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災害への備え
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金メダルの獲得数ランキングで、日本が米国、中国に次ぐ3位という快挙を成し遂げたパリ五輪が、ついに閉幕した。さまざまな話題があがった今回のオリンピックだが、なかでも射撃の選手はSNSで大きな反響を呼んだ。 The Olympic #shootingsport stars we didn’t know we needed. ???????? Kim Yeji ???? Yusuf Dikeç ???????? pic.twitter.com/gfkyGjFg4I — The Olympic Games (@Olympics) August 1, 2024 トルコ代表のユスフ・ディケッチ選手は混合エアピストルで、装備が耳栓のみというラフな姿で銀メダルに輝き、「無課金おじさん」としてバイラルした。 そして、イーロン・マスクがXで言及したことで同じくらい話題となったのが、射撃女子10メートルエアピス
最大で体長30メートルにもなるクジラは、人間のようにおならやくしゃみをするのでしょうか? もしするのならば、それはどれほどの迫力になるのでしょうか? 専門家が答えます。 こんな質問がくるのを、首を長くして待っていました! 「クジラはおならをするのか?」──その答えは「イエス」です。クジラもおならをします。世界最大の生き物のシロナガスクジラ(成獣の体長は最大で約30メートルにもなる)がおならをしたとき、いったいどれだけ大きな泡が出るか、想像できるでしょうか? 私は直接見たことはありませんが、ザトウクジラのおならを見たという一部のラッキーな科学者を知っています。彼らの話では、それはクジラの尾ひれ近くの部分の下から、泡がぶくぶくと海面に上がってきたように見えるといいます。そこがクジラのおしり、つまりおならを出す穴があるところです。 クジラがおならをしている様子(音は効果音) クジラは私たちヒトと
アニメ『機動戦士ガンダム』は日本国内外で根強い人気を誇り、いくつものシリーズを発表している。同作中に登場するロボットの模型「ガンプラ」は、日本人にとって馴染み深いものだが、最近ではヨーロッパでもガンプラ作りを楽しむファンが増えているという。仏紙「ル・モンド」が報じた。 リラックスした空気のなか、来場者が楽しむのは… 7月、パルク・デ・ゼクスポジションで開催されたジャパン・エクスポを訪れたセザールは、特別な平穏を感じていた。ピンセットを手にしたこのダンケルク人は、プラスチックの房から50以上のカラフルなパーツを切り離している。 これが組み立てられると、SFアニメ『ガンダム』の「メカ」(操縦可能な巨大戦闘ロボット)が現れる。ガンダムの世界は、ここでのリラックスした雰囲気とは正反対だ。 この作業に、彼は40分あまりを費やす。「ガンプラ」初心者であるこの50代のマンガファンは、「非常に禅を感じる」
本格的な「都市鉱山」 英国の硬貨を鋳造する英国王立造幣局(ロイヤルミント)が、廃棄された携帯電話や電化製品の回路基板から、金を抽出する新工場の稼働を開始した。 英メディア「BBC」などによると、ウェールズに新しく建てられた工場は、金を取り出す際に有毒な化学物質や膨大なエネルギーを必要としない最新鋭のもので、年間4000トンの電子廃棄物から最大450キログラムの金が生成できる見込みだという。これは現在の価格では、約50億円に相当する。 英国の通貨のコインに金は使われていないが、取り出した金はジュエリーや記念硬貨の製造に利用される予定だ。また、金だけでなく、アルミニウム、銅、錫なども取り出し、ほかの企業に原料として販売する計画もある。 世界2位のポテンシャル 米メディア「ファストカンパニー」によると、現在、世界中の金の7%が電子廃棄物に含まれている。 英国は特に電子廃棄物が多い。国連によると、
イノベーションの源泉として注目を集めた「デザイン思考」。ところがここ数年、人工知能の発達などで、あえて人間がデザインをおこなうことの意義が問われている。デザイン思考の牙城、スタンフォード大学デザインスクール(d.school)の2人のディレクターが、その問いに正面から向き合う新著を出版した。 デザインが持つ「世界をよりよい場所に変える力」とは何なのか。米メディア「ファストカンパニー」が2人に聞いた。 「視覚的にも物理的にも化学的にもめちゃくちゃな環境において、建築家や工業デザイナー、プランナーが人類のためにできる最もシンプルで最もすばらしい仕事は、いっさいの仕事をやめることだ」。デザイナーで教育者のヴィクター・パパネックは、1971年の著書『生きのびるためのデザイン』のなかでそう語った。 それから50年たったいま、パパネックの言葉には納得できる。AIの台頭、不安定な民主主義、私たちを脅かす
この“CopenPay scheme”とは、どういう意味でしょうか? “CopenPay scheme”の意味 答えは「コペンペイ・プログラム」。 ですから、上の文は以下のような訳になります。 「コペンペイ・プログラムは観光客が自らの行動にもう少し責任を持ち、デンマークの首都であるコペンハーゲンを旅行中、環境に及ぶ影響について考えてもらうことを促すために考案された」 “CopenPay scheme”は英語の説明では“a new initiative transforming green actions into currency for cultural experiences. It is Copenhagen’s ambition to inspire visitors to make conscious green choices and help bridge the large
ChatGPTが、願望実現に効果のある「マニフェステーション」(引き寄せの法則)にも活用されている。 マニフェステーションとは「自分の思考や意図を、自分の願望に集中させることで、叶えることができる」という信念で、それ自体は決して新しいものではないが、パンデミック中にソーシャルメディアでトレンドになり、若い世代にも広まっている。 その実践とともにコンテンツとしても人気があり、そのテクニックを紹介する動画も多数ある。 そんななかで、このマニフェステーション関連のコンテンツの投稿者の間で、「従来のマニフェステーションの実践方法を強化するためにChatGPTがどのように役立ったか」の共有が目立つようになっていると、米メディア「ビジネス・インサイダー」が報じている。 その実践方法には、ビジュアライゼーション(視覚化)、ビジョンボード、アファメーション(肯定的な自己暗示)、ネガティブな思考を再配線する
【今回のお悩み】 「パートナーが重くて息苦しくなってしまいます」 何をするにも一緒にしたがる、「過保護」ともいえるほど世話を焼いてくるパートナー。悪気があるわけではないのはわかっていても、次第にその存在を鬱陶しいと感じるようになってしまったら、どうしたらいいのでしょう。 哲学者の岸見一郎先生に聞いてみました。 フランソワーズ・サガンの『ブラームスはお好き』の主人公は、ポールという室内装飾家の女性ですが、弁護士の助手をしているシモンという若い男性に心惹かれていきます。ポールは「十二時に電話するわね」と言い残して、まだ半分眠っているシモンを置いて出かけます。ポールが電話をすると、シモンはすぐに電話に出ました。 「起きてた?」 「十一時から。今、一時だよ。電話局に、この電話が故障してないか訊いちゃったよ」 連絡がなければ心配になるのはわかります。しかし、相手のスマートフォンに電話ができなかった時
窃盗罪で服役していた筆者は、ひょんなことから報道記者を志すことに。塀の中から大学のジャーナリズム学を受講し、最終的に米紙「ニューヨーク・タイムズ」の記者として認められるまでを綴った、一度人生を捨てた男の復活劇。 酒とコカインに溺れて まさか本物の記者になれるとは思ってもみなかった。初めて受講したジャーナリズムの授業で、私以外の生徒たちは地域社会の現場へ取材に出ることができたが、私の選択肢は限られていた。囚人である私が取材できたのは、他の受刑者と看守だけだった。 2010年、当時28歳の私はアルコール依存症で、コカインの常用歴があり、ウィスコンシン州の郡刑務所で1年の刑に服していた。とあるバーに押し入って酒瓶を持ち出し、侵入窃盗罪で有罪判決を受けたのだ。 それは重罪であり、しかるべきタイミングだった。自動車事故、失業、飲酒に絡む逮捕を重ねた人生の成れの果てだ。判決を下した判事から、「人生の無
92年のセビリア万国博覧会時に建設された施設に、古代の冷却技術を導入 Photo: @cartujaqanat / X 古代ペルシアの冷却技術 スペイン南部の街セビージャでは、夏には40度を超えるような暑い日々が続く。そんな同市には、エアコンを使わずに室温を10度近くも下げられているエリアがあると、米メディア「ブルームバーグ・グリーン」は報じる。 市の中心部から2キロほどのところにある「カルトゥーヤ・カナート」という場所だ。サッカー場2つ分の広さの敷地に、円形劇場、講堂、緑地、遊歩道、ベンチが設けられ、あちこちに日陰ができている。ここでは太陽光発電を使って、空気と水を循環させることで気温を下げているという。 地区全体に日光を遮り、熱をためこまないようにするさまざまな技術が導入されているが、特に注目すべきは、古代ペルシアの技術が応用されていることだ。3000年前、ペルシア人は地下20メートル
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年8月11日(日)の「CNN」に次の一文がありました。 Ukrainian President Volodymyr Zelensky has confirmed Kyiv’s troops are fighting inside Russia, days into the surprise Ukrainian cross-border incursion into Russia’s Kursk region that has become a major embar
補欠から金メダルを獲得 8月4日、パリ五輪の女子自転車ロードレースで、米国に金メダルをもたらしたクリステン・フォークナー選手(31)の経歴が驚異的だ。 米メディア「CNBC」によると、彼女の競技歴はわずか6年で、パリ大会への参加は当初予定されていなかった。7月初旬、女子ロードレースの代表だったテイラー・クニブ選手がトライアスロンに専念するために参加を辞退したことで、補欠だったフォークナーにチャンスが巡ってきた。 それから代表チームに合流した彼女は、8月4日のレース当日、経験豊富な世界のトップ選手と互角に渡り合った。米メディア「NBCニュース」によると、パリ中心部をスタートしてからしばらくすると、フォークナーは先頭グループに食い込んだ。158キロメートルのコースのうち、ラスト3キロ地点でフォークナーは攻撃を仕掛け、集団から抜けてトップに立った。そのまま差を広げたフォークナーは、2位の選手と1
日本政府は海外の生成AI関連企業の誘致に力を入れており、企業側も日本市場を好意的に見ている。だが、著作権侵害に対する政府の無防備な対応によって、国内のクリエイターが大きな被害を受けていると英紙「フィナンシャル・タイムズ」は警鐘を鳴らす。 2年前、生成AI(人工知能)で作られた画像やアニメ動画がSNS上に出回りはじめたとき、イラストレーターの木目百二(もくめももじ)は、「このままだと、日本の創作文化が崩壊してしまう」と絶望した。 「イラストレーターの仕事もなくなってしまうと思いました」と語る木目は、東京在住の21歳だ。イラストレーター、漫画家、ミュージシャンとして活動している。 「私たちに未来はないと感じています」と彼は言う。 同じ頃、メタ(旧フェイスブック)のマーク・ザッカーバーグやOpenAIのサム・アルトマンといったグローバルテック業界の経営者らが続々と東京を訪れ、岸田文雄首相と面会し
2023年5月、那須塩原温泉の日本旅館に、チェックイン時間の30分前に到着した客がいた。彼らは「午後3時まで車のなかでお待ちください」との掲示を見て、「早くきたのに部屋のキーを受け取れない理由を説明しろ」と従業員に詰め寄った。 客はたちまち激昂し、大声を上げた。防犯カメラはその一部始終を捉えていた。最後は旅館の若旦那が出てきて、旅館前の舗道上にひざまずき、深くお辞儀して詫びた。 これは、顧客による嫌がらせ行為の最も極端な例だ。日本では英語風にカスタマーハラスメント、またはそれを省略して「カスハラ」と呼ばれることが多くなっている。 このような迷惑行為はどこの国でも起きているが、とりわけ日本ではサービスに対する期待値が高く(そのぶん期待を裏切られたときの反動も大きい)、「お客さまは神さま」と崇める有名な表現もある。高級小売店の店員は店を出る客をお辞儀して見送り、ウェイター、バリスタ、ホテル従業
1972年、世界一周の旅に出ていたロバートソン一家は、シャチに襲われて船を失い、いかだでの漂流を余儀なくされる。通りすがりの日本の漁船に救助されるまでの38日間、充分な水や食料もないなか、彼らはいかにして生き残ったのか。この壮絶な日々を、一家の長男が振り返る。 シャチの一家の襲撃 波の騒ぐ午前10時の海で、18歳のダグラス・ロバートソンはバン! という破裂音を聞いた。続いてもう一発。さらに一発。 ロバートソン一家の乗る13メートル級の木製スクーナー船「ルセット号」は、大きく傾いていた。「『いったい何が起きたんだ?』と思った。座礁でもしたのかと」。ダグラスは、当時を振り返ってそう語る。 父親を見ると、足首まで海水に浸かっていた。振り返り、肩越しに広大な太平洋を見ると、「そこには3頭のシャチがいた。父親、母親、そのあいだに子供。父シャチの額はぱっくりと割れて、ひどく血を流していたよ」 ダグラス
8月4日、パリでは体操女子段違い平行棒の決勝がおこなわれ、アルジェリア代表のカイリア・ヌムール(17)が金メダルを獲得。体操では初めてのメダルをアフリカにもたらした。 アルジェリアとフランスの二重国籍を持つヌムールは、フランス生まれ、フランス育ちだが、膝の手術からの復帰を認めなかったフランス体操連盟と所属クラブの対立により、代表選手から外され、2023年、父の母国であるアルジェリアにスポーツ国籍を移した。こうした経緯もあり、アルジェリア国民はヌムールの快挙に沸き、現地メディアも大いに盛り上がっている。
イスラエルが招待されなかったことを理由に、米国や英国の駐日大使が長崎の平和祈念式典への不参加を表明した。米紙「ニューヨーク・タイムズ」はこの問題について、米国のエマニュエル大使への独自取材も交え、次のように報じている。 ロシアの侵攻とイスラエルのガザ攻撃 長崎市で8月9日に開かれる平和祈念式典に、米国と英国の駐日大使が欠席すると表明した。イスラエルの駐日大使が招待されていないことが理由だとしている。 この式典には、150以上の国と地域から要人が招待されている。毎年開催されるものだが、2022年以降、ロシアとベラルーシはウクライナへの侵攻を理由にリストから外された。そして今年は、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルも外された。 米国と英国の大使は、ガザ地区のハマスに対する戦争とロシアの行為を同列に並べるべきではないとして、イスラエルを招待しない長崎市長の判断は誤りだと述べている。
国旗もダメ、政治的なメッセージもダメというオリンピックの決まりを自分はわきまえているとアンジェリーナ・ヤンは思っていた。ヤンは自分が留学しているフランスでの五輪に出場する同国人の選手を応援しようとワクワクしていた。 そこで台湾からの留学生であるヤンは、自分では無難だと思うポスターを作った。故郷の島をかたどり、そこに「台湾加油」(がんばれ台湾)という文字を入れた。 ところが、そのポスターを観客席で広げて、バドミントンで中国と対戦する台湾チームを応援しようとすると、すぐさま取り囲まれてしまった。ヤンは言う。 「それでもポスターを持っていると、警備の人が近くに来て無線機で同僚としゃべり続けていました。そのあと、中国人らしき男性が現れて、私の前に立ってポスターが見えないようにしたのです」 そのあと男は、ヤンの手からポスターを奪い取った。 「すごく驚きました。それと同時にすごく悲しくて腹が立ちました
SNSが未成年のメンタルヘルスに及ぼす悪影響が懸念されるなか、米国では校内でのスマートフォンの使用を禁止する学校もある。だがそうした禁止には効果があるのだろうか。ニューヨーク州で禁止措置を導入している高校を、米経済メディア「ブルームバーグ」が取材した。 離脱症状はすぐに表れはじめた。 携帯電話の使用を禁止した、米ニューヨーク州北部にある高校では、女子生徒が実在しないデバイスに絶えず手を伸ばしては、空(くう)をつかんでいた。廊下には、生徒らが鍵を壊してデバイスを取り戻そうとする音が鳴り響いていた。 ニューヨーク市のブロンクス区にある別の高校では、生徒らが抗議行動を画策した。 しかしやがて、そうした症状は消えていき、行動が変わった。 ブロンクスにある高校では、AP試験(高校在学中から大学の単位を取得できるための試験)のスコアが上がり、成績もコロナ禍前の平均に戻ったと校長のモニカ・サミュエルズは
私がベッセル・ヴァン・デア・コーク(81)に取材した18世紀創業のホテル「レッド・ライオン・イン」は、非常に落ち着く場所だった。 米マサチューセッツ州の片田舎で、私はこの頑健な精神科医と数時間にわたり語り合い、明確に自分の考えを持つ人物だと悟った。 ヴァン・デア・コークは気候変動の話題に触れながら、いまだに飛行機を使っているのかと私に問い質し、「あんなもの乗るべきではありません!」と一刀両断した。精神科医のフロイトを「ちょっと自己中心的すぎます」と評し、さらにブレグジットについては「あなたたち英国人はとんでもないことをしました!」と歯に衣着せぬ論調だ。 ヴァン・デア・コークは、これまでも常に闘争的な研究者だった。彼は1980年代にベトナム戦争の帰還兵のPTSD(心的外傷ストレス障害)を初めて調査した研究者のひとりだ。 代表作『身体はトラウマを記録する 脳・心・体のつながりと回復のための手法
米大統領選挙の民主党の副大統領候補として、カマラ・ハリスはミネソタ州のティム・ワルツ知事(60)を指名した。名前をほとんど知られていなかった彼が、約二週間のあいだにメディアやSNSで露出を増やし、副大統領候補に選ばれるに至ったのはなぜなのか。 中西部に影響力あり 副大統領候補選びにおいて重要視されるポイントの一つは、激戦州における影響力だ。 だがハリス陣営は、激戦州ではないミネソタ州知事のワルツを選んだ。ウィスコンシン州やミシガン州などの重要州で、中西部を地盤とするワルツが、白人労働者層や地方の有権者にも影響力を発揮することを期待しているのだろう。「ハリスはやや競争力のある州の出身者を選んだ」と米紙「ワシントン・ポスト」は報じている。
大企業の幹部が続々「週末出勤」 世界で多くの国が週4日勤務への移行を進めているが、逆行する国も現れはじめている。 今年に入り、ギリシャが週6日勤務を可能にすると発表。人口減少と熟練労働者の不足を受けての対策だが、国民の猛反発を招いている。 そして、日本の隣の韓国でも経営幹部たちに週6日勤務を要請する企業が出はじめ、賛否が分かれている。韓国の現行の労働法では労働時間は週52時間まで(標準労働時間は40時間で、時間外労働は12時間)と定められており、週末出勤は原則禁止とされている。 米メディア「クォーツ」によれば、サムスンでは製造販売部門の幹部たちは平日に加え、土日のいずれかに出勤しなければならなくなった。2023年の業績が悪化したことから、「危機感を注入して全力を尽くす必要がある」と、幹部の一人が語ったことが報じられている。 米紙「ニューヨーク・タイムズ」もこの動きに注目している。 同紙によ
オーストラリアでは燃料費の高騰などを理由に、EVの売り上げが伸びている。補助金などの優遇政策もあり、BYDをはじめとした中国産EVの需要は根強い。 しかし、中国産EVが普及するにつれていくつかの問題も浮かび上がっていると海外メディアは報道している──。 BYDはテスラより人気 2022年から2024年にかけて、オーストラリア国内の月間EV販売台数は約1900台から8000台へと大幅に増加した。 普及率そのものはまだEV先進国に比べて少ないものの、屋根上太陽光発電が広く活用されているため、安価なEVが市場に出回れば瞬く間に普及するだろうと予測されている。 事実、燃料代やガソリン車の維持費が高騰し続けるオーストラリアでは、通勤のコストをEVによって節約しようとする人も多い。都心よりも郊外のほうがEVへの需要が高いとオーストラリアのオンラインメディア「ニュース・ドット・コム」は報じている。 こう
『ワーク・シフト』『LIFE SHIFT──100年時代の人生戦略』の著者リンダ・グラットンが、変化の激しい現代のワーク・ライフ・バランスを論じる連載。 「コロナ禍を機に働き方が変わった」といわれ、それをプラスにとらえすぎるあまり、若者世代は仕事や人間関係に練達する機会を充分に与えられていない可能性がある。本当に必要なことは、積極的に取り戻していく必要もあるだろう。 コロナ禍が若者から奪ったもの 私の若い友人2人は、ほとんどが在宅勤務なので、仕事仲間との社交の機会も限られている。23歳前後のかれらは、パンデミック発生時には19歳くらいだった。つまり、大学の授業もオンラインで受講させられ、大学の仲間たちとの対面交流も少なかったのだ。成人期を形成する期間の大部分を、独学や孤独な労働に費やすことになってしまったのである。 誤解しないでほしいのだが、かれらは毎晩寝室に籠りっきりでゲームをしているよ
日本は、経済成長や物質的な利益が最優先ではない 「地球は生きているかもしれない。古代人が見たような、目的と先見の明を持つ意識的な女神としてではなく、木のように生きているのだ」(リチャード・ローヴェロック) 日本で私は、1990年には人口がいまの6倍だった島々へ行き、尾道の美しい古民家が立ち並ぶ地区を訪れた。そうした家々は、修理する気があれば誰でも手に入れることができた。我が友人のサム・ホールデンはまさにそれを実践しており、彼とその友人たちは、無料で手に入れた駅近くの素敵な家で共同生活を試みている。 豊かな世界ではたいてい、家賃を支払い、同時に収益を上げる必要があるため、没個性な都市が生み出される。小売チェーンのデュアン・リードが乱立するマンハッタンや、ファーストフードチェーンのプレタ・マンジェだらけのロンドンがその例だ。 一方で、東京が手の込んだ品々を提供する個性的なブティックやレストラン
英国で移民排斥を主張する極右に扇動された暴動が拡大している。8月3~4日の週末にかけて、反移民を訴える集団が各地で難民申請者の宿泊施設などを襲撃し、150人以上が逮捕された。 暴動のきっかけとなったのは、7月29日に英北西部サウスポートで女児3人が刃物で殺害された事件だ。犯人は「ボートで英国に渡ってきた不法移民」などのデマがSNSで拡散され、反移民感情が煽られた。 デマはどうやって広がったのか? 刺殺事件の容疑者は17歳の少年だ。サウスポートのダンス教室に刃物を持って押し入り、6~9歳の女児3人を殺害した。ほかに8人の子供が切り傷を負い、うち5人は重体に陥った。 英紙「ガーディアン」によれば、事件直後から容疑者に関する虚偽の情報がXで拡散されはじめた。 まず移民やイスラム教徒への嫌悪感をあらわにするアカウントが、「犯人はムスリムとみられる」と投稿。これに極右のインフルエンサーらが飛びついて
日本は、都会で暮らす中国人の憧れ 「大道が行われたとき、公共の精神が天下のすべてを支配した。彼らは才能、徳、能力のある人物を選び、彼らの言葉は誠実であり、育んだものは調和であった」(『礼記』) その昔、日本は好景気に沸く中国並みに活気に満ちていた。物事のテンポが速く、米国へ留学する学生が最も多く、環境汚染がひどく、インフラ建設のために地面をコンクリートで塗り固め、借金に煽られた不動産バブルに沸いていた。 かつて日本人は、未来のギャング、犯罪、巨大都市、悪党たちを想像した。1988年に公開されたアニメ映画『AKIRA』は、汚職とテロに蝕まれた2019年の「ネオ東京」を舞台に、暴走族の少年たちを描いたディストピア作品である。 やがて、バブルは終わりを迎えた。東京が「ネオ東京」と化すことはなく、それどころか、世界で最も物価が安く住みやすい大都市の一つとなった。 バブル時代の日本人は、現在の、いや
楽園の暗い過去 南太平洋の海からテアフポオの海岸に向かって、美しく力強いうねりとともに、波が打ち寄せる。50年前の7月もそうだった。だがそのとき、この小さな集落には、空気中の、目に見えない別の波も押し寄せていた。それはフランスが、本土から遠く離れた共和国の一部である仏領ポリネシアでおこなった核実験で生じた放射能の波だった。 ロニウ・トゥパナ・ポアレウはテアフポオで生まれた。家族が代々住む家はヤシの木とハイビスカスの茂みに囲まれている。現在、テアフポオの村長を務めている彼女は、渦を巻き泡を散らしながらサーフボードに推進力を生み出す理想的な青い波のおかげで、同地が地球の反対側のパリで開催される今年の夏季オリンピックのサーフィン競技の会場に選ばれたことを誇らしげに語る。 だが、観光パンフレットに載っている明るい海の風景の裏には、秘密が隠されていた。機密指定から解除されたフランス軍の資料によると、
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年8月5日(月)の「CNN」に次の一文がありました。 The index has now entered bear market territory, which is defined as a 20% pullback from recent highs.
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