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ノーベル賞
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共同編集のきっかけ——飯山由貴《In-Mates》をめぐって 小田原: 山本さんに日本美術史と帝国主義についての教科書ともなるような論集を一緒につくりませんかとご相談をしたのは、2021年7月のことです。きっかけのひとつは、国際交流基金が主催するオンライン展覧会「距離をめぐる11の物語:日本の現代美術」(会期:2021年3月30日~5月5日)に際して制作された飯山由貴さんの映像作品《In-Mates》が、基金側から一方的に展示中止の判断が下されたことでした(「国際交流基金が中止判断/在日精神病患者に関する映像作品」朝鮮新報サイト、2021年9月21日、https://chosonsinbo.com/jp/2021/09/18-49top-2/)。 飯山由貴《In-Mates オンライン公開版》 2021年 映像 26分47秒 これについては、抗議の意味合いも兼ねて、7月に東京大学でシンポジ
『化学教程』は、一言で言えば、ルソーによる「化学の教科書」である。これを意外だと思う人も多いであろう。というのも、ルソーに対する私たちのイメージは、学問や都会的生を批判し、素朴な未開人を愛し、人民主権を打ち立てた人であり、あるいは反対に、自らの子供を孤児院の前に置き去りにする冷酷な思想家であり、または性的倒錯者というイメージを私たちはルソーに対して抱いている。そして、一番有名なルソー像は、「自然に帰れ」というルソーであろう(実際に、このようなことをルソー自身は述べていないし、彼の思想においてもこの言葉は間違っている)。 そのようないわゆる「非理系」的ルソー像を払拭するかのような作品がこの『化学教程』なのである。当時、化学は最先端の学問、技術であった。時代の最先端に位置するこの学問をルソーは大学の講義に出席したり、実際に実験をおこなったりして学んでいた。そして、その学びをルソーは1206枚の
NEWS+TOPICS2022年8月27日お知らせ2022年9月発売:『影の越境をめぐって』谷川雁[著]2022年8月27日お知らせ2022年9月発売:『戦闘への招待』谷川雁[著]2022年8月25日お知らせ2022年9月発売:アルトー・コレクションIII『カイエ』アントナン・アルトー[著]荒井潔[訳]2022年8月23日書評黒木秀房氏書評『ちいさな生存の美学』ダヴィッド・ラプジャード2022年7月26日お知らせ2022年8月発売:『マダム・エドワルダ』ジョルジュ・バタイユ[著]阿部静子[訳]2022年7月26日お知らせ2022年8月発売:アルトー・コレクションII『アルトー・ル・モモ』アントナン・アルトー[著]鈴木創士・岡本健[訳]2022年7月14日お知らせ2022年8月発売:『原点が存在する』谷川雁[著]2022年7月14日お知らせ2022年8月発売:『工作者宣言』谷川雁[著]202
第一回「ルソーは化学にどのような夢を見たか?」 2011年6月28日 淵田仁 知られざる著作 2011年6月28日。今日はルソーの299回目の誕生日である。そして、来年は彼の生誕三百年にあたる。そのため、来年、ルソーの生地であるジュネーヴやフランスにて様々なイベント、シンポジウムが行われる。 このような記念すべき日を前にして、私たちはルソーの知られざる著作を読み解きはじめたいと思う。その知られざる著作とは、ルソーが私たちのよく知っている「政治思想家ルソー」になる以前に書かれたものである。すなわち、パリでの論壇デビュー作品『学問芸術論』(1750年)が書かれる以前に書かれた作品であり、ルソーの思想が開花する後の『人間不平等起源論』(1755年)や『社会契約論』(1762年)以前に執筆された。 その作品は『化学教程Institutions chimiques』と名付けられている。フランスのルソ
NEWS+TOPICS2022年9月17日お知らせ2022年10月発売:アルトー・コレクションIV『手先と責苦』アントナン・アルトー[著]管啓次郎・大原宣久[訳]2022年9月17日お知らせ2022年10月発売:『ローマの眠り――あるいはバロック的遁走』谷川渥[著]2022年9月17日お知らせ2022年10月発売:『ドゥルーズ 思考の生態学』堀千晶[著]2022年8月27日お知らせ2022年9月発売:『影の越境をめぐって』谷川雁[著]2022年8月27日お知らせ2022年9月発売:『戦闘への招待』谷川雁[著]2022年8月25日お知らせ2022年9月発売:アルトー・コレクションIII『カイエ』アントナン・アルトー[著]荒井潔[訳]2022年8月23日書評黒木秀房氏書評『ちいさな生存の美学』ダヴィッド・ラプジャード2022年7月26日お知らせ2022年8月発売:『マダム・エドワルダ』ジョルジ
有限会社月曜社 〒182-0006 東京都調布市西つつじヶ丘4-47-3 電話:03-3935-0515(営業)042-481-2557(編集)ファックス:042-481-2561
NEWS+TOPICS2022年9月23日書評上原佳久氏書評『原点が存在する』谷川雁2022年9月17日お知らせ2022年10月発売:アルトー・コレクションIV『手先と責苦』アントナン・アルトー[著]管啓次郎・大原宣久[訳]2022年9月17日お知らせ2022年10月発売:『ローマの眠り――あるいはバロック的遁走』谷川渥[著]2022年9月17日お知らせ2022年10月発売:『ドゥルーズ 思考の生態学』堀千晶[著]2022年8月27日お知らせ2022年9月発売:『影の越境をめぐって』谷川雁[著]2022年8月27日お知らせ2022年9月発売:『戦闘への招待』谷川雁[著]2022年8月25日お知らせ2022年9月発売:アルトー・コレクションIII『カイエ』アントナン・アルトー[著]荒井潔[訳]2022年8月23日書評黒木秀房氏書評『ちいさな生存の美学』ダヴィッド・ラプジャード2022年7月2
佐藤泰志=著 痛々しく、輝かしい文学の軌跡 2021年10月刊行 ジャンル :文学・小説 本体価格3,400円 ISBN978-4-86503-122-5 詳細
NEWS+TOPICS2022年10月3日書評塚原史氏書評アルトー・コレクションI『ロデーズからの手紙』アントナン・アルトー2022年9月23日書評上原佳久氏書評『原点が存在する』谷川雁2022年9月17日お知らせ2022年10月発売:アルトー・コレクションIV『手先と責苦』アントナン・アルトー[著]管啓次郎・大原宣久[訳]2022年9月17日お知らせ2022年10月発売:『ローマの眠り――あるいはバロック的遁走』谷川渥[著]2022年9月17日お知らせ2022年10月発売:『ドゥルーズ 思考の生態学』堀千晶[著]2022年8月27日お知らせ2022年9月発売:『影の越境をめぐって』谷川雁[著]2022年8月27日お知らせ2022年9月発売:『戦闘への招待』谷川雁[著]2022年8月25日お知らせ2022年9月発売:アルトー・コレクションIII『カイエ』アントナン・アルトー[著]荒井潔[訳
NEWS+TOPICS2024年7月26日お知らせ2024年=9月発売:ジュディス・バトラー『改訳決定版 権力の心的な生』2024年7月11日お知らせ2024年=8月発売:東京藝術大学未来創造継承センター年報「Creative Archive」創刊2024年7月8日書評「谷川雁の記録でたどる「大正闘争」 『筑豊からの報告』刊行 編集者の坂口博さんに聞く」2024年7月8日書評「暴力と非暴力の間で 斎藤幸平さんが見た「パイプライン爆破法」」2024年5月23日お知らせ渡辺由利子×和田忠彦「ボンピアーニとアガンベンの回顧録から考えるイタリア、生活と文学」2024年5月20日お知らせ2024年6月発売:『表象18:皮膚感覚と情動――表象から現前のテクノロジーへ 』2024年5月20日書評五木寛之氏書評『平岡正明著作集』上下巻2024年4月9日書評高原到氏書評『存在論的中絶』石川義正2024年4月
Digging my way to London 大竹伸朗、21歳、パンク吹き荒れるロンドンでみたものの大部分 2004年6月30日発売 B5判 ハードカバー 656頁(4C 144頁 1C 512頁) 定価7000円(税別) ISBN4-901477-12-9 ロンドンへの穴掘り 大竹伸朗 1977年5月3日から1年あまりをイギリスで過ごした。 その大半はロンドンだ。入国半年後、観光ビザが切れヴィクトリア駅前から激安「マジックバス」で10日間程パリに出た以外は結局一年あまりをロンドンで過ごした。それが初めての海外での一人暮らしだった。 〈中略〉 ロンドンに着いて3ケ月あまりが経った8月13日の土曜日の午後、ふと暇つぶしにポートベロー・ロードで毎週末開く蚤の市に寄ってみようと思った。しばらく雑踏の中を進み、道を横切る鉄道高架下を括り抜けると広場の様な場所に出た。店というよりは素人の持込みが
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