兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラなどを告発した元幹部の男性職員が死亡したことを受け、2021年の初当選から斎藤知事を支えてきた“最側近”の片山副知事が12日に辞職を表明しました。事実上の「辞職要求」を突き付けた県職員の労働組合をはじめ、知事を支えてきた側の県議からも懐疑的な目が向けられる中、「県民からの負託」を理由に頑なに辞職を否定する斎藤知事。事態は真相の解明ではなく、泥沼化の様相を呈しています。 (報告:神田貴央、牧野天稀、上野巧郎) 「なんで知事を支えられなかったのか、悔しくてしゃあない。自分の能力が無かったと思っている」 12日に開かれた会見で涙ながらに語り、辞職する意向を示した片山安孝副知事。元県庁職員で要職を歴任した片山副知事は、2021年9月初当選した斎藤知事からの選任で副知事に就任。これまで「事務方のトップ」として斎藤県政を支えてきました。 発端となった県の元幹部職員が「斎藤