警察庁や国家公安委員会などが入った中央合同庁舎第2号館=東京都千代田区で2022年8月25日午後2時38分、北山夏帆撮影 警察庁は30日、中央線や車線がない一般道の最高速度を時速60キロから30キロに引き下げる方針を明らかにした。対象は住宅街などを通る「生活道路」が中心となる。車と歩行者の事故を減らすのが狙いで、2026年9月に導入する方針。 道路交通法施行令では、速度規制標識のない一般道を車が走る際の最高速度を時速60キロと定めており、これを改正する。普通車でのこの見直しは、施行令が1960年に制定されて以来、初めて。 時速30キロに引き下げるのは、中央線や分離帯、中央で分けるゴム製の柱などがない道路と、複数の車線がない道路で、いずれも速度規制標識がない場合。幹線道路ではなく、住宅街などの生活道路が主な対象となる。総延長がどのぐらいになるかなどを国は集計していない。それ以外の道路は60キ