決算整理とは 決算整理は当期の正しい利益を計算し、財務諸表や税務申告の元となる数字を導き出す重要な締めくくりになります。経理担当になりたての頃は、前年の仕訳を見て数字だけ変えてしまいがちでしょう。しかし、その年度に新しく必要となる仕訳もあるため、取り組む前には基本事項をおさらいしておくことが大切です。 今回は基本的な決算整理仕訳について、その手順や重要ポイントを解説します。 決算整理仕訳1:現金過不足 まずは、帳簿上の現金勘定と現物に誤差がないかを確認しましょう。現金勘定は硬貨や紙幣のほか、他人から受け取った小切手や配当金領収書なども含まれます。誤差がある場合は原因を追求しますが、どうしても判明しない少額な誤差が生じた場合は雑損失・雑収入で処理します。 例:現金が2,000円多い (うち1,800円は取引先からの売掛金の未処理と判明) <決算整理仕訳> 借方金額貸方金額