務安国際空港事故の被害を大きくした原因とされるローカライザー(着陸誘導装置)とその土台のコンクリート構造物について、韓国国土交通部(省に相当)が規定に違反していたことが31日までにわかった。 【写真】「これまで見たことがない」「犯罪に近い」 滑走路先にコンクリートの壁 務安空港のローカライザーとコンクリート構造物は滑走路から264メートル離れた場所に設置されていた。この構造物について国土交通部は「航空機のオーバーラン(離着陸の際に滑走路から外れる現象)などに備えて設置された『滑走路端安全区域』の外にあるため規定に反しない」と説明してきた。滑走路端安全区域の外にある構造物は空港施設規定の適用を受けないからだ。 これに対して本紙の取材を総合すると、国土交通部の説明は空港施設や国土交通部の離着陸場設置関連規定などに完全に反することがわかった。これらの規定には「精密進入用滑走路の滑走路端安全区域は