ウクライナ軍の越境攻撃を受けて、配置につくロシア軍の戦車(2024年8月10日公開の動画から)=露西部クルスク州で、露国防省提供・AP ウクライナ軍がロシア西部クルスク州への越境攻撃を開始してから13日で1週間。ロシアが2022年2月にウクライナでの「特別軍事作戦」を開始して以来、自国領内へ大規模に攻め込まれたのは今回が初めてだ。増援部隊の派遣も開始したが、露軍の対応は後手に回っている。 6日に始まった攻撃について、露軍のゲラシモフ参謀総長は翌7日、「1000人規模の敵軍部隊が攻勢に出たが、進軍を阻止した」とプーチン大統領に報告した。だが、実際には攻勢は弱まっておらず、11日には、国防省は敵軍がロシア領内で最大30キロ前進していると認めた。 国家テロ対策委員会は10日、近接するクルスク、ブリャンスク、ベルゴロド各州への「対テロ作戦体制」導入を発表。国内世論を意識し、現状ではあくまでテロ行為