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立ち食いそばの名門が復活! 昨年1月、再開発のため立ち退きを迫られ、最後のごま油1斗缶が無くなったのを潮に閉店した虎ノ門『峠そば』が、7月18日午前7時から場所を茅場町に移して新規オープンした。 午前6時15分過ぎ、地下鉄茅場町駅2番出口の階段を上り地上に出た瞬間、ぷ〜んとごま油の香りが漂ってきた。 駅から徒歩1分足らずの店は、自宅兼用の自社ビルのため、これまで自転車で20分かけて虎ノ門まで出かけていたが、その必要がなくなった。「それでも午前5時15分から準備を始めましたね」と店主の柏木秀之さん(43)。厨房の蕎麦やうどんを茹でる窯も湯が沸騰し始めた。天ぷら鍋にも火が入った。 開店30分前、店の外に人影が見える。一番乗りは、『花王』に勤める吉田樹由(きよし)さん(52)で、千葉県八千代市から午前5時40分の電車に乗ってやって来たという。 「友人に鉄道オタクがいて、彼の勧めで立ち食いそば活動
「あんな気持ち悪い奴、好きなのか?」と言われ…35年前の夏「サザン以来の衝撃」でポップスを変えた「エグい音楽家」 山下達郎や松任谷由実ら、70~80年代の洗練されたサウンドが「シティポップ」として再解釈されて久しい。かたや、NewJeansやaespaをはじめとする韓流アーティストが、安室奈美恵やSMAPに代表される90年代後半~00年代前半のサウンドを当たり前のように取り入れる時代に突入した。 YouTubeやTikTokは音楽のカルチャーギャップの縮小に寄与し、「若いのによく知ってるね」なんて言葉は意味を為さなくなった。 であればなおのこと、過去の音楽のどのニュアンスが今の時代に求められているか、脈の一端を手繰り寄せ、ほどく必要があるだろう。音楽評論家・スージー鈴木の新連載「スージー鈴木のNow And Then」では、日本のポップスの知られざる側面にスポットを当て、今の時代に受け継が
2022年7月8日、安倍晋三元首相が凶弾に倒れてから2年が経った。日本の歴史上に残る大事件にもかかわらず、すでに風化しつつ雰囲気もある中、「安倍晋三元首相銃撃事件」を題材にしたフィクション『暗殺』(幻冬舎、6月20日発売)が発売後から増刷(7月17日時点で8刷16万5000部)を重ねており、話題を呼んでいる。 作者は、戦後史最大のミステリーともいわれる「下山事件」を追い続ける作家・柴田哲孝氏。柴田氏に今作品を書いた動機や安倍晋三元首相銃撃事件への思いについて、インタビューを行なった。 「これは絶対何か裏がある」 安倍晋三元首相が銃撃されたのは、参院選期間中の2022年7月8日11時30分ごろ。奈良県奈良市の近鉄大和西大寺駅北口付近で街頭演説中のことだった。 内閣総理大臣経験者が暗殺されたのは、1936年に起きた「二・二六事件」の高橋是清、斎藤実以来。今回の事件は、日本国内のみならず世界中に
発端となったのは、今年4月に北海道旭川市で起こった女子高生殺人事件だった。 道警は今年6月、殺人容疑で無職の内田梨瑚(りこ)被告(21歳)と19歳の女を逮捕。今月3日には殺人など罪で内田被告を起訴、19歳の女は家庭裁判所へと送致された。 「内田被告らは今年4月、SNS上でのトラブルから道内に住む17歳の女子高生を呼び出し、車に監禁した上で殴る蹴るの暴行。さらに神居古潭の欄干に座らせ、『落ちろ』『死ねや』と脅し、転落させた疑いがもたれています。 破損された状態で見つかった内田被告のスマートフォンには、女子高生が裸で土下座をさせられている様子が残っていたそうです。内田被告は逮捕時の取り調べに対し、『女子高生が橋から落ちたかどうかは知らない。置いてきただけ』と説明し、容疑を否認していました」(地元紙記者)
日本株、ついにきた「生活を一変させるレベル」の革命を起こす「生成AI搭載スマホ」の登場で恩恵を受ける「プロ厳選5銘柄」を実名紹介 今秋、米アップルではAI(人工知能)を搭載した新型スマートフォン(スマホ)「iPhone16」を発売する見込みだ。世界スマホ市場で約2割、国内では約5割のシェアを誇るアップルによる生成AIスマホの発売を皮切りに、スマホ市場に新風が吹き込まれる期待は大きい。 近年、AI技術は目覚ましい進化を遂げており、その恩恵はスマホにも及び始めている。生成AIスマホは、従来のスマホでは実現できなかった高度な機能を搭載することで、ユーザーの利便性や生産性を飛躍的に向上させる可能性を秘めている。メール作成、画像編集、翻訳などのタスクを自動化させることが容易に想像できるほか、生成AIの機能を存分に発揮できる新たなサービスやアプリの開発が進むことで、生活を一変させる可能性も大きく広がろ
党の幹部が「大阪脳」 「私は維新を見限ることにしました」 前回の東京・世田谷区議選でトップ当選を果たした稗島(ひえしま)進氏は都知事選の直前、8年にわたって所属した日本維新の会から離党した。本人がその真意を明かす。 「維新というのは、もとは創設者の橋下徹さんが『地域主権』を掲げてできた政党です。大阪は大阪で、東京は東京で、それぞれの地域で自立して活動をする政党でした。それが近年はすっかり変わってしまった。 結局、維新は大阪中心の政党で、それ以外の地域は大阪維新の植民地のような扱いになったのです。東京維新の柳ヶ瀬裕文代表や音喜多駿幹事長も党の幹部になったので、大阪の党本部にしょっちゅう行くようになる。そうなると、大阪での維新の強さを改めて実感し、『大阪脳』になって帰ってくる。つまり、維新にとって大阪こそが一番で、大阪のための政党という意識が強くなってしまったのです」 日本維新の会の党勢が急激
【全国紙とテレビが報じなかった話】ロート製薬が製造した「幹細胞」で「両目の視力が一時なくなる」副作用…厚労省はなぜ動かないのか 1回の投与で200〜300万円の高額治療 日本が世界でもトップクラスの医療水準を誇るとされる再生医療の業界内で、最近、ある記事が波紋を呼んでいる。 6月1日に共同通信が配信した「再生医療後に一時視力障害 ロート製造細胞、注意喚起」と題した記事がそれだ。自由診療の再生医療の一つである幹細胞治療で、製薬大手のロート製薬(大阪市)が製造した細胞を投与された3人の患者に一時的な視覚障害が発生し、同社が関係医療機関に注意喚起をしたことがわかった、という内容だった。 幹細胞治療とは何か。簡単に説明すると、患者の脂肪などから幹細胞を取り出し、数週間かけて培養した上で、患者に局所注射や静脈点滴で注入する治療法だ。傷ついた臓器など身体中の部位の修復や、老化による壊れやすくなった毛細
大麻草の写真があしらわれた怪しげなチラシの発行元 〈一日1滴〜2滴で活力がよみがえります〉 〈みるみる元気になり心身が充実〉 大麻草の写真が大きく印刷されたチラシには、「カンナビエナジーF」なる怪しげなオイルの効能が謳われている。 発行元を見ると、「藤川選挙戦略研究所」とある。所長を務めるのは藤川晋之助氏(70歳)。永田町で知らぬ者はいない伝説の選挙プランナーだ。
誰からも気づかれず、確実に目当ての女性を盗撮できる恐ろしい場所がある。そこでは知らぬ間に性犯罪が起こっている。なぜ、ここに盗撮魔が集まるのか。現地取材で恐るべき事実が浮かび上がった。 「背後に注意してください!」 日本が「盗撮大国」であることをご存知だろうか。 警察庁の発表によると、一昨年の検挙件数は5737件で過去最多。この10年で、約2倍に増加したという。 筆者は一般社団法人「全国盗撮犯罪防止ネットワーク」の理事として、数々の盗撮事件に関わってきたが、盗撮犯たちの間で「聖地」として崇められている場所がある。それが、千葉県の西船橋駅だ。 一日あたりの利用者数が県内最多の西船橋駅は、総武線、武蔵野線、京葉線、東西線、それに東葉高速線の5路線が通る巨大ターミナル駅だ。地元紙によると、船橋署の管轄内で発生する盗撮事件の半数が、この駅で起きているという。 平日の午後7時ごろに取材に訪れると、西船
1925 年に登場し、瞬く間に時代の寵児となったラジオ。そのラジオ放送に携わった人々は、ラジオの成長と軌を一にするかのように拡大した「戦争」をどう捉え、どう報じたのか、あるいは報じなかったのか。また、どう自らを鼓舞し、あるいは納得させてきたのか。そして敗戦後はどう変わり、あるいは変わらなかったのか――。 記者・ディレクター・アナウンサー…といった「放送人」たちが遺した証言と記録、NHKにある稀少な音源・資料などを渉猟し、丁寧にたどり、検証しながら、自省と内省の視点を欠くことなく多面的に「戦争とラジオ」の関係を追ったのがノンフィクション『ラジオと戦争 放送人たちの「報国」』だ。本作は7月18日に最終選考会が行われる第46回講談社本田靖春ノンフィクション賞の最終候補作となった。著者・大森淳郎氏によるスペシャルコメントをお届けする。 「全身全霊をかけて戦争協力に邁進した」 ラジオ放送が日本で始ま
新たな火山島の出現は、島を知り地球を知る研究材料の宝庫。できたての島でなくては見ることのできない事象や、そこから伝わってくる地球のダイナミズムがあります。そして、地球に生まれた島は、どのような生涯をたどるのか、新たな疑問や期待も感じさせられます。 今まさに活動中の西之島をはじめ、多くの島の上陸調査も行ってきた著者が、国内外の特徴的な島について噴火や成長の過程での地質現象を詳しく解説した書籍『島はどうしてできるのか』が、大きな注目を集めています。 ここでは、実際に現場を見てきた著者ならではの、体験や研究結果をご紹介していきましょう。今回は、2016年に行われた西之島上陸調査のようすをお伝えいたします。噴火後の原初生態系に戻ったと思われる島の上陸には、島へのアプローチにまつわる、じつにさまざまな留意点がありました。 ※この記事は、『島はどうしてできるのか』の内容を再構成・再編集してお届けします
意識とはなにか。なぜに、数千年もの長きにわたり、哲学者や科学者の間で喧々諤々の議論が繰り広げられているのか。なぜに、現代科学の最後のフロンティアと評されるのか。 同業の神経科学者の間にも、「意識は定義すらされていない」との誤解が蔓延する嘆かわしい現状があるが、意識は紛れもなく定義されている。わかっていないのは、その意識がなぜに脳に宿るかである。 そこで、この場を借りて、哲学者トマス・ネーゲルによる意識の定義“Something that it is like to be”を皮切りに、意識とその深淵なる謎について、これまでわたしが培ってきたものすべてを出し切って説明したい。 本文を読解する短い時間のなかで“悟り(意識の定義の理解とその謎の実感)”を開くことができるか、ぜひ挑戦してみてほしい。先人たちによる幾多の入門書がその指南に失敗してきたなか、大多数の人を導くことができたなら、著者冥利に尽
世界一の雪質とも称されるスキー場に外国人観光客が殺到する北海道・ニセコエリア。スノーシーズンになると、JAPOW(Japan+Powder+Snow)を求めて、海外から大勢のスキーヤーが集まる。 富裕層をターゲットにした外資系超高級ホテルの建設ラッシュ、地価や物価の高騰で「ニセコバブル」とも呼ばれる。 「ニセコが外国人に乗っ取られる」と否定的な声も一部あるが、実態はどうなのだろうか。 前編記事『セコすぎる「緑茶おかわり500円、生うに丼2万円」…《北海道ニセコバブル》地元住民が嘆く「日本人など眼中なし」の実情』に続き、ニセコに続々と誕生している外資系超高級ホテルの実態について、述べていく。 日本人観光客「期待外れだった」 ニセコ・ひらふエリアでは2020年1月に5つ星ホテル「パークハイアット ニセコHANAZONO」(香港資本)が東京、京都に続いて開業。2020年12月にも日本国内初の「東
これまで「GAFA+M」によって占められていた世界の時価総額トップ企業群に、エヌビディアが加わった。これらの活動を支えるのは、高度の知識だ。トップ企業群のうち2社だけで、時価総額が東証プライム全社とほぼ同じになる。 エヌビディアの時価総額が世界首位に 6月18日、アメリカ半導体大手エヌビディアの時価総額が、一時、世界首位となった。 これまで「GAFA+M」(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)と呼んでいた世界トップ企業群のメンバーに、変化が生じていることを示すものだ。 エヌビディアが行なっているのは、半導体・GPUの設計だ。この半導体は、もともとは画像処理のためのもので、3Dゲームをなめらかに動かすためのものだった。ところが、この半導体が、生成AIの学習や動作を飛躍的に高めることが分かった。そして、ここ数年の生成AIの利用の広がりによって、急速に需要が増加したのだ
根性論を押しつける、相手を見下す、責任をなすりつける、足を引っ張る、人によって態度を変える、自己保身しか頭にない……どの職場にも必ずいるかれらはいったい何を考えているのか。発売たちまち6刷が決まった話題書『職場を腐らせる人たち』では、ベストセラー著者が豊富な臨床例から明かす。 渦巻く不満と怒り 誰もが不満と怒りを募らせているのが現在の日本社会である。なかには、強い被害者意識を抱いている人も少なくないが、その背景には、わが国が「貧乏国」になったことがあるように見える。実際、バブル崩壊から約30年間ほぼゼロ成長が続いた結果、中間層の所得が大幅に落ち込んでいる。 中間層の定義はさまざまだが、日本の全世帯の所得分布の真ん中である中央値の前後、全体の約6割から7割にあたる層を所得中間層とした場合、「2022年7月に内閣府が発表したデータでは、1994年に505万円だった中央値が2019年には374万
自動制御機器、計測機器、情報機器などの開発および販売を手掛ける、株式会社キーエンス。圧倒的な生産性で知られており、2022年度には、10%を超えれば優良企業だとされる営業利益率で驚異の54.1%という数値を叩き出した。また、数年前から販売を始めたデータ分析ソフトウェア「KI」の導入企業数は数百社にも上り、その勢いは留まるところを知らない。 ビジネスの最前線を走る同社は、社内外に何重にもそびえる壁をどのように乗り越え、あるいは壊して進んでいくのか? 「データサイエンティスト・オブ・ザ・イヤー」の初代受賞者である著者が、実際に変革を進めるキーパーソンたちに話を聞くことでその謎を明らかにする一冊『データドリブン・カンパニーへの道』(河本 薫著)より、一部抜粋してお届けする。 『データドリブン・カンパニーへの道』連載第1回 キーエンス:自社で磨き上げたプロセスを日本中へ 株式会社キーエンスは、自動
「ジリ・パターン」とはなんだろう 平面充填(じゅうてん)を理解するにあたり、この連載の以前の記事〈まずは、長方形でやってみるとよくわかる…じつに、単純極まりない形が「美しく、複雑なパターン」に一変する「驚愕の手法」〉で紹介した「テセレーション」に加えて、もう一つ、どうしても知っておいていただきたい予備知識があります。 イスラム社会でよく見かける、「ひもがいろいろな形をとりながらずっとつながる模様」です。 このような模様を英語で「ジリ・パターン(girih pattern)」といいますが、イスラム圏の微妙な発音で「ギリ」とも聞こえるため、統一的な日本語はありません。『ペンローズの幾何学』ではジリ・パターンとしています。 このようにラインがずっと続く模様は、さまざまな時代のいろいろな文化で見られます。おそらく権力者などの血統がずっと続く(続いてほしい)ことを象徴する意味合いも含まれているものと
いま日本はどんな国なのか、私たちはどんな時代を生きているのか。 日本という国や日本人の謎や難題に迫る新書『日本の死角』が8刷とヒット中、普段本を読まない人も「意外と知らなかった日本の論点・視点」を知るべく、読みはじめている。 ここでは、「家族はコスパが悪すぎる?結婚しない若者たち、結婚教の信者たち」という文章の一部を掲載する。 若者が結婚しにくい理由 厚生労働省が公表した2022年の人口動態統計の速報値によれば、外国人と海外で生まれた日本人の子どもを含む出生数は79万9728人だった。国内生まれの日本人の出生数はさらに少なく、統計のある1899年以降、初めて80万人を割り込むことが確実になったという(朝日新聞2023年2月28日付など)。 筆者はこれまで、「日本の少子化の要因は、結婚した夫婦が子どもを多く産まなくなっていることにあるのではなく、結婚しない人の割合が増加したことにある」と強調
幹部たちの続投 蓮舫氏惨敗の責任は、結局誰も取らないのだろうか。 立憲民主党の長妻昭都連会長は7月11日、政調会長として実施した記者会見で、自身の進退について「次の総選挙で都連の候補者全員を当選させる使命が私にある。その使命を果たすべく努力していく」と続投の意思を示した。 また都連幹事長である手塚仁雄衆院議員についても、「続投、(都知事選の結果についての)いろんな論点がある中で、それをきちんと分析した中で、腹に落とし込んで次に備えて欲しい」と述べた。 しかし、今回の都知事選における蓮舫氏3位惨敗の影響はすさまじく、特に手塚氏は蓮舫陣営において中心的な役割を担っていただけに、立憲内からも責任を問う声が上がっている。 なぜ、会長も幹事長も続投することとなったのか。 立憲都連関係者は次のように内情を明かす。 「手塚氏は長妻会長のもとで、衆院選における都内選挙区での共産党との候補者調整をこれまで一
40代以上はなぜ「石丸伸二」を「理解できない、大嫌い」なのか?若者不在の「オールドメディア」と化した「ネットとX」の限界 誰も予想できなかった「異変」 かつてない数の候補者が乱立し、また各候補者の政見放送が社会に波紋を呼ぶなど、混乱のなかで投開票日を迎えた東京都知事選。結果はご存じのとおり、開票時間になると同時に小池百合子氏の当選確実が報じられる、いわゆる「ゼロ打ち」の圧勝劇となった。 見逃せないのは2位以下の波乱だ。当初は2位を独走しながら小池氏を猛追、あわよくば小池都政を終焉させるのではないかと支持者たちが盛り上がっていた蓮舫氏が、広島県安芸高田元市長の石丸伸二氏に追い抜かれ、まさかの3位落選となった。 メディアでは「蓮舫氏の大惨敗」「共産と組んだことで票離れを招いた」などと報じられているが、氏の支持はもとより立憲と共産の岩盤支持層頼みでそこまで上振れも下振れもしていない。これは端的に
ある日、小学生の娘が突然「東大を受験したい」と言ってきたら……? 本作『たちつて東大』は、漫画家・斎藤かよこさんが、娘の中学受験から大学受験までをサポートしてきた、自身の経験をもとにしたエッセイ漫画だ。 昨今、地方と首都圏の教育・受験格差はますます拡大している。 東京大学が発行した『大学案内2024』によれば、令和5年度に一般選抜で入学した東大生2997人のうち、東京出身者は1008人、関東出身者は1725人に及び、全体の約57%を占める。2009年度以前は、関東出身者は50%未満だったが、2010年度以降からは過半数を占める状況が続いている。 新潟県在住だった斎藤さん親子は、東大受験のため首都圏に住まいを移し、私立中学の受験に臨むことになる。 地方出身者が東大を目指す―――。その苦労の実情を語ってもらった。 前編記事『「“お公立”からいらっしゃったのね」「まるで“札束で殴り合う”ような日
国立社会保障・人口問題研究所が最新の将来推計人口を発表し、大きな話題になった。50年後の2070年には総人口が約8700万人、100年後の2120年には5000万人を割るという。 ただ、多くの人が「人口減少日本で何が起こるのか」を本当の意味では理解していない。そして、どう変わればいいのか、明確な答えを持っていない。 ベストセラー『未来の年表 業界大変化』は、製造・金融・自動車・物流・医療などの各業界で起きることを可視化し、人口減少を克服するための方策を明確に示した1冊だ。 ※本記事は河合雅司『未来の年表 業界大変化』から抜粋・編集したものです。 「信用力」を支えるIT技術が全然足りない 既存のビジネススタイルからデジタルを活用したビジネススタイルに大転換中の金融業界だが、少子高齢化が「大きな壁」となって立ちはだかりそうである。 金融機関の最大の資産は「信用力」である。しかしながら、金融各社
悪い印象を与えようとしている 東京都知事選挙で、大方の予想を覆して2位と大健闘した石丸伸二氏(41歳)。その大躍進を称える声の一方で、7日の開票速報番組での受け答えや冷笑的な態度には批判が相次いでいる。 フジテレビの「Mr.サンデー“七夕決戦”都知事選SP」では、元乃木坂46の山崎怜奈に対し、「前提のくだりがまったく正しくない」とバッサリ。山崎は出演後、SNSに「あー怖かった」などと投稿した。 11日にはテレビ朝日の「グッド!モーニング」に出演し、「女、子どもに容赦をするっていうのは優しさじゃないと思っているから」などと持論を展開。これに対しても「耳を疑う」「完全に見下してる」といった批判的な声が相次いでいる。 こうした石丸氏のメディア対応に批判が殺到している現状についてどう思うか。また、素顔の石丸氏はどんな人物なのか。広島県安芸高田市で農業に従事している父親の守さんの素直な思いを紹介する
冷笑的な態度に批判が相次ぐ 現職の小池百合子氏が3選を果たした東京都知事選挙で、大方の予想を覆して2位と大健闘した石丸伸二氏(41歳)。165万8363票を獲得して次点となった大躍進を称える声の一方で、7日の開票速報番組での受け答えや冷笑的な態度には、批判が相次いでいる。 フジテレビの「Mr.サンデー“七夕決戦”都知事選SP」では、元乃木坂46の山崎怜奈が石丸氏の掲げた公約に国政レベルのものがあったと指摘した上で、石丸氏がこの先やりたい政治は「国政レベルなのか、都政レベルなのか」と質問した。 これは国政進出も噂されている石丸氏に対する鋭い質問だったが、石丸氏は苦笑しながら「前提のくだりがまったく正しくない。(小池氏の)ゼロ公約と私が今回掲げた政策。全然、次元が違う」とバッサリ。山崎は「不勉強ですみません」などと食い下がったが、石丸氏は「見方が違うんじゃないでしょうか」と一蹴。山崎は出演後、
※本記事は『帰ってきた あぶない刑事』の内容を含みます。ネタバレを気にされる方は鑑賞後にお読みください。 現在公開中の映画『帰ってきた あぶない刑事』が観客動員数112万人、興行収入15.3億円を突破したそうである(7月8日時点)。 シリーズ『あぶない刑事』がスタートしたのは1986年のこと。日本テレビのドラマとしてスタートすると翌年にはシリーズの第二作『もっとあぶない刑事』が放送され、その後もコンスタントにドラマや劇場版映画が制作されてきて、今作で劇場映画としては8本目となる。 シリーズがスタートした頃のことを覚えているが、主演のバディ、タカこと鷹山敏樹(舘ひろし)とユージこと大下勇次(柴田恭兵)は、劇中歌を歌い、『ザ・ベストテン』や『歌のトップテン』などのランキング形式の歌番組に登場したりと、アイドル的な人気もあったように思う。 当時の中高生男子にも人気があり、筆者の地元では、『あぶ刑
いま日本はどんな国なのか、私たちはどんな時代を生きているのか。 日本という国や日本人の謎や難題に迫る新書『日本の死角』が8刷とヒット中、普段本を読まない人も「意外と知らなかった日本の論点・視点」を知るべく、読みはじめている。 全体主義が浸透した学校の罪と罰 学校は「教育」「学校らしさ」「生徒らしさ」という膜に包まれた不思議な世界だ。その膜の中では、外の世界では別の意味をもつことが、すべて「教育」という色で染められてしまう。そして、外の世界のまっとうなルールが働かなくなる。 こういったことは、学校以外の集団でも起こる。 たとえば、宗教教団は「宗教」の膜で包まれた別の世界になっていることが多い。オウム真理教教団(1995年に地下鉄サリン事件を起こした)では、教祖が気にくわない人物を殺すように命令していたが、それは被害者の「魂を高いところに引き上げる慈悲の行い(ポア)」という意味になった。また教
数々の名番組や人気番組を制作し、NHKきっての名プロデューサーと呼ばれながら、2年前に突然退職してメディア界を驚かせた村松秀さん。前編記事『名プロデューサーはなぜ「NHK」を去ったのか…本人が初めて明かす「真意」』ではNHKを辞めるまでについて紹介したが、村松さんはいま長く活躍したテレビの世界を離れて飛び込んだ大学という場で、若い人材を育てつつ、「公共のために」という志のもとに、多方面で独自のプロジェクトに挑戦している。 NHKでの番組制作で学んだことが、今、テレビの枠を超えた広い世界でも、人々の心を動かす活動の土台になっているという。50代にして転身した村松さんの、あの“カリスマ”に影響されたという人生哲学とはーー。 自分が社会のためにできることとは? 「なぜ、あんなにたくさん番組を作ってきたのにNHKを辞めたのですか?」 よく投げかけられるこの問いへの答えは、前編の、主に後半部分で述べ
わたしたちはいつまで金銭や時間など限りある「価値」を奪い合うのか。ベストセラー『世界は経営でできている』では、気鋭の経営学者が人生にころがる「経営の失敗」をユーモラスに語ります。 ※本記事は岩尾俊兵『世界は経営でできている』から抜粋・編集したものです。 コーヒーを飲んだ蜘蛛の糸:均衡と調和の崩壊が貧乏をもたらす たとえ見た目には裕福に見えようと、あるいは実際に年収が高かろうと、出ていくお金がそれ以上に大きくて支出を抑制できないならば誰でも貧乏になる。 事実、私が学生起業していたときにも同じ理由で家計は火の車であった。毎日借金取りから空を飛んで逃げる夢をみて、羽ばたきながらベッドから落ちて目が覚めたほどだ。当時の私の見た目は根暗オランウータン的であったが、内実はお洒落ゴリラ営業的な人と似た状態だったのだ。 もちろん、こうした人は収入が極端に少ないわけではないため「貧困」の定義に含まれないとい
脱走は日常茶飯事だった 「日生学園」という高校をご存知だろうか。 約40年前、私はこの「超スパルタ高校」の生徒だった。 日生学園の卒業生は一生、あの「3年間」から逃れられない。いまも日生学園で過ごしたことの後悔と無念、恨み、そしてほんの少しの感謝…あらゆる感情が頭の中を駆け巡る。それだけ、学園での日々は強烈過ぎた。 私がこの「地獄の青春」を本当の意味で終わらすにはすべてを吐き出すしかない、そう思ったのだ。 今回は私が日生学園から「脱走」を試みたときの話をしたい。
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