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イギリスの有名なストリート・アーティスト、バンクシーがガザ地区に潜入、メッセージ性の高い一連の作品とミニドキュメンタリーを公開した。 バンクシーは自身のウェブサイトとYouTubeに、「Make this the year YOU discover a new destination(今年こそ、今までにない新しい旅を!)」と題した2分間の短いドキュメンタリー映像を公開した。動画を見ると、バンクシーは潜入のためにガザのトンネルを利用している。ガザにはエジプトとイスラエルに接する国境に、住民が掘削した 無数のトンネルがある。
WhatsAppを使ったグローバル・ボイスとのインタビューの中でオグントシン首長が語ったところによれば、この新しい文字は夢の中で天からの啓示として彼の頭に浮かんだ。今、首長はベナンからナイジェリアにまたがるヨルバ人地域、ヨルバランド中を巡り、天の啓示として授かった「しゃべる文字」を広めている。 オグントシン首長は、この文字は古代に、ヨルバ人の始祖で伝説上の王オドゥドゥワが使っていたが、そののち忘れ去られてしまったと信じている。全部で25文字ある。 アフリカの言語学者は、アフリカが成長するにはアフリカ独自の文字がなければならないと主張している。ヨルバ語に代表されるニジェール・コンゴ語族は古代に生まれ現代文明においても使われている。このような言語が、概念や思想を表記するのに外来の文字に頼っていてはいけないということだ。 1843年、キリスト教宣教師会のサムエル・アジャイ・クローザー師がラテン文
エクソフォニック・ライターとは「母語以外の言語で創作を行う作家」を指す言葉だ。人の往来が世界規模で多方向に拡大する21世紀にあって、非母語作家の増加は社会現象と言えるだろう。 先ず、明確にしておきたい事がある。それは物心がつく頃から多言語環境で育った作家と、成長してから他言語を習得し、大人になってから自分の意思で外国語で創作を行う作家は別者である。 前者の例としてよく引き合いに出されるのはウラジーミル・ナボコフだ。後者の例で現在の作家を挙げるならジュンパ・ラヒリだ。ラヒリはイタリア語の作家だが、ベンガル系アメリカ人で以前は英語の作家だった。 そしてアレクサンドラ・ルンも後者の1人だ。ポーランド語を母語とするプロの翻訳者だが、ある日スペイン語で小説を書くことを思い立った。ルンがスペイン語を習得したのは19歳になってからで、小説そのものも言語の混交性に関する話だ。「ロス・パリンプセストス」は2
これは、南アジア諸国の食文化を伝えるシリーズ「ビリヤニの話」の第一弾である。 ビリヤニは、皆に愛される南アジア料理の王様である。 香り米である、バスマティ米あるいはカリジラ米をサフランで味付けしたものと、塊の肉を贅沢に使い、層を重ねて作る。その香りを嗅げば誰もが、その日は特別な行事があるいうことが分かるほど、独特な香りを持つ。「ビリヤニはパキスタンの国民食か否か」という論争が頻繁に起きるほど、非常に人気のある料理である。 ビリヤニはかつては王族の料理であったが、今日では、パキスタンの多くの地域に共通の料理で、それぞれの地域の特徴と伝統が表れている。しかし、ビリヤニがパキスタンの国民食かどうかについては論争が起こっている。パキスタン政府が国民食と定めている料理はないようだ。なぜなら、国中すべての地域で人気を誇る料理というのは一つとしてなく、また、ビリヤニのような贅沢な料理はすべての国民が食べ
カナダ人女性が、東京の電車内で性的暴行の一つである「痴漢」を受けた経験を、警察の対応も含め日本の現在進行形の問題としてTwitterで提起している。 文書化された性的暴行事件という点で、ジャーナリストの 伊藤詩織、ブロガーのはあちゅう 、女優の 清水めいりなどによる最近の目立ったケースに似ている。 2018年7月に、ツイッターで『ジェンナ』という名の女性が現れた。東京の電車内である男性に付きまとわれ、痴漢された、そしてその加害者男性が逮捕され、ジェンナが警察に被害届を提出した際に何が起こったのかを共有した。 ジェンナは一連の流れを語った。 表参道まであと20分ほどのところで、大柄な男性が左側から近づいてきました。彼はすごくニヤニヤして私を見ていたけど、すぐそばに来て日本語で「きれい」と言いました。私は無視して、席に座っている人を見回したら、何人かは彼のおかしな態度に気づいたようでした。 通
ブログプラットフォームMediumで活躍するUXデザイナーのマルチン・ヴィハルィが数週間日本を滞在した際、まず目についたのが日本で日常的に使われているUI(ユーザーインターフェース)だった。掲示板やボタン、また日本人にとって当たり前である日常的な行動、例えば並んで電車を待つことや飲食店で食券を買うことなどが、外国から来た人間にとっては驚くべきことだった。 2週間の日本滞在中、掲示物からゴミ箱に至るまで、日本式の物事への取り組み方について気づいた様々なことをツイッターで配信していった。結果、ツイートのスレッドは300にまで膨れ上がり急速に世界に知られることとなった。 This epic thread of @mwichary‘s observations and surprising moments in Japan, with an emphasis on everyday UIs,
中国最大のオンライン決済システムである「アリペイ(支付宝)」は、先週の11月24日に新しいSNS機能「サークルズ」を発表した。このSNSの特徴は、ユーザーのオンライン活動を追跡し、身元情報、社会的地位、オンラインでの支払い記録に基づき、セサミと呼ばれる信用ポイントをつけることである。 アリペイは、イーコマースの巨人アリババの子会社、アント・ファイナンシャル・サービス・グループが運営しており、4億5千万ユーザーを抱えている。この新しいSNSアプリには、サークルと呼ばれる趣味、消費性向、学歴、職歴などに基づくユーザーグループがあり、現在およそ100サークルある。 たとえば、ペットフードや金融投資商品をネットで購入し、特定のオンラインゲームを頻繁にプレイするプログラマが、アリババ関連アプリに本名や個人情報を登録している場合は、IT専門家、ペット好き、金融投資家、オンラインゲームなどのサークルに招
バチャ・バジ男性たちのダンスをカブールのホテルで撮影した動画より、スクリーンショット。動画は2013年9月9日、ユーザーのSofiによりYouTubeにアップされた。プライバシー保護のため顔にボカシを入れている。 バチャ・バジとは、アフガニスタンで何世紀も続く男色の風習だが、当事者間の関係は対等にはほど遠いものだ。 「boy play(お稚児遊び)」などと訳されるこの行為は、年長男性と14~18歳の少年が関わるのが典型的だ。年長男性は多くの場合権力ある軍幹部で、政府軍側にもタリバン武装勢力側にも見られる。 少年たちは売られてきたり、時には親元から誘拐されてくる。そして踊りや遊戯、性的快楽を供する目的で、それぞれ武装勢力の長の下に留め置かれる。彼らは軍幹部の仲間内での地位を高めるための私的財産とみなされており、社会復帰したくてもうまくいかないことが多い。 ディプロマット誌に掲載されたアキレシ
この記事はローワン・ジェイコブセン により、国際的な環境問題解決のための行動に焦点を当てる雑誌Ensia.comに公開されたものを、コンテンツ共有の合意のもとグローバル・ボイスに転載したものです。 ここはテルアビブの南10マイル(訳注:約16キロメートル)。私は今、フットボール競技場ほどの大きさである二つのコンクリート製の貯水場を見渡す作業用通路に立っている。そして砂から現れる巨大な管からその貯水場に水が注がれる情景を目の当たりにしている。その管はかなり大きく、海岸から1マイル(訳注:約1.6キロメートル)離れた取り入れ口から吸い上げる地中海の海水で満たされているのであるが、海水が無ければ、その直径はまっすぐ立って歩けるほどの大きさだ。 「あれがポンプです!」エド・バージーブは、ひっきりなしのモーター音にかきけされないよう叫ぶ。目の前に広がる景色に偽りのない畏敬の念が沸き上がる。私たちの足
マダガスカルは、 世界で4番目に広い面積を持つ島。 多くの人にとっていまだに神秘の島でもあります。最近では、ヴァレリー・トリルベレール が訪れたことで注目されました。彼女は以前、フランソワ・オランド仏大統領と事実婚関係にあり、ベストセラーMerci pour ce moment(訳注:「この瞬間に感謝」の意)の著者でもあります。マダガスカルの魅力は、何と言っても生物の多様性。それにアジアとアフリカ双方にまたがる特徴を持つことでも興味を惹きます。 さて、マダガスカルに初めて旅行する方、友人の故郷について知りたい方、あるいは単にこの島の知識を深めたいだけの方も、皆さんが不思議に思ってはいたけれど聞きづらかったような疑問を8つ、ご用意しました。回答の情報源はネットを積極的に活用しているマダガスカルの一般市民です。彼らのブログや動画をチェックしてみましょう。 1)近々マダガスカルに行く予定がありま
東南京路、上海。活気溢れる歩行者用道路は、観光客、詐欺師、家族、売春婦、商売人、外国人、物乞い、すり、そして写真家、とあらゆる種類の人間でごったがえしている。写真はウィリアム撮影、Flickr掲載 (CC BY-ND 2.0) 中国で、国家規模の社会評価制度が生まれようとしている。政府が独自の基準で、国民の信用度を定めるのだ。 新制度では、個人の金銭取引記録やオンライン・ショッピングに関するデータ、ソーシャル・メディア上での言動、そして、雇用履歴などが組み合わされ、全国民一人一人の総合的「社会信用度」が割り出される。信用度は、西洋でも金融制度の一環として利用されている。しかし、その内容は、各個人の金銭取引記録に基づいて弁済能力が定められ、ローンを借りるための条件付けが行われるだけである。ところが、中国で採用された信用度制は、個人の懐事情をちょっと確かめるという範疇を大きく超える。 中国政府
マンビジは、シリア北部に位置するアレッポ県の中ではもっとも大きな町のひとつだ。アレッポ県の北の辺境に広がるこの地方は、2014年3月以降、イスラム過激派組織「イスラム国(ISIS)」(アラビア語ではダーイシュ)の支配下に置かれている。マンビジの町には大勢の外国人戦闘員があふれ、今やこの小さな町では英語やドイツ語が当たり前のように飛び交っている。 ジハーディスト(イスラム聖戦士)の間では「リトル・ロンドン」と呼ばれているマンビジは、トルコ国境から車で30分の場所にあり、ISIS参加を目的にシリア入りする外国人戦闘員の最初の滞在地となっている。英テレグラフ紙の最近の報道によると、マンビジにいるヨーロッパ出身の外国人の数は、シリア国内でも最大だという。一番多いのがイギリス人で、その次がドイツ人、そしてフランス人と続く。 当然ながら、こうした外国人ジハーディストの大量流入を、地元シリアの住民はよく
ソビエトとインターネットの組み合わせは一見逆説的であり時代錯誤とも感じるが、ソビエト連邦(以下、ソ連邦と略す)でもインターネットが利用されていた。ソ連邦を表す「.su」を使ったドメイン名は今でも取得可能である。ICANN(インターネットの資源を管理する団体)からは廃止勧告が出ているが、インターネット上では今でもソ連邦が現役なのはその様な経緯があるからだ。 ソ連邦でインターネットが利用可能になったのはゴルバチョフが進めたペレストロイカ(改革)とグラスノスチ(情報公開)が始まってからと言うのが研究者の一致した見解だ。この二つの成果として1987年〜88年にソ連邦初のインターネットプロバイダが登場し、1991年には数百人がUNIXネットワークを利用していた。 しかしソ連邦の市民が将来インターネットと呼ばれる事になるコンピュータネットワークを初めて使用したのはこれよりもずいぶん早い1982年だ。
この記事はタイの独立系ニュースサイト、プラチャタイの記事をコンテンツ共有の同意のもと編集し、グローバルボイスにおいて再掲載する。 国際版ニューヨーク・タイムズ紙の1面から、軍の支配下におけるタイ経済の停滞について報じた記事が、タイの印刷会社によって削除された。 タイの新聞の売店には、1面中央部分が空白のままの2015年12月1日付ニューヨーク・タイムズ紙が並んだ。 見出しと文章の代わりに空白の紙面には簡単な一文が添えられている。 The article in this space was removed by our printer in Thailand. The International New York Times and its editorial staff had no role in its removal. このスペースにあった記事はタイの印刷会社によって削除されました。
Rachel & Jun(レイチェル・アンド・ジュン)は、見た人が思わず引き込まれてしまう人気チャンネルだ。 Rachel & Junは、ツイッターやフェイスブックでは何万ものフォロワーを獲得し、またYouTubeの動画は1つにつき何百万回と再生されている。彼らの動画を見れば日本に関する疑問はほぼ全て解決してくれるということで、ネットの世界で人気チャンネルとして認められているのだ。 日本人が考えるぽっちゃりの基準 や 日本人と付き合う方法 、さらには、日本での家の買い方といったものを題材にした動画が人気だ。 日本の文化や日本に関することについて動画を作る際に、楽しく気軽に見てもらえるように構成する一方で、日本の生活においての独自の見識も取り入れるようにしている。 人気作品の1つに「Black in Japan(日本にいる黒人)」というドキュメンタリー作品がある。 ドキュメンタリーは、2時間
少なくとも129人が犠牲となった11月13日のパリ同時多発テロを受けて、世界中のFacebookユーザーの多くが、プロフィール写真にフランス国旗を重ねることで、フランスとの連帯を表明した。 ネット上でもアフリカ人の多くが、フランスへの哀悼と連帯を示すという世界の流れに同調して、プロフィール写真を変更した。しかし、誰もがこのアイディアに賛同したわけではない。アフリカでの襲撃には、世界どころか地元からすらも充分な同情が集まっていない、と主張する人たちがいる。 たとえば、あるFacebookユーザーは、ナイジェリアで200人が武装組織ボコ・ハラムに殺害された時を例に挙げ、なぜその時はプロフィール写真をナイジェリアの国旗にするという動きが起こらなかったのかと疑問を呈した。 武装グループによる死と破壊 サハラ以南のアフリカは、政治的もしくは宗教的組織による暴力に苦しめられており、何千人もの犠牲者を出
言語の目的は、それを使う社会でコミュニケーションを成立させるためだ。そのため、言語は使用されるにつれ社会とともに変化していく運命にある。技術の進歩により、このような言語の変化はある年齢層、特に十代の若者の間で目まぐるしいスピードで進み、十代の若者とその親との間に途方もない隔たりを生み出してしまうことがある。 フランスでは、十代の子供との会話についていけないと嘆く親が多くいるという。解決できない問題というわけではないが、その隔たりを埋めるにはちょっとしたテクニックが必要だ。フランス語を話す親に向けて、世代間のギャップや技術の進歩、時には文化的要因により阻まれてしまったコミュニケーションを再開するためのコツを以下に紹介しよう。 SMS言語(テキスト言語) SMS(ショートメッセージサービス)言語は、使う単語の長さを短くすることで、文字数を制限範囲内に抑えるだけでなく、携帯電話で文字を入力するス
世界知的財産の日は世界知的財産協会が制定した記念日であり、毎年4月26日に「革新と創造性を祈念する」行事が行われる。著作権法などの知的財産法では、作品を作って生計を立てている作成者の権利と、そうした文化作品を社会の構成員が公正に利用する権利との間のバランスが保たれる範囲で、権利が認められている。このバランスを成立させる方法の一つは、永続的ではない、一定の期間効力を持つ著作権を存続し続けることである。 著作権保護期間が満了すると、作品はパブリックドメインになる。パブリックドメインの作品は、誰の許可を求める必要もなく、すべての人が無料で複製、共有、翻訳することができる。私たちが文科系あるいは科学系の作品を新たに生み出すときは、パブリックドメインの作品を土台にする部分が多いため、自由に利用できることがとても重要である。 いつどのような形で著作権が切れるか把握することは難しい問題だ。というのは、国
注目を浴びているトヨタ自動車のアメリカ人常務役員が麻薬所持容疑で逮捕され、麻薬と向精神薬に対する日本の強硬姿勢が浮き彫りになった。 トヨタの常務役員ジュリー・ハンプ容疑者は、6月18日、警視庁に逮捕された。税関職員が、アメリカの親類からハンプ容疑者に送られた国際郵便小包の中に、麻薬成分を含むオキシコドンを発見したためである。 オキシコドンはモルヒネ似たオピオイド系の薬物で、 関節炎や慢性疾患の激しい痛みの緩和に使われる。 そういった麻薬を所持することは、日本では一般的に違法である。日本は、麻薬(オピオイド鎮痛剤)を含む鎮痛剤の処方に関して、 西洋諸国に遅れをとっているのだ。 オキシコドンは、アメリカでは普通に処方される薬だが、日本では限られた状況でのみ使われる薬である。 トヨタのアメリカ人の女性役員がオキシコドン密輸で逮捕されたけど、あれってがん性疼痛がない人が使ってもねむいだけだとおもう
(訳注:記事内容は原文の掲載日2015年6月1日当時の状況を反映している。) 2015年6月5日(金)、ライデン大学(オランダ)の主催で、「東日本大震災後の日本の大衆文化における安全と災害」というテーマのもと1日ワークショップが開かれる。これは一般公開型のパネルディスカッションを中心としたものだ。 2011年3月11日、日本は「三重の災害」に見舞われた。巨大地震と破壊的津波。そしてその結果、第3の危機が福島原子力発電所を襲った。この一連の大惨事は時に「3・11」と呼ばれている。 グローバル・ボイスはブライス・ウェイクフィールド博士にインタビューを行った。博士は日本の政治と国際関係を専門とし、ライデン大学で講師を務めている。博士は6月5日にワークショップを開催し、当日、福島の大災害後のマンガと原子力発電について発表する。 ネビン・トンプソン(以下、NT): 3・11は日本にとっていかに重要な
タンザニア政府は、国内の学校における使用言語を、英語からスワヒリ語へと変更しようとしており、これはタンザニア史上大きな転換点だと言える。 2015年2月13日に、ジャカヤ・キクウェテ大統領により始動された新教育制度は、National Vision 2025に沿った内容で、義務教育の7年間から11年間への延長および中等教育前期までの無料化、小学校卒業試験廃止を含む。 アフリカの国が、全学年において外国語ではなく現地語で授業を行うのは、これが初の事例のようだ。 教育・職業訓練省の政策補佐官Atetaulwa Ngataraは、今回の使用言語の変更に言及し、科目として英語は継続して教えていくことになるが、英語を学ぶ生徒が、全教科を英語で教わる必要がなくなるのだと発言した。 Oliver Stegenがフェイスブックに投稿したこの政策に関する記事は、物議を醸した。Oliver Stegenは言語
掲載写真は、著者が自身で撮影するか撮影者の許可の下掲載しています。 タジキスタンは93%が山地で、至る所に天上のような美しさの高山湖が点在している。わだちのついた道と煩雑なお役所仕事が我慢できるならば、自然愛好家たちにとってはまさしく聖地である。 首都ドゥシャンベまで何度も飛行機を乗り継ぐ費用と60ドルかそこらの観光ビザをいったん払ってしまえば、知られざる秘宝があなたを待っているのだから。 タジキスタンを地図上で見つけ旅行を決める人々には登山者が多いが、登山のスキルや装備が不足している場合では自動車旅行ならば予想したよりもはるか高みに行くことができる。 2015年5月発行ナショナルジオグラフィックトラベラーによる「旧ソ連圏の絶対行きたい旅先・トップ10」で、パミールハイウェイは第3位にランクインした。そして、世界で最もドキドキハラハラする自動車旅行の一つとして、多くの人々に認知されている。
Tehmina Shekh撮影。ボパール(インド)にあるクリニック、チンガリ・トラストの写真。この地は、世界最悪の化学災害が起きた現場だ。写真提供: FlickrユーザーのBhopal Medical Appeal。CC-BY-NC-SA 2.0。 この記事は当初、エリザベス・グロスマンによりEnsia.com向けに執筆され、コンテンツ共有の合意のもとにグローバルボイスに転載しています。Ensia.comは世界で取り組まれている環境問題の解決策について中心に扱うニュース・サイトです。 2015年2月16日、目を疑う数字が発表された。米疾病対策センター(訳注: 以下CDC)によると、アメリカで2006年から2008年の間に発達障害と診断された子どもは、10年前と比較して約180万人以上多いという。この間に、自閉症の患者数は300パーセント近く増加し、ADHD(注意欠陥・多動性障害)は33パー
公共交通機関でのセクシュアル・ハラスメントに対する抗議活動を計画したことを理由に身柄を拘束されていた5人の女性の権利を求める活動家の家族のもとに、裁判期間中の保釈の通知が届けられた。 活動家たちの弁護士の一人であるリャン・シャオジン氏によれば、5人は今後も容疑者として1年間監視下に置かれ、その間は海外渡航などの権利は依然として剥奪されたままとなる。さらに警察はいかなる時でも再び身柄を拘束し、さらなる尋問を行うことができる。 チェン・チューラン、ワン・マン、リン・ティンティン、ウェイ・ティンティン、ウー・ロンロンが逮捕されたのは、国際婦人デーに先駆けた3月のことである。 警察は5人を「喧嘩を仕掛け、トラブルを誘発した」として起訴を試みた。これは最長で5年間の禁固刑となりうる。これに対し、世界中のフェミニストが一丸となり1ヶ月以上に渡って5人の釈放を訴える運動を行ってきた。 この現在の状況は、
ドイツにある、ザクセン州立図書館兼ドレスデン工科大学図書館(以下「ザクセン州立図書館」とする)、通称SLUBは現在、所有するデジタルコレクション(訳注:デジタル化した資料の検索・閲覧サービス)の大部分を、CC-BY-SA-4.0ライセンスの条件下で誰もが使用できるようにした。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは、作者が自身の作品に対して、第三者に特定の使用権を許可するシンプルなツールだ。クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(以下「CCライセンス」とする)にはいくつかの異なる使用条件がある。前述のドイツ・ザクセン州立図書館が所蔵コレクションに関して所有する「CC-BY-SA-4.0ライセンス」は、原作者の名前を表示し、改変した場合には元の作品と同じCCライセンスで公開することを条件に、営利目的の使用が許されるものだ。 同コレクションは、東洋の古文書に加え、現存するマヤ文明の絵文書3つのう
スマートフォンカメラが普及し、オンラインストレージが無料化している今の時代、「スローテレビ」(訳注:壮大な光景などを、何時間や何日にもわたって放送し続ける番組のこと)は1つの現象になっている。この新ジャンルでは、ある駅からある駅までの列車の旅を完全収録した動画が、熱帯魚の様子を3時間撮った動画に劣らない人気を呼んでいる。映像アーティスト、キース・コレインは自身の「東洋への徒歩旅行」を記録する動画プロジェクトを立ち上げた。 日本人のYouTubeユーザー、satobo3104は、日本中の古い地域を散歩する様子を記録した動画を大量にアップロードしている。 実況解説はなく静かな横道を散策するだけだが、ふだんは気がつきそうもない土地の風景と音に浸りきれる他に類のない思索的なものだ。 松島町(福井県敦賀市) 敦賀市は京都から北に車で1時間ほどの日本海に面した小都市。松島町は敦賀では歴史のある古い地域
給水開始1時間前から人々が、水を求めて行列を作る。2014年7月10日、ネパールの首都カトマンズにて 写真:Flickr user @Ingmar Zahorsky (CC BY-NC-ND 2.0) ネパールは、一人当たりの利用可能水量は世界でもトップクラスの位置を占め、また、全世界の総淡水量の約2.7%を保持しながら、慢性的な水不足に悩まされている。 10年に及ぶ政治的混乱、利水計画の決定的な失敗、および周辺農村から首都カトマンズへの大規模な人口流入の結果、ネパールの社会的、経済的に不利な立場の人々にとって、安全な水の入手はますます困難になってきている。 ネパール中央統計局データでは、カトマンズでは5世帯に1世帯が水道や井戸などが自分の家に無く、全体の 2/3 が清潔とも安全とも言い難い水で生活している。 多くの市民はこういった状況に順応してきた。カトマンズの小売商ピンキー・グプタは「
当記事およびラジオ・レポートは、レイ・エレン・ビシェルがThe Worldのために執筆・制作したもので、2015年4月15日PRI.orgに初掲出された。これをコンテンツ共有の合意のもとグローバル・ボイスに転載している。 フィンランドの町ケラヴァにある刑務所の受刑者に会うには、並木が植えられた道沿いに歩いて、温室の扉を開ければいいだけだ。 「ここにいるとすごくリラックスできるんだ」と、麻薬密輸で有罪判決を受けたハヌ・カリオは話す。「うさぎがいるんだよ」 この施設には70人の受刑者がいるが、彼らは毎日温室の中で働く。今日の仕事は、春の大セールに備えて苗木を鉢に植え替えることだ。そしてそう、囲いの中でうさぎも飼っていて、うさぎと遊んだり可愛がったりできるし、また羊もいる。 しかし、門も錠前も囚人服も見あたらない。ここが開放刑務所だからだ。ケラヴァ開放刑務所にいるのは、希望してここに来た受刑者ば
中国は過去数十年間にわたって犠牲をいとわずに高度経済成長を追及してきたため、政府が隠しきれないほど、国民も無視できないほど環境汚染が深刻になっている。もともとスモッグが問題になっているが、新たに加わるのは生ゴミやプラスチック廃棄物の問題である。 「プラスチック王国」は輸入されたプラスチック廃棄物がいかに中国各地を汚染しているかを描きだすドキュメンタリーである。放映後にあらゆるメディアで報道されて、多くの人がショックを受け、議論となった。 フリーの映画監督の王久良(ワン・チウリャン)氏は映画の完成に3年間費やした。国民がよくしらない産業の闇を公にするため、 中国各地のプラスチックのリサイクルセンターを訪れていたのだ。 携わる従業員にとってプラスチック廃棄物の選別作業がいかに有害かということを、「プラスチック王国」は映し出している。従業員は悪臭だけでなく多くの廃棄物に入っている毒素や腐食性物質
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