 居酒屋のこじんまりした部屋では、不釣り合いに大きな空気清浄機がゴォーと音を立てている。最近の居酒屋はどこもみんなこういうカラオケボックス風の個室が並ぶ作りだ。 個室のドアが開いて、フード付きの全身ツナギに透明なプラスチックのフェイスシールドをしたウェイターの姿が見えた。ずいぶん前に頼んだドリンクがやっときたようだ。ウェイターは、ビニールの手袋をした手でテーブルの隅においてあったいくつかの携帯を押しやると、グラスが乗ったトレーをおき、さっと身を引いてすばやくドアを閉じた。 ウェイターはタイキやリコのよ
私はとんでもなく臆病者で、常に最悪のケースを考えている。 例えば、ホテルに泊まる時は必ず非常口を確認する。ドアまで行ってみるだけではなく、その非常口の外側がどうなっているのかも実際に入って確認する。「非常口を開けたら非常階段」と思っている方も多いと思うが、ほとんどの場合、備品置き場の小部屋があってシーツやらタオルやらが積まれていたりする。そしてそこにもう1つドアがあって、その先に非常階段がある。何でそんなところまで確認するかというと、「火事の時はあっという間に煙が充満して、床に近いところしか見えなくなる」、そして「過去の火災の動画などを見るに、火元に近い場合に逃げる時間は最大1分程度しかない」と想定しているからである。(もちろん、ちゃんとした耐火設計だったらそんなことはないと思うが、耐火設計の度合いを試すために火をつけてみるわけにもいかない。) 先日も、いつもの通り日本のとあるホテルで非常
風邪をひくと2ヶ月治らない渡辺です。風邪といっても咳が出るのとだるいだけで熱が出るわけでもなく、咳は薬で止められるんですが、今回は日本から帰国後また咳がひどくなって3日間ほど家庭内隔離してました(前後の状況から全く意味はないけれどなんとなく。)でも明日がちょうど2ヶ月目なのでそろそろ完治するはず。皆さんにおかれましてはお元気ですか。 ++++ さて、そんな風邪とは全く異なるCOvid 19、コロナウィルスに対して、アメリカは異常な厳戒ぶりである。 その施策はたとえば: 武漢やダイヤモンドプリンセスからの国内引き上げには旅客機ではなく貨物機を利用 最初の武漢からの引き上げでは、一旦他の州から隔絶されたアラスカ州アンカレッジに着陸して感染者はそこで隔離・入院、さらに軍用基地に着陸し、飛行機格納庫を利用した隔離施設に収容 ダイヤモンドプリンセスからの引き上げは、カリフォルニアとテキサスの病院併設
Fabian Blank 最近しみじみ思うのが「物価が上がっていく場所で生きていくにはリスクをとった運用をして資産形成しないとならない」ということ。 物価が普通に上昇するシリコンバレーでは、デフレ国日本の感覚からすると安全な「家は賃貸・余剰資産は銀行貯金」を実行すると実際の資産価値は下がっていく一方だ。 データで見ると、2010年から2019年にかけて、サンフランシスコの平均インフレ率は2.63%、日本は0.2%。2000年に100万円をタンス貯金すると、2019年には実際の価値は日本では97万円、SFでは60万円相当になる(為替無視)。毎年2-3%というちょっとの差が19年積もるとこうなる。 賃貸の方が所有よりリスクの高いシリコンバレー・ベイエリア 特に当地で価格上昇が激しいのは住宅なのだが、サンフランシスコでは2000-2019年にかけて毎年6.1%ずつ上昇し、3倍になった。 (余談な
Jeremy Bishop 世界のダイヤモンド市場の80%を寡占するデビアス社が昨年開始した人造ダイヤモンド製造販売のLightboxが最近あちこちのポッドキャストで宣伝しているので調べてみた こんな感じで、ネックレス、指輪、ブレスレットなどにセッティングした形で売っていて、一般的な透明以外にブルーとピンクがある。 そして、お値段は1カラット当たり800ドルという明快な値付け。写真のネックレスはシルバーのネックレス代が100ドル、1カラットのダイヤが800ドル、あわせて900ドル。そして、0.5カラット400ドル、0.25カラット200ドル、と重量比例の明朗会計である。 4Cと言われるダイヤのグレードは公表していないが、ダイヤモンド鑑別機関GIAによれば、カラーはG、クラリティはVVS2、カットはエクセレントと、総合してかなりグレードの高いダイヤ(らしい。よく知らないけど)。 同じグレード
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